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不妊治療を卒業して少しずつ社交的な自分が戻ってきた・・・

8w6dの妊婦健診にて、無事不妊治療クリニックを卒業することができました。
お腹の赤ちゃんは順調に育っているようだし、私自身もつわりの症状としてはかなり軽度で、たまぁにとても眠い時があるくらいで、至って元気に過ごせています。

1月も後半に入ったこの週末は、久々に友人知人との集まりに顔を出してきました。
昨年夏に子宮外妊娠を経験してからの療養中、また不妊治療を再開してからは、不妊治療がなかなかうまくいかないことや、ホルモン治療の影響もあってメンタルの上下が結構激しかったので、意識的に人間関係を精査して、本当に身近で自分が安心できる家族や親戚、親友とだけ関わるようにして心身の回復に努めていたため、久々の多数の友人達との再会は少しナイーブになっていました。
不妊治療中は久しぶりに友人に会ってもどうしても明るく振る舞えないタイミングがあったのですが、不妊治療クリニックを無事に卒業できたことや妊娠が無事に継続している今の状況では少しは女としての自信が取り戻せたようで、終始明るく楽しく友人と会話することができました。

案の定、お酒の席でいつもと異なりお酒を飲まないでいる私に「ひょっとして妊娠?」と言われましたが、「ううん、妊活中」とだけ言って、妊活をしていることは公言しつつも妊娠については明言しませんでした。

実際に妊活はトータルで1年4−5ヶ月行っていたのですが、不妊治療をようやく一区切りついてからやっと、友人に「妊活をしている」ことを公式に明かすことができました。
その友人との共通友人はコミュニティ全体で100名以上おり、長らく妊活がうまくいかないことを大勢の友達に知られて色々な噂を立てられることや過剰な心配をされることが嫌なのと、自分は「明るくていつも楽しそう」な人に見られていたくて、人に弱みを見せることが怖かったんですよね。
妊活をしていることを一部の友人に伝える=100名以上の友人に一斉に広まる、ということを覚悟してのことだったのですが、昨年から再三友人との飲み会に誘われていることや、お酒を飲まない理由はこれ以上隠しきれないと思ったので、不妊治療卒業のこのタイミングで覚悟を決めて「妊活」を公言しました。

すると、周りの友人達も「俺らも今年は妊活する」など、プライベートなことを逆に教えてくれたりして、友人達も割と皆似たライフステージにいて、必ずしも自分達ばっかりが大変な状況という訳ではないんだなと思ったりしました。

また、不妊治療をひとしきり経験して、不妊であることはとても闇深くて辛いことに思えていたのですが、よくよく自分の人生を振り返ってみたら20代前半の「就活」も20代後半の「恋活?(良い彼氏に出会うこと)」も30代に入ってからの「婚活」も、その時々でとても辛くて孤独で大変だったなと思ったんですよね。
そしてそれは、きっとこれからも親の介護とか子供の受験とか自分の更年期とか終活とか、自分や配偶者の病気とか、それぞれの人生のライフステージで辛い経験って、それなりに順番で起きることで、自分だけが味わっているわけじゃないし、不妊治療ばかりが辛いわけではないんだよな、と少しだけ俯瞰して今回の妊活を振り返れた気がしました。

良い結果が出ない時にはこの世の終わりに思えるし、他人がうまくいっているのを見ると自分だけが取り残されているような感覚に思える。先行きの見えない不安に駆られて精神的に落ち込む。
だけど例え努力が身を結んで一歩前に進んでも、他の大きな壁がまたいつ現れてくるかわからないし、今この瞬間一見うまくやれているように見えている友人も、何か別の何かで悩んだり苦しんだりしているのかもしれないし助けを求めているのかもしれないなって。

不妊治療中は「結婚や出産を30代半ばまで先延ばしにしたツケが今になって回ってきた」「子供を産み育てることは叶わないかもしれない」「子育てもキャリアもどちらも中途半端になっている」と後悔したり気が重くなったりして随分と自分で自分を傷付け、追い込んでしまった。
また、不妊治療での男女の負荷の差を目の当たりにして、「男は出すだけで何もしなくて良いしなんの制限もなくて良いよね」とか随分夫を傷つける発言をしてしまった気がする。

そしていざ妊娠が発覚した今は、「女としての自信」は取り戻しつつあるものの「分娩の予約が取れない」であったり「キャリアや与信を失うことが怖い」と思い始めたり、「本当に健康な子供が生まれてきてくれるのだろうか」「出産の痛みに耐えられるのだろうか」「2人目の妊活はどうしようか」などという新しい悩みがまた沸々と湧いてきて、そんな新たな悩みを抱えながらまた日々を生きている。
ライフステージは若干進んだかもしれないが、いつだって不安な気持ちは尽きることがなく、いつだって不確定な状況であることは変わらないんだな。

もうすぐ子供が生まれる友人や順調に子育てをしている友人にも、婚活をしている友人達にもきっとその時々の悩みがあるんだろう。妊活を公言し、お酒の場にノンアルで参戦しやすくなったことだし、少し交友関係を元通りに広げ直してみようかな。





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