見出し画像

無意識にしている無礼な態度がいかに大きな害をもたらすのか

こんにちは。
鷹取智子(たかとりともこ)です。


研修講師として企業向けにコミュニケーション研修などを提供、
調剤薬局にいた経験を活かし、医療機関での接遇コンサルティング
にも関わっています。
また、個人向けには「自分をごきげんにする心と身体の整えメソッド」講座
を実施しています。


「あなたは相手にあいさつをする際、忙しくても手を止めて
相手の目を見て笑顔であいさつをしていますか?」



先日、実施したある企業様での研修のこと。
上記の問いかけをした際、ハッとした表情をされた方が
多かったのです。


「忙しいのでつい、PCから目を離さずにあいさつしていました」
「面倒なのでいいや、と思っていました」
「仕事に集中していたので、聞こえないふりしていました」


子供の頃からあいさつしましょうね、と言われて育ち、
新入社員研修で、あいさつの重要性を学んでも、現場に出ると
忙しいからか、ストレスがあるからか、ついそうなってしまう・・・


良く耳にするお悩みです。



大したことない、普段のコミュニケーションは取れているはず。と甘えているのかもしれません。


でもね、あいさつを無視する、したふりをする。
それってよくよく考えたら、無礼な態度ですよね?


『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』によると、


職場で誰かに無礼な態度を取られていると感じた人は、
・48%の人が、仕事に対する労力を意図的に減らす
・47%の人が、仕事にかける時間を意図的に減らす
・38%の人が、仕事の質を意図的に下げる

『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 クリスティーン・ポラス著



無礼な態度がいかに大きな害をもたらすのか、数値をみて驚きますよね。
無礼な態度は道徳的に、人として良くない、だけではなく、
金銭的損失を生んでいるなんて・・・


事実、そうだと思います。



例えば、あいさつをしても返してくれない上司の下では、
やる気があってもしぼんでしまいます。


あいさつをしない部下・後輩が、何か問題を起こしても
心から励ましてあげたい、自分事ととらえてどうにかしてあげたい!
とは、中々思えないです。
私たち人間は神様じゃないから。


くわえて恐ろしいのは、ネガティブな雰囲気や感情は
ポジティブなそれらよりも、あっという間に蔓延してしまうこと。


お互いがコミュニケーションを取らなくなり、
報連相が円滑でないと業務の効率も悪くなり、ミスも増える・・・


それ以外のデメリットとして、


・80%の人が、無礼な態度を気に病んでしまい、そのせいで
仕事に使うべき時間を奪われている
・66%の人は、自分の業績は低下していると答えている
・78%の人が、組織への忠誠心が低下したと答えている

『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 クリスティーン・ポラス著


恐ろしいですよね・・・


一方で、礼節がある人が得られるメリットも紹介しておきます。


・声がかかりやすいので、仕事が得やすい
・幅広い人脈が築けるため、ネットワークの恩恵を多く受けることができる
・「思いやりがある」「気配りができる」「協力的」とみなされるため、
リーダーとして相応しいと評価される

『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 クリスティーン・ポラス著


それ以外にも色々メリットがあると思います。
まず大事なのは、自分を客観視する。
礼儀正しくいることの重要性を再確認すること。



その上で、以下のことから着実に実践することをお勧めします。


1.笑顔とアイコンタクトを意識・実践する
2.あいさつをしっかりと行う
3.相手を尊重し、傾聴する。話を遮らず最後まで聴く
4.「●●すべき」「私は正しい」という無意識の偏見に気づく。
相手を否定する癖をやめる


などから着手することが良いのではないでしょうか。


といっている私自身、仕事ではできていても
家族や友人など近すぎる存在に対しては甘えもあって、
つい・・・ということがあります。


お互い意識実践し、自分も周りも気持ちよく生活できるように
していきたいものですね。



よろしければサポートいただけたら嬉しいです。良い記事を書くための書籍代にさせていただきます♡