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令和6年度冬、長崎県の狩猟免許試験(わな)を受けた記録

私自身が試験対策をする際に、いろんな人のブログや動画にお世話になったので、私もブログを書いておきます!2025/01/26が試験日で、試験の翌日に書いているので、現時点では自分の合否はわかりません。
サムネイルは画像生成AIで「箱罠量をする女性」をイメージして作りました。いのししに箱わなを壊される絵が出力されるとは思いませんでした笑

事前準備

事前講習に参加するのが一番良いです。教材と例題集がもらえて、筆記試験のポイントを抑えられて、実際の実技試験で使う罠に触れます。事前講習を受けたらもはや勉強いらないんじゃないかと思うレベル。笑

そして、受験料(5,200円)・医師の診断書の費用(3,000円)・講習会費(10,000円)などは、自治体によっては補助が受けられます。

私はスケジュールが合わずに事前講習が受けられなかったので、自学しました。

使用したもの

  • 狩猟読本

  • YouTube(実技)

  • 例題ブログ

のみっつを使用して、試験の直前の丸2日で勉強しました。


筆記試験の勉強法

筆記試験概要

筆記試験は3択(ア・イ・ウ)の30問、70%以上の正答で合格です。
筆記で落ちると実技に進めませんし、実際に落ちている人もいました。「受からせるための試験だから大丈夫」と言う人もいますが、受けた実感としては思っていたよりも難しかったです。細かいところも結構聞かれます。あと、鳥については出題されなかった気がしますが、試験要項には鳥獣に関する知識は共通となっているので、運良くでなかっただけかも。

【試験内容】
・鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法令(共通)
・鳥獣の保護及び管理に関する知識(共通)
・鳥獣に関する知識(共通)
・猟具に関する知識(各猟具ごと)

狩猟免許試験の実施についてより

【30問の内訳】
①鳥獣の保護及び適正化に関する法律(約13問)
・鳥獣の保護及び適正化に関する法律の目的
・狩猟鳥獣、猟具、狩猟期間等
・狩猟免許制度
・狩猟者登録制度
・狩猟鳥獣の捕獲が禁止または制限される場所、方法、種類等
・鳥獣捕獲の許可、鳥獣の飼養許可並びにヤマドリの販売禁止
・猟区
・狩猟者の狩猟に伴う義務(違法捕獲物の譲渡禁止を含む)

②猟具に関する知識(約6問)
・わなの種類、構造及び機能
・わなの取り扱い(注意事項を含む)

③鳥獣に関する知識(約9問)
・狩猟鳥獣及び狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣の形態(足跡の判別を含む)
・狩猟鳥獣及び狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣の生態(習性、食性等)
・鳥獣に関する生物学的な一般知識

④鳥獣の保護管理に関する知識(約2問)
・鳥獣の保護管理(個体数管理、被害防除対策、生息環境管理)の概要
・錯誤捕獲の防止
・人畜共通感染症の予防
・外来生物対策

実際の勉強手順

まずは狩猟読本をざっと流し読みし、全体の雰囲気を掴みます。過去問や例題を先に解くと、先入観が生まれて同じところに目がいきそうなので、まっさらな状態で一読。ただし、狩猟免許の出題にまったく関係がないページは読みませんでした(ジビエのレシピなど)。

次に、例題集を一通り解きましょう。わたしは持っていなかったので、「わな 免許 例題」などと検索して、例題集や出題傾向を載せているwebページを読み漁りました。

あとはひたすら狩猟読本を読む→例題を解くの繰り返しです。

試験で実際に出た問題や選択肢の覚え書き

筆記試験は問題用紙も回収されるので、どんな問題や選択肢が出たかを覚えている範囲で書き出しておきます。言葉の選び方は自分なりの記憶に基づくので、この通りに出題されたわけではありません。以下に書かれた文言は、誤っているもの、ひっかけ問題の選択肢に入っていたものが含まれるため、このまま覚えないでください。あくまでも、狩猟読本のどのあたりを勉強するかの目安&こんなひっかけ方をするんだな、という参考にするための箇条書きです。

