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コインの裏表は 魔法の道を 参る

タイトルは イマイチ 回らない頭で 浮かべた。

特に 深い意味は無いんだけど。

意味は ある。

どっちなんだよ。

「やっと 会えるわ!笑」

モデルの心友と 副都心線に 揺られながら 告げていた。

少し 遅れて 着いた その場所に 佇む影。

振り向いたのは『川口絵里衣』氏だった。

色々な手法で 絵を 描いているアーティストだ。

実は 彼女 noteを やっていることが 判明して 相互フォローに 至るのだが それは 終宴での 帰り道。

この記事も 絵里衣氏に 書いていいか 伺って 了承を 得ていたりする。

まずは お腹が 空いていたので カレーを おねだりした。

『キーマカレー』か『あいがけカレー』かで 悩んでみるけど ベストアンサーは 決まっていたように 絵里衣氏と 合致した。

モデルの心友は『キーマカレー』を。

あたすと 絵里衣氏は『あいがけカレー』を。

しかも トッピングが『パクチー』か『ナッツ』を 選べた。

もちろん『無し』にして プレーンで 楽しむことも 可能だ。

『辛さ』さえ 選ばせてくれる。

「わいは 4辛で!」

あたすが 壁に貼られている お笑い芸人の『デッカチャン』の 絵画を 見ながら 告げる。

「俺も 4辛で!」

モデルの心友と 辛さは 一致して 絵里衣氏とは 注文したカレーの種類が 一致した。

因みに あたすと 絵里衣氏は 初対面だったけど『カレー』を 通せば 野菜に 火が通るよりも 心の距離が 近付く速度は 早いのかもしれないなんて 思った。

実際 連絡先を 交換して『話しやすかった』と 言ってくれたのだから 嬉しいに 決まっている。

『同級生』で 繰り広げられる会話が 時間の概念を すっ飛ばしたと 感じていたのが あたすだけではないことを 祈るばかりだ。

この時間を 通して 感じていたことがある。

それは『今』に 立ち向かっている人々からしか 与えられることのない『熱量』だ。

それが 過去でも 未来でも そこには『確かな経験と記憶』か『先を見据えたビジョン』が あること。

叶う 叶わないとかの 話ではない。

それを 思考して 実現させる為のアプローチを 探している。

それを 確固たるモノに する為に『確かな経験と記憶』があるのではないかと レモンビールを 嗜んだ。

ピクルスの酸味は 記憶を 染めた。

今更だけど モデルの心友と 絵里衣氏の 繋がりと 最近の関係性を 第三者視点で 説明してみよう。

『Body paint photo book』

あたすが モデルの心友の家で タバコを 吸って ベランダから 戻ると 笑い声が 響いていた。

その理由が 知りたくて 洗面所で 電話をする心友の 様子を 窺った。

「あのさぁ…『body』が『boby』に なってるから笑」

久しぶりに 腹を抱えて 笑ってしまった。

『Body paint photo book』

それが 絵里衣氏の『予定』だった。

『Boby paint photo book』

それは 絵里衣氏の『予定外』だった。

しかし そのフォトブックを 開くと 広がっていたのは モノクロの人物に 描かれる 鮮やかで 花をベースにして 様々な生き物へ 変化を遂げる『魔法絵』だった。

『エリィ』って 魔法使いっぽいから 妙に 納得してしまう自分に また 笑ってしまったんだけど。

想像を 広げるように 人との繋がりも 広げていい。

もしかしたら『広げる』の 本質は そこにあるのではないかと 思えてしまうほどだ。

お互いが『ターニングポイント』になって 一方通行だった道を 擦れ違う事の出来る道にしていく。

『実力』って『本人だけの力量』を 言うのではない。

『本人を取り巻く人達の力量』も 含まれる。

決して『単独』で 生きているわけではないのだから。

お店の出入口に 設置された 喫煙所で 交わした会話さえも『大切な煙』に なっていく。

あえて 名付けるのであれば 正しく『愛煙家』なのかもしれない。

渋谷駅で 今を 噛み締めて 各々が 違う『沿線(ライン)』を 描き始める。

その連続の中で また 会えたなら。

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