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ロードバイクを買ったらまずそろえるもの

 どうも、しがないショップ店員です。普段は、中古自転車屋でメカニックとかしてる。本記事ではショップ店員の端くれとして様々なお客様や仲間などの意見などをもとにロードバイクを買ったらまずそろえるものを紹介していきたいと思う。



ペダル(ビンディングペダル)

 ロードバイクを買ったことがある人はわかると思うけど、ほとんどの確率でペダルは別売り。基本的にはペダルのねじの規格はママチャリとかについてるものと一緒だから最悪の場合、ママチャリから移植しても問題はない。ただ、せっかくロードバイクを買ったならペダルくらいは新品を新調したいところ。あとビンディングペダルっていう靴とペダルがくっつくものもある。以下で一緒に紹介する。

フラットペダル

 フラットペダルは普通のスニーカーでもはけるし初心者には非常におすすめ。今回はMKSのペダルを紹介する。実は日本の競輪ではMKSのペダルしか使えない。1949年からペダルを作り続けてきた三ヶ島ペダルは多方面で多くの信頼を得ている。
 一つ目はピン付きで滑りにくい。二つ目は靴との接地面が広くて安心感、グリップ感が非常に良い。回転に関してはいずれも非常に良好で耐久性にも優れる。これ一個買っておいたら十分って感じ。

以下に三ヶ島のサイトを貼っておくからこれも読んでほしい

 

ビンディングペダル

 フラットペダルに慣れてきたらビンディングペダルも試してほしい。前述のとおり、簡単に言うと靴とペダルがくっつくもの。ビンディングペダルには専用の靴と、靴に付けるクリートってのが必要になる。ビンディングペダルのメーカーには大きく分けてSHIMANO、LOOK、WAHOO、TIMEとか他にもあるけど今回はSHIMANOに限って紹介する。SHIMANOのペダルと一口に言っても、「SPD」と「SPD-SL」がある。SPDは一応マウンテンバイク用ってことになってるけどロードバイクにも普通に使える。クリートが小さくて、出先で歩く人はこっちでもおすすめ。マウンテンバイク用ってこともあって、土がついてても結構、すぐハマる。弱点は若干固定力が弱い。SPD-SLはロード用で言わずもがなロードバイクには向いてる。それぞれ、おすすめを紹介する。

SPD↓

SPD-SL↓


SPD-SLのクリートには3色あり、それぞれ可動域が違う

ヘルメット

 ヘルメットはママチャリでもなんでも自転車に乗るなら必要。短距離しか乗らない人でもつけて降りて損はない。選ぶ基準は簡単に言うと、形、JCF認証、Mips。詳しくは別の記事でも書いてるから合わせて読んでほしい。

おすすめは以下。



グローブ

 ヘルメットと同様、けがを防ぐもの。ロードバイクみたいに長時間乗ることが多いと、手汗でハンドルから手が滑ったり、転んだ時に手がただれてしまう。冬場はもちろん、夏場は指切りのグローブでいいから絶対した方が良い。あと、薄手のバーテープを使ってる人は単純に手が痛くなる。そういう場合はジェルとかパッドがしっかり入ってるものを選ぶのがおすすめ。



ライト

 暗い中走るなら絶対に必要なのがライト。2024年11月から自転車の罰則が強化された。法律は以下。

 車両等は、夜間(中略)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。自転車の運転者は、夜間(第五十二条第一項後段の場合を含む。)、内閣府令で定める基準に適合する反射器材を備えていない自転車を運転してはならない。

