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わたしとLondon Tech Talk

中学生の夏休みの作文のタイトルみたいになってしまいましたが、1年半近くやっていたLondon Tech Talkのホストを降りることにしました。

背景

一番大きな理由は、家族との時間を大事にするためです。すでにゆる育休の段階で、ほとんどの収録や編集等はKenさんKazさんに巻き取っていただいていました。しかし、それでも海外に来たばかりで先の予定が読みづらく、また収録のタイミングで子供が泣く可能性があったりして、収録のスケジュールが時間的にも精神的にも難しくなっていました。

加えて、この話は収録ではしていませんが、ヨーロッパに来たので、ヨーロッパにいるからこそできる活動をもっとしたいなと言う思いもありました。Podcastで現地にいるからこそできる学びをその瞬間で共有することももちろんその1つです。特にこれまでの移住の経緯をホストのKenさんやKazさんとリアルタイムで収録できたことには価値があると思います。10年後に振り返ってみたりしたらとても楽しいですよね。ただ、せっかく現地にいるので、現地の人とソーシャライズしたり行ったことない地域を探索することにもっと時間を使っていきたい、と言う気持ちもあります。

時間の使い方が上手な人であれば、これは全てをうまくできるのかもしれません。ただ今の僕には難しいので、どうやったらいいかもっと意識したいと思います。KazさんとKenさんも海外子育ての同志で、僕と同様に可処分時間は少ないと思います。ぜひお二人の時間の活用術についてPodcastでいつか話していただきたいです。

他のことをやりつつ、ホスト活動をゆるく続けることも選択肢としてはありました。しかし、ゆる育休を始めてから自分の参加が中途半端になってきてしまったことにもどかしさを感じ始め、コミットの少ない自分に配慮をしたり合意を取る必要性がなくなればホストの2人の機動力も上がるのかなと考えるようになりました。また、新たに参入して大活躍されているKazさんのように他の方をホストに招くことも検討できればそれは素晴らしいと思います。

やったこと

僕がLondon Tech Talkでやったことを記録として振り返ってみました。

  • Hostとして60エピソードに出演

  • 20回のBookClub(輪読会)開催

  • 第1回LT会の開催

  • Webpage開発の主導

  • Feedback Formの作成

振り返るととにかく楽しかったなと思います。

Podcastのホストをしてよかったこと

自分の知りたいことが知れた

例えば海外子育てシリーズは僕が実際に初めて海外で子育てをすることになって企画したものです。すでに海外で子育てされているAinameさんTetsuyaさんShinichiさんKazさんKazさん&YumikoさんHondaさんなどにイギリス・ドイツ・スイスなど各国の各段階での赤裸々な子育て事情について話していただき、未知の将来に対して解像度があがりました。ちなみにこのシリーズはエンジニアでなくても、子どもがまだいなくても楽しめると思います。自分の聞きたいことをこれだけ多様な方から聞けたのも、Podcastだからこそだと思います。

アウトプットによりインプット効率が向上した

London Tech Talkのおかげでアウトプットを意識しながらインプットすることが増えました。読んでいる本や記事の内容を「これはBookClubやpodcastで話そう」と思いながら読むと、本に書いてないことを調べてみたり、読み終わってから思い出そうとしたりとインプットの質も高まったと思います。ちなみに今はKenさんによるKent Beck本のBookClub第三弾が一部募集中です。

公の場で喋ることに少し慣れた

長く聞いている皆さんならわかると思いますが、僕はしゃべることが得意ではないと思っています。自分の言いたいことを考えるに結構時間がかかるため、podcastでその場で発言してから「ああこう言えばよかったな」と後悔することもとても多いです。気づいたのは準備が全てだということです。うまく喋れないと思うときは十分に準備もせずに望んでしまった時であり、どういう話をしようか事前に考えたり、頭の中でイメージしたり歩きながら喋ってみたりした週の収録はやはりうまくしゃべれたことが多かったと思います。特に初めて1人でホストをしたYuseiさん回はめちゃ練習しましたしそれでもとても緊張しましたが、うまくできたと思います。とあるYoutubeで話が上手い関西のお笑い芸人がどうやったらうまく話せるかと言う質問をされたときに、「ちゃんと何度も練習しているか?俺は何度も読んでいる」と言うような感じに問い返していたのを見て、多かれ少なかれ努力が身を結ぶんだろうなと思いました。ちなみに今そのYoutubeをもう一度見たくてもその芸人さんの名前が思い出せないのでもし心当たりがある方いたら教えてください。

