スルタンのゲーム 運命の店雑感

スルタンのゲーム先行体験版のアップデートで「運命の店」が実装された。これはゲーム内の一種の実績である「千夜一夜」で獲得したポイントである運命点を消費して、ゲーム開始時に主人公のステータスボーナス追加の資金やアイテムなどの恩恵を得られるシステムだ。

かねてから実装が予告されていたシステムであり、本作のなかなかハードコアなバランスなどを考えると、「ゲームをプレイする→途中でゲームオーバーになっても、その過程で運命点を稼げる→運命の店でステータス強化→ゲームクリアを目指す」というサイクルがあらかじめ考えられているのではないだろうか。つまり、ガンガン使っていっていいんじゃないか?というか使わせてくれ!(悲鳴)
現在の運命の店の商品を全てアンロックするために必要な運命点は163pで、運命点はゲーム内実績(千夜一夜)の各項目で1点ずつ、またゲームクリアも敷くはゲームオーバー時にそのゲーム内で処理したスルタンカードの数に応じて手に入る。初診でも数枚ずつでもスルタンカードを処理していけばちょっとずつポイントを稼いでいけるので、地道に進めていくといいだろう。運命の店の商品が増えるかどうかはまだわからないが、期待してもいいかもしれない。

以下は、それぞれのアイテムと個人的な見解。

主人公のステータスアップ

・筋肉鍛錬(5p、体力+2)
・良い外見(5p、魅力+2)
・自らトラブルを招く(5p、知恵+2)
・八方美人(3p、社交+2)
・勇猛果敢(3p、戦闘+2)
・暗黒街の放浪者(3p、隠密+2)
・荒野の狩人(3p、生存+2)

主人公の初期ステータスにボーナスがかかる。
この中で特に強いのは知恵+2の「自らトラブルを招く」だろう。最初から読める本が増えるので主人公がどんどん強くなる。最初の選択で+2を選べばトータルで知恵5でスタートするので、大魔道士の道も明るい。
貴族の身分を活かして風呂や書店で交流する機会も多いので、魅力や社交のボーナスも活用できる。
また、セヴァールを牢獄から開放していく連続イベントの中で、主人公が刺客に襲われるイベントがあり、ここでは生存パラメータのチェックが入る。必ずしも必須ではなく、刺客に殺されても前のターンからリトライ可能ではあるが、低成功率で勝負して何度もリセットはそれなりに面倒なので楽をしたいときに。
生存を含め戦闘系パラメータは、他のキャラでも対応させやすいところなので優先度は低いが、主人公が前線に立たなければならない機会もないではなく、単に対応できる人数が増える事自体それなりに価値はある。
総じて、どのボーナスも安い割に確実に効いてくるモノなので悪い選択肢ではないはずだ。

従者の強化・追加

・高貴な婦人(10p)
妻のメギが銅ランクから銀ランクに強化された状態でスタートする。
妻との情事は色欲スルタンカードを処理する最も手軽な手段であり、それが銀の色欲まで対応できるようになるのはとても大きい。

・より強力な崇拝者(10p)
開始時に貴族従者を選んだときに加入するファラジが銀ランクに強化される。
妻と違って、ファラジが銀ランクであることのメリットは少ないように思える。殺戮カードの対象などに影響はするが、強力な貴族従者を使い捨てるのはコスパがあまり良いとは思えない。このあたりは未発見のイベント次第かもしれない。

・絶技を持つ下僕(8p)、絶技を持つ下僕+(8p)、絶技を持つ下僕++(8p)
開始時に下僕3人を選んだときに加入するメンバーの一人、ボランの戦闘と体力にボーナスが得られる。
ここのネックは「下僕3人or貴族従者1人」という最初の選択において、貴族属性を持たない一般従者を選ぶメリットが低いこと、ゲームを進めれば戦闘力のある従者を得たり他の従者に本を読ませて戦闘力を高めることは難しくないことか。序盤の金策で金貨マイアイデアして酒場で殴り合いしたりすると気には役立つかも?
(11/2追記)この項目をアンロックすると下僕+、++が出現し、それぞれコヌールイナルのステータスにボーナスがかかるようになる。
貴族でない従者を選ぶデメリットは変わらないが、なんだかんだボーナスで強化された従者3人もいれば、複数人参加できるイベントで判定値を底上げしたり、大人数が長期間駆り出されるゼパル将軍の冒険イベントに参加できるのも早まる。後述のベキ夫人やジェナによって、貴族従者を確保しやすくなった今なら選択肢になりうるか。

・選ばれしもの(20p)
猫のベキ婦人が従者に加わる。この猫はただの猫ではない。貴族キャラクターなので単独でスルタンに参内することさえできるスーパーキャットである。猫を宮廷ゲームに送ると、情報アイテムは手に入らないが代わりに金貨が手に入る。もちろん、浴場や本屋、ファミリービジネスさえ担当できる。
また、装備品属性も持っているため、他の従者にベキ婦人を抱かせる(装備させる)ことで、彼女のステータスがそのまま他のキャラクターに上乗せされる。遊戯王のユニオンモンスターみたいだ。
ベキ夫人が持っている貴族特性も装備者に付与されるため、ルメラなど貴族でないキャラクターの行動の幅が増える。ただし、単に貴族であるだけならベキ夫人単独でも良いので「このキャラをここで行動させたいが、貴族特性がないのがネック」という局面に絞ると活用の機会は限られるかもしれない。
極めて強力な従者兼アクセサリーなのでぜひ獲得しておきたい。

