若手層の心を開くために私が意識実践していること①
研修講師として企業向けにコミュニケーション研修などを提供、
調剤薬局にいた経験を活かし、ホスピタリティコンサルタントとして
医療機関でのチームづくりに関わっています。
今日は新入社員から5年目くらいの若手層に対して、私がどのようなことを意識実践しているのか、今回と次回の2回に分けてシェアしたいと思います。
若手層を育成される方から、
「彼らが何を考えているのかわからない」
「厳しく伝えるとハラスメントになってしまいそう」
「優しくしすぎると、なめられてしまい言うことを聞いてくれません」
などのお悩みを良く伺います。
「鷹取先生の言うことを彼らがしっかり聞いて動くのは、
どうしてなのですか?秘訣を教えてください」
ありがたいことに、そんなご質問をされることもあります。
そこであらためて、何を意識実践しているのかまとめました。
1.アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を持たない
育成側が持っている
・最近の若い人は自分たちの若いときとは違うので、対応が難しい
・叱られ慣れていないので、できていない点を指摘、指導すると嫌われる
・本音で接してくれないので、つかみ所がなく困る
これらの偏見をいったん横に置くことが大事だと思っています。
確かにそういう点もあるかと思います。
でもね、その偏見や過剰な気遣いを持ったまま彼らに接すると、彼らは違和感を感じると思うのです。私の経験上、若い方は違和感を察知するのもはやいと感じています。
気を遣われすぎると、あちらも気を遣う・・・
お互い本音からどんどん遠ざかっていく。
お互い相手を思っての行動が、どんどん溝をつくっていくなんて悲しいですよね。
私が意識実践しているのは、普通に接すること。若いから、ではなく人として思いやりと尊敬の気持ちを持って目の前の受講者に真摯に向き合い、観察すること。
そこでどんな対応をしていくのか決めて関わっていくことの繰り返しをしています。
私が講師としてのキャリアをスタートしたのは、18年ほど前ですが、その頃の受講者への対応となんら変えていません。
私もある時期は対応に悩み、必要以上に優しく接したり、褒めるだけの指導をしたりしましたが、なんだかギクシャクしてうまくいかない経験がありました。
私自身、CA時代に苦手な先輩がいました。その方は後輩達から避けられているのを察して、唐突に「鷹取さんって仕事がはやくてすごいわよね~」と心のこもっていない褒め言葉をかけてきました。
他の後輩に対しても同じ対応をしていたようです(笑)
きっと書籍か何かで「褒めると信頼関係が~」などと学び、実践したのだと思います。
でもね、そこに心がこもっていないただのテクニックは、逆に不信感を増長します。人間だからその人が私のことを思っているのか、本音で言っているのかは五感で感じ取りますよね。
そんなことも思い出した私はあるとき、「私らしくいこう。愛を持って時には厳しく指導すれば相手に伝わるはず」と指導方法を元に戻しました。受講者からは、
「誰も厳しく指導してくれないので、自分の行動や言動があっているのか不安に思っていました。教えてくださり嬉しいです」
「先生は、私たちのことを思って言いにくいことも伝えてくれて、ありがたいです」
などの嬉しいコメントをもらうように!決めつけは良くないな~との結論にいたりました。
2.話しかけやすい雰囲気をつくる
まず大前提として大事なのは、相手から話しかけやすい雰囲気をつくることだと思っています。
あなたは仕事で忙しくて、ついついこんなことをしていませんか?
・眉間にしわが寄っている
・忙しいため「話しかけないでオーラ」が無意識にでている
・いつも焦っていて、心が落ち着いていない
忙しそうでいっぱいいっぱい。大変そうな先輩上司に対して、
心優しい彼らは「話しかけるのは申し訳ない」と思ってしまう・・・
彼らのためにもですが、まずはあなたのために心身を整え、余裕を持つことができると自ずと周りの人は話しかけやすくなります。
講師として駆け出しの頃。時間内にしっかり伝えられるのか?不安で必死だった私。
「質問ありませんか?」と言っても、受講者からは「し~ん・・・」
そりゃそうですよね。いっぱいいっぱいの私に気を遣わせてしまいました。
今は余裕を持って基本的には笑顔で楽しく研修を進めているため、受講者から声をかけられる頻度がグッとUP。
研修前には、準備をしっかりすると同時に、自分の心身を整えることに時間を費やします。早起きをして瞑想をしたり、はやめに会場に向かってお茶をして心を整えたり。
あなたの心が安定すると、表情や声のトーンも明るくなる。
心に余裕がでて、周りの人の状況を観察してサポートしててあげたいという気持ちが湧上がる。
まずは自分がごきげんな状態でいること。そうすると、報連相も円滑に運び、彼らから信頼され、心を開いてくれるようになる。そんな風に考えています。
ちょっと長くなりそうなので、続きは次回のnoteでシェアさせてくださいね。
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