#22 メモ日記
2021/05/17-2021/05/23
正欲、ついに読めた。
まず、表紙がかっこよい。。
写真のタイトルは、「Let Me Out」
痺れるタイトルとビジュアルだなぁ。。内容も"多様性"を主題にしていると知り、必ず読もうと決めていた。
印象に残っている文章は2つ。
たった一つのことを隠しているだけなのに、その一点が人生のすべてと繋がっているから、誰とも対話できなくなる。
性的対象は、ただそれだけの話ではない。根だ。思考の根、哲学の根、人間関係の根、世界の見つめ方の根。遡れば、生涯の全ての源にある。そのことに多数派の人間は気づかない。気づかないでいられる幸福にも気づかない。
読んで思ったのは、僕はこの社会に対してどういうスタンスなんだろうってこと。どの登場人物にも共感と嫌悪感をもった。
僕はトランスジェンダーなので、正欲でいう「共感されやすいマイノリティ」なわけだけど、かつて「共感されにくいマイノリティ」の人に秘密を打ち明けられたことがある。この本を読んで、その時のことを思い出した。
自分が想像し得なかった性癖によって悩んできたその人の過去と未来を思い、自分とどっちがマシかを考えてしまった。
僕はその人を受け入れるとか、受け入れないとか、そういう次元で話を聞いていなくて、どっちがマシかと思いながら聞いていた。答えは出なくて、それは分かり合えないことを意味していたし、同時に分かち合える可能性も感じさせてくれたと思う。
すべて、認めるとかではなく、ただその人はそうあるだけで、誰かを傷つけない限りにおいて、そうあることを誰からも干渉されるべきではないんだろう。
何か物事を見聞きすると、あの人だったら怒るだろうなと思うことがある。それはつまり、その事象について自分はなんのスタンスも取ってないということ。あえて取らないようにしていたけど、取らないと誰とも繋がれないよね、と正欲を読んで思ったな。(正欲のキーワードの一つは "繋がり" だと思う)
急遽イベントに登壇しないといけなくなり、バタバタした日。残業が多いので、自分の話すパートが終わったら帰ろうと思っていたが、PCが足りず僕のPCが駆り出されてしまい、結局最後の片付けまでいた。
この日は疲れすぎて、足がガクガクして帰りはうまく歩けなかった。こんな頑張った日は自分に乾杯するかと思って、普段はお酒を飲まないけど、お酒を飲んだ。そのおかげか疲れのせいか、最近は悪夢(蛾を永遠に食べてる夢とか..)を見るのが続いていたけどぐっすり寝れた。頑張った日のお酒ってうまいね。。
日曜夜、母と80年代の音楽クイズをして遊んだ。こうして改めて聴くと、いい曲いっぱいあるんだなぁ。あと面白い曲も多い。
母に「すごい自分勝手な曲あるから聴いてみ」と言われて聴いた曲。キープの男の子の数を自慢したくて、気のあるふりを複数の人にした結果、その男の子たちがケンカを始めてしまい、誰か止めてくれという曲。でもこういう曲、ユーモアあって好き。
「今で言ったらストーカーの曲もあるよ」と教えてもらったのがこの曲。偶然を装い帰り道で待ったり、他の人からのラブレター見せつけたりする曲。back numberに通ずるものを感じる。
この2つは心打たれた曲。
MY NAME IS WOMAN
悲しみを身ごもって優しさに育てるの
MY NAME IS WOMAN
女なら耐えられる痛みなのでしょう
いつものように幕が開き 恋の歌うたう私に
届いた報らせは 黒い縁取りがありました
YouTubeのコメントにもあるけど、2つとも映画見てるような気持ちになる。
最近は無になれる曲を聴くことが多いから、こういう情緒的な曲への耐性がないのかも。
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今週は本と音楽の良さを感じたなぁ。
特に本は、図書館で順番待ちするのもよいけど、読みたいときに読むのも大事だね。こうやって自分の好きな文化にお金を使っていきたいと思った。
今日は説明会も内定者向けイベントもあり、ハードな1日。気合い入れていこう~