  • ・ダイヤモンドのような友情(20p)
    宝石商の女性貴族ジェナが従者に加わる。彼女を宮廷・浴場・書店に送るとステータスの「ひらめき」が上昇する。そして、彼女でマイアイデアすると開くイベント「ジュエリーデザイン」で、彼女にアクセサリー装備アイテムを制作させることができる。
    単純に手数が増えるだけでなく、装備アイテムでメンバーのステータスを底上げできるのは強力。詳しく検証していないが、ひらめきを10点ぐらいガッツリ使い、判定も5個くらい表が出れば金ランクのアクセサリーが手に入るようで、補正値もかなり大きい(私が手に入れたものは魅力+4・生存+4・社交+2の腕輪だった)。手に入るアクセサリーはそれなりに種類があるようなので何度も試すとよいだろう。
    (11/27追記)金ランクのアクセサリーは、「妻の不満を解消する」イベントの贈り物として消費し、不満の解消&メギのランクアップに使用できる。デフォルトの状態では夢見のネックレスを使うことになるが、運命の店を使用していると彼女の作るアクセサリーや、後述の誘惑の護符も消費可能だ。

アイテムの入手・強化

・誘惑の護符(20p)
誘惑の護符(金ランク、魅力+3)を所持してスタートする。これを装備した人物が宮廷ゲームに参内すると、1週間の間スルタンのステータスに支持+1が追加される。誘惑の効果が残っているうちに、再度護符をもたせた人物を参内させた場合、既存の誘惑が破棄されて新しく誘惑が付与される。すなわち、支持+2になったりはせず、支持+1の効果が残り6日にリセットされるということだ。
すなわち、たいていのケースにおいて他の参内者が持っている反対を打ち消すことができるので、権力ゲームに人を送らなくても中傷が蓄積することを防げる。従者が少ない序盤は特に有効だろう。
ただし、ごく一部の貴族は反対2以上を持っているので、たとえスルタンを誘惑していても宮廷ゲームの確認は相変わらずやっておくべきだ。
(10/31追記)権力ゲームで支持>反対になっている場合、通常の権力ゲーム報酬(人:ランダムの石ランク情報アイテムorベキ夫人:金貨1)とは別に、石:内幕の情報アイテムが手に入る。アイテムの直接の効果ではないが、誘惑しておくとこの条件を満たしやすくなる。
(11/27追記)ジェナの項目とも重なるが、金ランクのアクセサリーであるので、妻の不満を解消する贈り物として消費することもできる。

・幸運の護符(10p)
幸運の護符(知恵+2、再ロール+1)を所持してスタートする。
リロール回数が増やせるというのは単純に事故を軽減でき、また情報アイテムが使えないイベントだとしてもリロールできるようになるのは特筆すべきだろう。単純にアイテムの浪費を抑えることもできるので序盤のファミリービジネスで堅実にカネを稼いでいける。
単純に知恵+2の装備としても非常に強力であり、序盤に読める本が増えるのはそれだけで偉大である。

・再生の護符(10p)
再生の護符(体力+2)を所持してスタートする。
一部の戦闘系イベントではロールに失敗したり、成功してもギリギリだったりするとキャラクターが負傷することがある。
負傷は治療するまでステータスが低下し放置すると死ぬ可能性もあるデバフだが、有償で治療できるのでよほど噛み合いが悪くなければ普通に治療すればそれで事足りてしまう。
万が一に備えておくのも良いが、優先度は低いと思われる。

・家伝の鎧アップグレード(10p)
ゲーム開始時に選択入手する家伝の鎧(石ランク、体力+1)がアップグレード&強化され、銀ランクで体力+3の装備品となる。
体力は情報アイテムによる補強が不可能(もしできる情報アイテムがあったら教えてほしい)で、上昇させるには読書でブーストするか、鎧系装備をもたせる必要がある。銀アイテム・体力+3は店売りで手に入る物と大差ない性能だが、それはすなわちゲームを多少進めて装備商人が来るのを待ち、そこで10金貨払うのと同等の価値があるということだ。それをゲーム開始時から持っておけるというのは、なかなかに判定上有利となる。
後述の「一財産」で開始時に金貨を選ぶ必要性が下がったため、両方合わせればそれなりには価値がある。重要度は低いが無駄にはならないだろう。
その他にも、なにか関連イベントがあったら教えてほしい。

・一財産(2p)、一財産+、++、+++
ゲーム開始時に金貨+5される。
最序盤は何をするにつけても金がなくファミリービジネスで四苦八苦するので立ち上がりの安定感を高められるのは嬉しい。最初の選択で権勢+3や家伝の鎧を選びやすくなるし、また金貨5スタートと合わせて10枚で始めるのも、最初の投資イベントなどで役立つだろう。
消費ポイントも少なく、コスパがいいボーナス。
(10/25追記)一財産をアンロックすると、同じ効果の「一財産+」が店に追加される。+++まですべてアンロックすると、合計20金貨持った状態でスタートできる。最強か?

・制御できない手(10p)
ランダムで発生するショップの盗品商人がアンロックされる。
盗品商人が販売するアイテムは未鑑定のアイテム1つだけ、値段も金貨5枚で固定であり、購入した時点で中身が判明する。
出現するアイテムは書店・装備商人の商品からランダム(異国の商人が売るアイテムが出るかは未確認)であり、品質も石から金まで各種出現する。
装備商人のアイテムであれば、石ランクでなければ金額的に損はせず、金ランクのアイテムが出ようものならボロ儲けといえる。本であれば、どの本も金貨1枚で買えることを思えば基本的にマイナスだ。書店購入と合わせて1ターンに2冊手に入るという点にメリットを感じるかどうかだろう。
そして、一番重要なことは、盗品商人は他のショップ同様に0ターンイベントである。すなわち、ターンのはじめに戻ることでイベントをやり直す事ができ、かつその度にアイテムが再抽選されるため、事実上欲しいアイテムが出るまでリロードすれば良いイベントといえる。インチキくさいが、活用すれば非常に強力だろう。


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