好きなケーキ~サバラン編~
◆甘いものを食べたい衝動
お気に入りのお店だったりパティスリーはあるものの、「あれが無性に食べたい!」とか「あれを食べるためにお店に行きたい!」とかは無い気がします。
甘いものはもちろん好きなのですが、漠然と「何か甘いものが食べたい」でコンビニなんかに行って、選ぶ過程で「今日はコレの気分だな♪」と何かに照準を定めていることが多いです。
好きなお店に行った際も期間限定や食べたことが無いものを選ぶ傾向にあります。
そんな私が無性に食べたくなるケーキ、それがサバランです。
◆サバランをご存知かしら?
あまり聞いたこと、見たことが無い人も居るかもしれません。
サバランとはどんな物なのか。
ブリオッシュを切って紅茶味のシロップを染み込ませて冷やし、ラム酒やキルシュをかけて生クリームや果物で飾りつけたものである。
またはブリオッシュ生地を直径18 - 23センチメートルのドーナツ形の型に入れて発酵させてから焼き、キルシュ風味のシロップをしみ込ませたものである。
引用元:Wikipedia サヴァラン
あまりイメージがつかない方も多いかもしれませんが、語弊を恐れずに表現すると洋酒にびしょびしょに浸ったブリオッシュと生クリームのお菓子です。
お店によって違いはあると思いますが、私がよく食べるサバランはこんな感じです。笑
◆サバランに出会った日
私も以前まではサバランというお菓子は知りませんでした。
けれどよく行く街の小さな洋菓子屋さんに、謎のぴかぴかした金色のケーキがショーケースに並んでいてずっと気になっていたのです。
手書きのポップで「サバラン」としか書いていませんでした。
謎のぴかぴかお菓子に冒険する気にもなれず、暫くはチョコレートケーキやタルト、チーズケーキなど味の想像ができるものを買う日が続きました。
そのサバランを食べるのは、ある漫画がきっかけだったりします。
中村明日美子さんの『木曜日のサバラン』という作品です。
『鉄道少女漫画』という本に収録されている短編です。
明日美子さんはボーイズラブ作品も多く描かれていますが、この本は同性愛の表現が多少あるものの、ほんわかと温かい短編が詰まった1冊になっています。
その漫画の真似事をしたいと言うか、あの作品の雰囲気に浸りたいと言いますか、そんな安直な考えで購入に至った訳です。
初めてサバランを買った日のことはよく覚えています。
一人で食べるのに、初めて食べるのに2つ買いました。お店のご主人が綺麗に包んで下さいました。
それを自転車のカゴに入れ少し浮き足立って帰路につきました。
開けてみると自転車の揺れで洋酒が漏れ、箱もサバランもびしょびしょベタベタに。笑 もう一度買ってちゃんと運ぼうと心に誓いました。笑
◆サバランのお味は如何か
前述した通りサバランは洋酒をたっぷり使ったお菓子なので、お酒が苦手な方にはオススメできません。
私は洋菓子には洋酒が入っていれば美味しいと思っているので。笑
生クリームも苦手なので多くは使われていないし、それ以降好んでよく買っています。
お店にもサバラン目当てで行くことが多いです。
と言うかあまりお目にかかれないお菓子なので、そのお店にしか行かないのですが。笑
サバランはパティスリーやスイーツ屋さんと言うよりも街の小さな洋菓子屋さんがよく似合うし、そういうお店にしか置いていないイメージがします。
レトロで背伸びしない、ちょっと大人なケーキです。
お酒が平気でまだ食べたことが無い方には、一度は食べて頂きたいお菓子です。
サバランを食べるとコンビニスイーツやちょっと値の張るケーキには無い、不思議な満足感とノスタルジーを感じるのです。
なのでついついいつものお店でサバランを選んでいる自分が居ます。
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