歌詞和訳ーBeale Street Blues

バリー・ジェンキンス監督の映画『ビールストリートの恋人たち』(2018年)は、ジェームズ・ボールドウィンの同名小説を原作にしています。原題は"Beale Street could talk"、「ビールストリートが口をきけたなら」というような意味です。このフレーズはもともとBeale Street Bluesというブルースの歌詞の一節から取られています(ややこしい)。
実際のビールストリートはテネシー州メンフィスにあります。しかし、物語の舞台はNYなので映画のタイトルを「ビールストリートの恋人たち」としてしまうのはちょっと違和感があります。
まあそれはともかく、もとの詩を訳してみました。



Beale Street Blues

I've seen the lights of gay Broadway
Old Market Street down by the Frisco Bay
I've strolled the Prado, I've gambled on the Bourse;
The seven wonders of the world I've seen
And many are the places I have been
Take my advice, folks, and see Beale Street first!

私はゲイ・ブロードウェイの光を見た。
フリスコ湾を降ったところの古い市場通りで
目抜通りも散歩したし、株式市場で賭け事もしたんだ
世界の七不思議を私は見た
そしてその多くに私は行ったんだ
私のアドバイスを聞け、人々よ、そしてまずはビールストリートを見よ!

You'll see pretty browns in beautiful gowns
You'll see tailor-mades and hand-me-downs
You'll meet honest men, and pick-pockets skilled
You'll find that business never ceases 'til somebody gets killed!

あなたがたは見るだろう、美しいガウンを着た可愛らしい黒人を
あなたがたは見るだろう、仕立てたスーツと?それが私に渡されるのを?を
あなたがたは誠実な男に会うだろう、そしてスリの達人に出会うだろう
あなたがたは見い出すだろう、仕事は決して止まることはない、誰かが殺されるまでは!

If Beale Street could talk, if Beale Street could talk
Married men would have to take their beds and walk
Except one or two who never drink booze
And the blind man on the corner singing "Beale Street Blues!"

もしビールストリートに口あらば、もしビールストリートに口あらば、
結婚した男はベッドを持たなければならないし、歩かなければならない
一人か二人、酒を口にしたこともない男を除いては。
そして通りの角の盲目の男が歌い上げる、"ビールストリート・ブルース"!

I'd rather be there than any place I know
I'd rather be there than any place I know
It's gonna take a sergeant for to make me go!


私は知ってるほかのどこよりもここに居る
私は知ってるほかのどこよりもここに居る
私を去らせようとしたら軍曹が要るぞ!

I'm goin' to the river, maybe by and by
Yes, I'm goin' to the river, maybe by and by
Because the river's wet, and Beale Street's done gone dry!

私は川に行っているんだ、たぶん、やがては
そうだ、私は川に行っているんだ、たぶん、やがては
だって川は濡れている、そしてビールストリートでされることは乾いていくんだ!


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