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「ネガティブ感情はおさえこむべき」だと思っていませんか?

こんにちは。
鷹取智子(たかとりともこ)です。


研修講師として企業向けにコミュニケーション研修などを提供、
調剤薬局にいた経験を活かし、ホスピタリティコンサルタントとして
医療機関でのチームづくりに関わっています。


仕事上、怒りや悲しみなどのいわゆる「ネガティブ感情」は抑え込んだ方が良いと思っていませんか?


特に接客のお仕事をしている方は、



・自分が辛くても
・悲しくても
・怒りを感じても


その感情を出してはいけない、と思っているのではないでしょうか。


私もそう思っていました。


でもね、それって本当でしょうか?


もちろん目の前のお客さまや患者さまに対して、いきなり感情をあらわにしたりその場で怒るのは控えた方が良いですよね。


でもその日のうちに、その日感じた感情を自分自身で出し切ること、
誰かに1度だけ聞いてもらうこと。


そんな風に手放すことが大事だと思っています。
なぜならネガティブな感情を抑えることが心に悪影響を及ぼすから。


理由としては以下のことがあるかと思っています。

感情の抑圧はストレスを増大させる


ネガティブな感情を無理に抑え込むと、その感情が処理されずに残り、心に負担がかかります。それがストレスとなり、知らないうちに心身に悪影響を与える可能性が高まります。


例えば不安や怒りを抑え込むことで、心がリラックスできず緊張状態が続くことがあります。


若い頃はお客さまとのトラブルでストレスが溜まったり、怒りやモヤモヤした感情があったとき、仲間や友人に「ごめん、ちょっと聞いてくれる?」と話を聞いてもらっていました。


しかしある程度の年齢に達したとき、それって大人げないと感じたのです。


そして「ネガティブ感情を持つ自分」を「心が狭い」「人間性が低い」「ポジティブに変換すべきた」と思い込み、誰かに聞いてもらうことは辞めようと決めました。


そこで自分の中でだけでも、嫌なことを書き出すなどの対処をすれば良かったのですが、嫌な感情は封印することに。すると眠れなくなることが増えました。


自分の感情に気づかなくなる


そのようにネガティブな感情を抑え続けると、感情に対する感度が鈍くなり、自分が何を感じているのかがわからなくなりました。


段々と

・楽しい
・嬉しい
・ワクワクする


などのポジティブな感情も出てこなくなってきたのです・・・


イメージとしては、ロボットのようになって仕事をしていた時期もありました。無理に笑顔をつくっていても、心は何も感じない・・・怖いですよね。


このように感情を抑えてしまうと、心の健康にとって悪影響を与えるだけでなく、他人とのコミュニケーションにも支障をきたす可能性があるそうです。たしかに感情を適切に表現できないと、人間関係に問題が生じることもあるかもしれません。


感情の爆発


そして、感情を長期間抑え込んでいると、いずれその感情が抑えきれなくなり、爆発する可能性があります。小さなことで急に大きく感情を爆発させてしまうことがあり、それが周囲とのトラブルにつながることもあります。


ある時期、感情を抑え込んでいた私は、周りの人たちからこんなことを言われていました。


「鷹取さん、人が良すぎますよ。あんな酷いことをされたのなら、しっかりと反論した方がいいです!」


「あなたにばかり業務が集中していて、不満じゃないんですか?私からAさんに言ってあげますよ!」


そしてその先輩に言われるまま、Aさんと先輩と私の3人で話をすることに。そこで先輩が冷静にAさんの私に対する態度や仕事ぶりに対して、考え直すようアドバイスをしてくださったのです。


最初は黙っていた私。段々と自分でもわからないくらい、Aさんに対する怒りの気持ちと、今まで抑えていた悲しみややるせない気持ちがわ~っと溢れ出てしまったのです!


そこで先輩がびっくりするくらい、怒りをあらわにしてしまった私・・・
今でも大反省です。


元々、忍耐力があり簡単には怒ったりしないのですが、


・ネガティブ感情を押さえ込む習慣が染みつき

・段々と自分の感情がよくわからなくなり

・ふとした瞬間に感情が爆発!


してしまったのです。


心理学を学び、ネガティブ感情は封印するとあとで大変なことになると知り、納得しました。


それからは、


・誰かに聞いてもらう(その時、聞いてもらうのは1回のみにする。何度も聞いてもらうと、ネガティブ感情が増大するから)

・ジャーナリングで嫌なことやモヤモヤを殴り書きし、書いたら読んで捨てる

・トレーニングやランニングでリフレッシュする


などを取り入れています。


感情には良いも悪いもないんですよね。


ジャッジせず、すべての感情も自分を守ってくれる大事な存在だと受け入れることが大事なのではないでしょうか。






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