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前へ。

今私は、コンサルティングを受けている。
コンサルティングっていうかコーチングっていうか。カウンセリングの要素もあるし、その辺は混ざってる感じ。

大きなテーマとしては、自分のライフワークを見つけようってこと。ライフワークというのは仕事に限らず、どんな風に生きていきたいのかってことで、その問いについて自分の答えを探すためのサポートをしてもらっている。
早いもので、4ヶ月間のこのコンサルティングは来週で最終回。私にとっては決して安くない金額だったから、受ける前はとても悩んで、申し込みフォームの送信ボタンを押すのに時間がかかった。いざ申し込むと決めてからも、スマホを握りしめながら、ちょっとぷるぷるしていた。

でも今、受けて良かったなとしみじみ思っている。

特に転職することにしたとか、私の天命はこれだ!!ってわかった、みたいな大きな変化はない。ただ、自分の今までとこれからを、違う角度で捉え直すことができた。今まで自分がかけていたメガネの度が合わなくなっていた、と気がついたような。
小さい頃からの両親との関係を受け取り直すことができたのは大きな出来事だったし、とかく生きづらい自分の性格が、実は自身を活かすことにもつながっていると教えてもらった。

前回のセッションで、またひとつ気づきを得たことがあった。

最近、自分の将来が見えなくて、靄のかかった中にいるような気がしていた。

今の仕事を続けていきたいのか。私のやりたいことではないことは確かだけど、じゃあ辞めて何がしたいのか。
彼とこのまま付き合っていくのか。お互い将来を意識する年齢ではあるものの、彼が「その人」なのか。遠距離で時間を共有する機会が圧倒的に少ないだけに、その判断はまだ難しい。
副業が思ったよりがっちりルールがあって、少しハードルが高い。ちゃんとやれるのか。
海外移住したいって言う割に、何をしたらいいのか分かってない。こんなんで大丈夫なのか。いつそれを叶えられるのか。

色んなことがぐるぐるして、自分は無力だ、やりたいことなんてできないんだ、と思ってしまう。その割に現状の恩恵を手放したくなくてしがみついているような。自分のエネルギーが重たくて、それをカウンセラーさんに相談した。
カウンセラーさんは「うーん」と少し空を見上げたあと、「毒を喰らわば皿まで、かね」と言った。
「そういうときって引くことを考えがちだけど、あえて前に出てみるのもいいよ。ゲームでいうと、"にげる"じゃなくて"たたかう"のコマンドを選ぶ感じ。なるようにしかならないから、全部引き受けるって決める。」

ほえぇ。

どうやったら今の気持ちが楽になるか、どんな方法でこの状況を打開できるのか、それをずっと考えていた。何か特効薬のような、もっと違う答えをもらえると思っていたけど、前に出るのか。

毒を喰らわば皿まで、って表現が好きだなぁと思った。そのとき、私はどちらかというと好戦的で、しかもかなりの負けず嫌いだったことを思いだした。色んなことが不安でビクビクしてたから、その自分はひっそりしていただけで、でもいなくなったわけじゃない。本来どちらかというと「おっしゃやったらぁ!!!」みたいなタイプなんだった。だからこの表現がしっくり来たんだろう。
そして、私はずっと外側に決め手をもらえるものだと思っていたことに気がついた。何か大きなことがあれば、手を差し伸べてもらえれば、きっと私は決断できるし、ここから抜け出せると。

でも、そうじゃなかった。

必要なのは私の覚悟だった。まずは自分が決める。自分が自分を引っ張りあげる。外側はそこからついてくる。順番が逆だったのだ。
ついてこないというか、上手くいかなかったとしても、結果としてその道が最善だったと思えるように進む。そうするしか無いし、というとなんだか寂しいけど、でもそれが事実なわけで。それを少しでもポジティブにとらえられるといいなと思う。

今もまだやっぱり私は人のせい、周りのせいにしたがるけど、その度「いやいや、腹くくろうぜ自分。毒を喰らわば皿まででしょう」と気を引き締めている。自分のエンジンをぶるんとかけて、前へ。私の人生の運転席に座るのは、私しかいないんだから。

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