①鳥獣の保護及び適正化に関する法律
・狩猟に関する仕組みは鳥獣保護法のみor他の法令も含むか
・狩猟時には狩猟者免状、登録証、記章のどれを携帯するか
・狩猟者登録証の提示を求められたときの対応(警察でも、住人でも、求められたら必ず見せましょう)
・休猟区は誰が何のために設定するか→狩猟鳥獣の自然繁殖を促進し、狩猟の持続性を確保するために、狩猟を休止させるために都道府県知事が設定
・狩猟鳥獣を定める人→環境大臣or都道府県知事
・現在の狩猟鳥獣は鳥26種、獣20種(鳥と獣が逆になって選択肢)
・卵やヒナは猟期なら採取可能か否か
・社寺仏閣は狩猟禁止、その理由

②猟具に関する知識
・囲いわなの定義と箱わなとの違い
・とらばさみはどんなものでも使用禁止or特定の形ならば使用できるのか
・絵を見て、くくりわなの部分ごとの名称を選択(よりもどし、締め付け防止金具、ワイヤーなど)
・わなの免許を取ればどんなときでもわなが使えるか→狙った獲物以外のものがかかりそうな場所にわなを仕掛けてもいいか
・熊や鳥などもわなで獲っていいか

③鳥獣に関する知識
・足跡の判別(4種類の動物の足跡が絵で示されて、正しい組み合わせを選ぶ) 選択肢にあったのはイノシシ・シカ・タヌキ・キツネ・アナグマだった気がします
・シカは何を食べるか→草食、雑食、食料不足した際の行動など
・同じ科(仲間)の鳥獣だけを列記したものはどれか?→タヌキ、キツネ
・有害鳥獣は適正量に保つべきか、根絶すべきか
・北海道のヒグマと本州以南のツキノワグマではどちらが大きいか

④鳥獣の保護管理に関する知識
・鳥獣保護管理員は誰がなんのために指定しているか→環境大臣が希少種の保護のため嘱託で雇用、都道府県知事が鳥獣の保護管理のために非常勤の県職員として雇用などの選択肢
・錯誤捕獲をした場合の正しい行動→その場で止めさしして良いか、しかるべき機関に連絡する必要があるか

実技試験の勉強法

①鳥獣判別

鳥獣判別は、16問。紙芝居のように狩猟読本の絵を見せられての口頭試問で、狩猟獣は「とれます、⚪︎⚪︎です」と獲れるものは名前も答え、非狩猟獣は「とれません」と答えるもの。

勉強法としては、狩猟読本に載っている非狩猟獣は覚えず、狩猟獣だけ覚えました。本の配置で覚えてしまわないように、YouTubeで動画になっているものを見て、ランダムでも答えられるように練習しました。

また、実際の試験では、イタチ(オス)とイタチ(メス)がどちらも出題されました。オスやメスなどどは絵には書いてないので、尻尾の角度で答えました(オスが下がっている)

②猟具判別

猟具が6つ机に並んでいて、使える(法定猟具)か使えないか、使えるとしたらその罠の名称を答えよ、というものでした。

私が受けた試験では

  • ⚪︎箱わな

  • ⚪︎くくりわな

  • ×おし(さんがついていない)

  • ⚪︎筒式イタチ捕獲機(ストッパー付)

  • ×とらばさみ

  • ×筒式イタチ捕獲機(ストッパーなし)

の順番で置いてありました。答える際に、試験官の許可を得たうえで、触って確かめたりもしました。

③猟具架設

猟具判別の部屋で、そのまま置いてある箱わなを架設します。

架設し、「架設しました」と試験官に伝えると、試験官がわなを確認して試験終了でした。他県では架設→作動、架設→解除までが試験に含まれているところもあるようです。

長崎県はこちらの両開き式でした。

以上で試験は終了です。
その他のポイントとしては、実技試験は試験番号順に行われるため、狩猟免許の申し込みは1ヶ月期間がありますが、なるべく早いうちにしたほうが良いということ。
13時の実技試験開始から、自分の試験が終わるまで、他の受験者からの情報提供を防ぐためにスマホ類は一切触れません。私は30番目くらいだったので、2時間ほど待ちぼうけでした。本や教材は見ていてOKなので、暇つぶし用の本を持っていくことをおすすめします。

受かっていますように!

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