美術館めぐり
コロナの影響で美術館は入場制限されており、作品観賞にはもってこいの時期であると聞いた。かみさんの書道展巡りに付き合って、美術館巡りをしようと決めた夏休み初日。
先ずは上野の東京都美術館に向かう。野口英世展やってるはずよと言われ、コロナに関する展示会か何かだろうかとネットで検索してみると、イサムノグチ展。惜しい、野口違いと大笑いしながら当日チケットの購入を試みる。時間帯が区切られており、狙った時間帯枠の押さえて、美術館へ向かう。
上野動物園には大人が間隔を空けて整理券を求めて並んでいた。動物園も入場制限、予約制なのでしょう。かみさんによれば双子のパンダの赤ちゃんが産まれたばかりらしい。いつかは可愛らしいパンダの赤ちゃんを見てみたい。
美術館には開館より少し早めに到着。列に並んで入館しようとするが、消毒、検温するために、少々時間がかかるとのことで、列を区切られ、少々待ってから入館した。
彫刻家?陶芸家?のイサムノグチの作品を観て歩く。絶妙な曲線で構成される作品に、久しぶり芸術的魂を刺激される。大小多数の灯りが吊るされた空間は、インスタ映えする絶好の展示の仕方であり、いきなり心を掴まれる。綺麗な曲線で、和紙を通した優しい光が漏れ出す作品は、自分の部屋の間接照明としてディスプレイしたい魅力的な作品である。自分で創ってみるのも楽しそうだ。こんなキットや作成方法を紹介するホームページや動画を検索するもの楽しそうである。
鉄の板や石の素材を組み合わせて形を作る作品に関しては、どの様な順番で組み合わせて、どの様に自重を支えているのかな?って構造設計の視点で作品観賞を楽しめた。ここは溶接してあるんだ、ここのはめあいはバラせるのか?なる程見えないようにサポートも取ってるのねなどと作品の周りをぐるりと周りながら、普段とは違う時間の使い方を楽しめた。
撮影禁止だった3階の石柱作品達は圧感だった。どの角度から見ても平凡な面が無く、実に変化に飛んだ表情を見せてくれる。こんな作品を飾れるお庭があったら、どの面が見られるように置こうか、それを考えるだけでも楽しいだろうなと感じた。最近AR技術が進化しているので、こんな立体的なオブジェクトを並べて、庭造りのシミュレーションするようなソフトもあるだろう。これも夏休みの宿題として面白そうなテーマである。
午前中に上野で早目の昼食を済ませて、午後は六本木に向かいます。国立新美術館のホームページをチェックしつつ、美術館のチケットを購入する為アプリをダウンロードして、ファッションインジャパン展の予約を試みますが、残念ながら✖️マークだらけで、利用したい時間帯のチケットは売り切れです。ここは仕方がない、かみさんが書道展を見てる間、チェアーが確保出来れば、座って動画でも観ながら待つことにするか、座れないようであれば、ヒルズでも撮影して来るかと、軽い気持ちで入館。ここでも消毒、検温を済ませてカウンターに向かうと、当日チケットも販売しているじゃありませんか。今の時間から入れることを確認し、チケット購入して入場して来ました。
入口で昔の銀座三越の様子を撮影したモノクロフィルムが壁に映し出されています。観覧者の邪魔にならないところでウットリと映像を楽しみます。きっちり西洋化粧?をして着物を纏った女性とモダンな洋服に身を包んだ女性達が、当時の町を闊歩する様子が映し出されます。駅ではワイシャツにシャッポを被ったサラリーマンが行き交います。あーこんな感じのvlogを私も残しておきたいのよ。20年、30年経てば、面白いコンテンツになるだろうなとポケット中のGoProを握り締めます。笑。
そうそう、ところで美術館は写真は撮影可能なエリアがありますが、動画は禁止されてますよね。何故なんですかね?こんな作品をこんな格好をした人たちが、当時は楽しんでいたんだってことをアーカイブしたいのですが、私のやりたいことはまだまだ世間には認知されない行為のようです。
ファッションのデザイン画に感銘を受ける。センスの良さ、人のラインの魅せ方のうまい人は時代を問わず居るんだなと感心しきり。しかも二次元のイラストだけでは無く、立体的な作品、しかも身に纏えるってのは総合芸術ですよね。ファッションに取り憑かれる人がいるのも納得です。
私は中学に上がると同時にPOPEYEを購読し、皆より一本先を行く感じを楽しんでいた口です。坊主頭で田舎から電車に乗って上京して、ビームスやラフォーレで買い物するのを楽しんだ?いや緊張感半端無い買い物体験、あれは何だったんだ?!。その洋服や靴を特別披露する機会もあるわけじゃ無いので、急激にお洒落に興味が無くなった。高校生になり、バーゲンが始まるので学校休んで買い物に行くような人達が増え始め、未だそんな事やってるの?とシラけて同級生を見ていた。
そんなファッションに対して無頓着な私ですが、娘がファッション関連の仕事?をやるようになって、また少しずつお洒落にも気を使わなきゃと感じるようになって来た。そんな私にとっては良い刺激となるであろうファッションインジャパン展でした。