彼女について by よしもとばなな
よしもとばなな著。彼女について読了。身近な人が亡くなり、心に大きな穴が開いてしまった時、その穴を紛らわしてくれる存在の友人と恋が始まる系のお話。衝撃のラストは、通勤電車の中で読んでいても、そう言うことかと全身に鳥肌が出る感じでした。平気でネタバレする自分ですが、ここは読み返した時忘れてる方が楽しめるので、深掘りやめておきます。
あれっ?この話って、全体的にキッチンに似てる?キッチンも親族、親が亡くなって、互いに寄り添い、普段の生活を取り戻す話でしたね。自分の心にぽっかり穴が開くようなお別れの経験が少ないので、本当に小説、フィクションとして捉えていますが、リアルな経験からハマる人もいるのでしょうね。
あまり深い関係になりたく無い、なれ無いってのは、別れが怖いからってのもあるかも知れません。でも他人と関わることで、自分が形作られているんですよね。うまく表現できませんが、何気ない普段の生活の中、他人とのやり取りの中に幸せがあるんですよね。