道路交通法第52条第1項
道路交通法第63条の9第1項、第2項

フロントライト

 自転車のフロントライトを選ぶときに基準になるのは明るさ。単位はlm(ルーメン)。自転車の使用用途によって必要な明るさがあるからそれぞれ紹介する。

~200ルーメン
 
街乗り、街灯の多い通り、ちょっとした移動に使うくらいなら200ルーメンくらいあれば大丈夫。ママチャリにデフォルトでついてるのがこれくらいのイメージ。

200~400ルーメン
 通勤、通学などある程度の距離を走る場合や近場でも街灯が少なかったり、暗い道を通ることが多い人におすすめ

400~800ルーメン
 200~400ルーメンのライトと同様、通勤通学に使ってる人が多い印象。スピードを出したりする場合は少し明るいほうがおすすめ。

800~1500ルーメン
 街灯の少ない道で夜間トレーニングやそれに準ずるスピードを出す人に必要な明るさ。1500ルーメンだと人に直接向けると危険くらいの威力。

1500ルーメン~
 普通の人には無用の長物。明るすぎて街中では使えない。真っ暗な山とか、そういうところで使う人向け。

 いずれのライトも最高の明るさが記載されてて、実際、明るさは調節できるから普段の用途よりも一つか二つくらいうえのグレードを買うことをお勧めする。

リアライト

 道路交通法では反射板、もしくは尾灯をつけることが義務付けられている。くわしくは以下。

 自転車の運転者は、夜間(第五十二条第一項後段の場合を含む。)、内閣府令で定める基準に適合する反射器材を備えていない自転車を運転してはならない。ただし、第五十二条第一項前段の規定により尾灯をつけている場合は、この限りでない。

道路交通法第63条の9第2項

 ロードバイクかったら反射板が付いてくることもあるけどやっぱり、夜間走行をするなら視認性的に、リアライトは必須と言っても過言ではない。おすすめは下に貼っておく。

ベル(警報機)

 まずどんな時にベルが必要なのか確認する。法律を以下に記載した。

車両等の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一 左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。

道路交通法第54条(一部抜粋)

 つまり、、、「警報鳴らせ」の標識があるところ以外は原則鳴らしたらダメ。ということ。

警報鳴らせ

 この法律ではつけていないことに対する罰則などには書いてないが、各都道府県の条例により、整備不良とみなされる自治体もある。例えば東京都や埼玉県では罰則の対象になる。
 普段使うことはないから一番安いものとか一番小さいものでいい。機能性とか音色とかはどうでもいい。と思うかもしれないけど個人的にはいい音のベルは好き。(鳴らさないけど)、下のKNOGのベルが結構音色がよくて好き。見た目もスタイリッシュになるからロードバイクの美しさに重点を置く人におすすめ。


 自転車で出かけた先でコンビニや施設に入ることも多いだろう。コンビニなんて5分で戻ってくるし、鍵なんてしなくて大丈夫。って言ってる人。ロードバイクって簡単に盗まれる。本当に。だから一瞬の駐車でも目を離す場合は絶対に鍵をかけておきたい。走る距離とかで持ち歩く鍵のサイズは変わってくるけど、絶対買わなくていいのが、でかいU字ロック。重いし、軽量化した自転車にこれをもって乗るなんてまさに愚の骨頂。

U字ロック

 軽さと堅牢さとツールボトルにも入る小ささを両立したモデルがおすすめ。


ボトルケージとボトル

 意外とボトルは大事。特に夏場は自転車に乗ってると気づかないうちに脱水症状になることがある。それを防ぐためにもボトルケージはあって損はない。ボトルケージには大きく三種類、専用ボトル用ペットボトル用とどちらも使えるものがある。専用ボトルはふたを開ける手間がなくて速く飲めるからおすすめ。ボトルはサイクルイベントとか行くと格安で手に入ることがあるから探してみてもいいかもしれない。


まとめ

 今紹介したものを全部そろえると5万円くらいかかる。しかし、自分の命を預ける自転車だから特に、ヘルメット、ライトとか保安装置にはあとで後悔しないようにお金をかけてほしい。
 とりあえず今回は自転車を買ったらまずそろえるものをいくつか紹介した。これ以外にもまだまだ揃えたいものはあるからそれは、別の記事で今後紹介したいと思う。
 最後に、ここまで読んでいただいた読者の方々に深く感謝申し上げます。ご意見、感想、訂正などございましたら、コメント欄に書いていただけると幸いです。

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