ちょこれーと
1年の中で1番よくわからん悩ましいイベントがやってくる。
相対的に女性の少ない職種故、いままでの職場では女性の人数とだいたいの予算を想定し、役職順にランク付けした見栄えと知名度あるチョコを組み合わせて予算内に収まるようにラインナップし、みんなの名前を書いたカードをつけて渡すというのが、ほんまにほんまに大変だった。
もちろん日頃の感謝は込めとるし、渡すことが嫌なんではない。でも、思い返してもほんまに大変だった。
ほんでお返しなかったりする。謎。
4月から新しい職場に移ってまず確認したのが、
「この職場はバレンタインの習慣はありますか?」
そしたらスタッフみんなが「うちはいままでバレンタインやってないです」と答えてくれて、ものすんごく嬉しかった。
ちなみにスタッフは女性ばかりじゃけど、私の職種は私1人だけ女である。
2月も近づいて再度周囲に確認したけど同じ回答を得たので、ウキウキして実家の父と自分の分のチョコだけ購入した。こういうときのチョコ選びはほんまに楽しい。
そして先日。職場の上司が
「2月だよー2月!」と手を叩いて寄ってきたので、ほんまになんの話かわからんで聞き返したら、
「バレンタインじゃん!チョコ楽しみ!」と。
「え、ここは毎年バレンタイン習慣ないと聞いてたので、、、」と聞いてみると、
「〇〇さん(同業の前任者)はちょっとしたチョコ配ってたよ!質より量!たくさんほしい!」
と言われた。
まぁチョコくらい笑ってあげればいんじゃけど少し戸惑ってたら、
「〇〇さん(恋多き女、先日授かり婚)はくれてたよ?だから結婚できないんだよ」
と笑って言われた。
ちなみに前任者はたぶんチロルチョコ的なものをちょっとあげてたようなかんじ。それでええんか。
横で聞いてた非常勤のイケメンが、
「毎年1万のチョコくれてましたもんね。(←嘘)でも、そしたら僕らはもちろん1万3千円のお返ししますもんね」と冗談なのかフォローなのかコメント挟んでくれて、でも当該の上司は無言。
この上司、普段からセコくて、タダでもらえるものはもらう精神に満ち溢れた人なので、お返しする気はなかったんじゃろう。
ここまでしつこく要求されて、あげない素振り見せるとプライベートなことを論って、そこまでしてチロルチョコがほしいのか。ほんでホワイトデーの概念どこいった。
まぁかくいう私も、さすがに職場の人にはあげたほうがいいかな、、、でもスタッフたちがしないなら私だけあげるのも角が立つかな、、、とかいろいろ悩んどったけど。
もう腹立つけえめちゃくちゃ良いやつあげてお返し要求しようと思う。
大半の人はきちんとお返しくれるけど、とくに女の少ない職種では、女性はバレンタイン時期に出費がすごい。でも男性は、もらった人にだけ返せばいいしそもそも女性が少ないけえ買うのも大変じゃない。妻に用意してもらう人もおるし。
好きでもないおじさんたちに一生懸命忖度してチョコをあげんといけん、この精神消耗するイベント消滅してほしい。
昔バレンタイン時期にフランス行ったとき、夜には男性がみんな薔薇の花とか持って電車乗っとって、女性は手ぶらで、心の底からフランスに生まれたかったと思った。
ここは日本じゃし、女性から告白するきっかけになるイベントとしては良いんじゃろうけど。これまでの人生バレンタインに告白したことなんかないしなんの恩恵も受けとらんもん。
ほんで、(なんでもハラスメントでハラハラいう風潮は好きではないけども)チョコもらえんくらいでマリハラすな。マリハラって言葉人生で初めて使った。
自分用に買ったチョコは総額1万。この時期しかチョコ買わんけえ、1年に1回高級チョコレートを口にする良い機会と思って落ち着く。
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