仕組み化のよさを知った

London Tech Talkの外から見えづらい特徴は、仕組みの素晴らしさにあると思います。僕1人なら仕事外だとだと手を抜きがちですが、Ken Wagatsumaは手を抜きません。London Tech Talkでは毎回ゲストごとにGoogle Docsを用意して、話す内容をリストアップしています。これもDocsのフォーマットが整っているので手間ではありません。ドキュメントの階層もわかりやすく整理されています。何を話すか想定しやすく、ゲストもホストもハッピーです。少なくとも僕にとっては落ち着いて話がしやすく最高でした。BookClubでも同じようにフォーマットを作ることで情報や意見の共有をしやすくしました。この美意識を学べたのはとてもよかったです。

仲間が増えた

エンジニアやテック界隈の知り合いが少ないのでPodcastを通して、ゲストの方々と交流できるのはとても良かったです。無償にもかかわらず、こんなに面白い話を提供してくださったことに感謝しています。ゲストの皆さんの話はどれも面白くしゃべりや経験を聞いて感動感服するばかりでした。また、リスナーの方々とXでのフィードバックなどを通して繋がれるの嬉しいです。今後もゆるく繋がっていけたら嬉しいと思います。

会社外の仲間とプロジェクトができた

コミュニティとしてのLondon Tech TalkはWebpageの開発を通して自分の会社の外の人と開発したり、BookClubで技術の話をするのは貴重な場でした。Webpageの開発は自分がProject Managerのような形で関わることができ、仕事ではしたことのない新しい経験でした。BookClubでは本の内容の理解が深まったのはもちろん、加えて自分が普段使っていない言語やサービスの話を聞くのも面白く、狭かった視野が多少広がりました。

人の成長に貢献できた

かもしれないと思っています。僕はバンクーバーのえんじに屋Today I Learned FMなどを毎回聞いて刺激を受け、海外で働く夢を膨らませていました。これらのPodcastは自分の人生に大きく影響を与えたと言って間違い無いでしょう。(Kenさんと繋がれたのもバンクーバーのえんじに屋の収録を聞いたことがきっかけです。)London Tech TalkでもPodcastの収録を楽しみつつ、誰かの役に立てたら嬉しいなと思っていました。例えばTeppeiの転職の話に対して、実際にこれを聞いて転職に繋がった、という話を聞けました。他のエピソードに対してもフィードバックをいただくことが増えて、とても嬉しい気持ちになりました。


海外就職が成功した

直接的な因果関係はないですが、このpodcastのホストをしていなかったら、目標にしていた海外就職も達成できなかったかもしれません。London Tech Talkの初期にKenさんと毎週のように収録をしつつ、合間で就活の進捗を共有することができたました。いろいろとアドバイスを受けつつ、面接の練習などを密に組ませていただけたのはとてもラッキーでした。

さいごに

他にもよかったことは挙げれば切りがないのですが、今回はこのくらいにしておきます。とにかくゲスト出演やLT会、BookClubで関わってくださったみなさん、そして聞いてくださっているリスナーのみなさんには感謝しています。これからのLondon Tech Talkのエピソードもとても楽しみしていますし、コミュニティの1メンバーとしてこれからも積極的に関わっていきたいなと思います。

ホストを降りた今の自分の目標は、家族を最優先に考えること、焦らないこと、他の人と自分の成長を比較しないことです。ペースを落として歩みを進めていけたらと思います。


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