
ジョブホッパーについて思うこと
これはpaiza advent calendar 2024の20日目の記事です。
と、言いつつも、期日に公開ができず、後出しです・・・(笑)
paiza CFOのとみまつです。
久しぶりのnoteです。というか丸一年ぶり(paiza advent calendar 2023以来)です(笑)
アドベントカレンダーのときだけ書く、というルーティンを壊したい。
これを機にまたちゃんと書く・・・!けど、いつしかまた放置しちゃうんだろうなぁ。
気張りすぎず、ゆるーくやっていこうと思います。
さて、突然なのですが、最近、「とみまつさんって、経歴汚いよね!?」と言われることが多くって。
「経歴が汚いって何?」
ちなみに、私の経歴は以下の通りです。
大手SIer(システムエンジニア)
→ 会計事務所(監査担当)
→ 知財系研修会社(法人営業 兼 研修開発&講師)
→ ペット保険会社(人事管掌役員)
→ HRtechメガベンチャー(社長室)
→ paiza(CFO) ←イマココ
社会人歴17年になるので、一社あたり丁度3年くらい。
たしかに「汚い・・?」のかも(笑)
俗にいう「ジョブホッパー」というやつかもしれないですね、ぱっと見(というか、間違いない)。しかも全部職種が異なるという。
DQ3でいくと、レベル20になったらソッコーで別の職業に転職するやつ、みたいな(笑)
こうやって振り返ってみるといろんな会社で、いろんなことやって働いてきたなぁ。
久しぶりに会う友人からは、
「え?また会社変わったの?」
「次はどこに行ったの?」
「次は何をやっているの?」
が決まり文句。半分ネタのようになってます。
一般的にジョブホッパーとは、3年以内に転職を繰り返す人のことを指すそうです。うーん、どはまり(笑)
ジョブホッパーって、みなさんはどんなイメージですか?
人事目線で見ると、
「数年で転職していて、定着してくれるイメージを持てないなぁ」
「辛抱が足りないのではないか」
「少しでも悪いことがあると、環境変えがちな人なのかもなぁ」
などなど、採用シーンではネガティブなイメージをたしかに持ちがち。かくいう私も、同様です(自分でやってきておいて、自分のことは積極的に棚に上げるスタイル)
世間的にも
ジョブホッパー=ネガティブ
なイメージがほとんどなのかなって思います。
でも、ジョブホッパーって意外とよいこともある(捨てたもんじゃない)んですよね!なので、今日はそのあたりについて少し触れてみたいと思います。(あくまで主観です。また、ジョブホッパーをおススメするものでもないので、そのあたりは流してもらえると)
①自分の意思で、環境を変え、身につくスキルを選択できる
一社に所属して仕事をしていると、ある程度の経験をしたら、
「もう少し違う仕事もしてみたいな」
と思うこと、ないでしょうか。
でも、そういう場合でも、その会社の中では、なかなか自分の意志で仕事を選択することができません。(申し出ることはできるかもしれませんが)
最近は社内公募制度やジョブ・ポスティング制度等を整えるなどして、ある程度自己の意思で選択できる会社も増えてきました。ただし、会社が組織活動である以上、完全に自由を認めることはありません。なぜなら、どこにどういう人を配置するか、は経営そのものであり、それを完全に自由にしてしまうと組織運営が破綻してしまう可能性が高まってしまうためです。
人的リソースにかなり余裕がある大きな企業は別かもしれませんが、中小企業は人的リソースに限りがありますので実質的に不可能です。
転職は、そういった枠組みを取り払い、自分の意志で、環境を変えることが可能な手段の一つです。
もちろん、採用してもらえるかどうかは自身の努力次第&実績次第な部分はありますが、それらを証明しさえすれば、問題はありません。
私自身も、エンジニア(開発側) → 営業 → 人事(バックオフィス) と会社の中で必要とされるポジションを、転職活動を通して一通り経験することができました。
特に3社目の知財系研修会社は、従業員一桁の会社ですから部署も存在せず、とにかく課題があれば自分で拾い、取り組んでいくということが必要な会社でした。
たとえば、自分で開発した教材を、自分で企業へ売りに行き、そしてその教材をもとに自分で研修をする(研修講師を担う)、みたいなことをやっていました。
この会社では、本当に濃密な時間を過ごさせていただいたと実感しています。今でも、私の仕事の仕方の根本はこの会社で形成された、と言っても過言ではなく、感謝してもしきれないほどです。
こういった環境で得られた経験・スキルは、今CFOという形で会社の目線で物事を見るということに大いに役立っていると実感します(まだまだ、ではありますが)。
②環境適応能力が身につく
会社が変われば、本当に環境が変わります。
そこで一緒に仕事をする仲間も変わるし、就労環境も、労働慣習も変わる。
やっぱり会社ごとに「文化」ってあるんですよね。
こういった異なる文化を経験することも、ジョブホッパーの一つのメリットではないかな、と思っています。
だれでも、慣れた環境で仕事をするのはとても心地が良いです。
私もそう思います。
一方、長い仕事人生の中で、その環境が未来永劫続く保証はありません。
そういった不測の事態が万が一訪れたとき、変化に即時順応できる力が大切になると思っています。
転職によって、異なる環境を積極的に経験していく。
これにより、環境適応能力が身につくと思っています。
③幅広い人脈を作ることができる
ジョブホッパーで、一番良かったと感じるのは「人脈」かもしれません。
会社や職種が変われば、当然関わる人たち(属性も含めて)も変わります。
二社目の会計事務所では、中小企業を主なクライアントとする事務所でした。
そこでは、さまざまな企業の社長と出会い、その考え方に触れ、たくさんのことを学ばせていただきました。
その方々とは、頻度は減ってしまいましたが、今でも連絡をいただき、また、時には叱咤激励やアドバイスを頂戴したりしています。
本当に感謝しかないです。
三社目では、知財業界というこれまた特殊な環境に身を置き、多くの弁理士
の方や企業知財部の方との縁を頂戴しました。
この会社で出会った方々の多くは、今では別のフィールドにチャレンジされていらっしゃいますが、そういった方々から頂戴する話がこれまた新鮮で、面白い!
それ以外の会社でも、それぞれ様々な人たちとの出会いがありました。転職を重ねるごとに、人とのつながりが確実に広がっているのを実感するんですよね。
そしてその出会いは、すべて確実に自分の中で財産となって積みあがっています。くわえて、そういったたくさんの、さまざまな人とのつながりから得られる刺激や情報が、自分自身のさらなる成長を促しているのだとも感じています。
さて、以上3つがジョブホッパーでよかったことです。
いかがでしょうか。
私自身は今までの経歴に、何一つ不満はないし、「汚い」って思ったことはありません。
やりたいことがあるのであれば、自分で考え、選択し、どんどんいろんな世界へ行ったらいい、と思います。
ただし、ここで忘れてはならないのは、その選択をするのは自分の意志であり、自分の責任であること、です。
当然ながら、自分の意志でその選択をした以上、結果については甘んじて受け入れるべき、と思っています。
だから、ジョブホッパーをネガティブなことだと受け取っている人たちが多い、そのようにみられる、ということもちゃんと受け入れる、ってことだと思います。それら含めて、結果でちゃんと証明したらよい、ということです。
そういった経験やそれらを乗り越えていくことも、また、とても貴重な経験になる、と思っています。
キャリアの積み方に正解なんてなく、でも、どんなキャリアを積むにしても、「チャレンジする」ことはとても大事なことだと感じています。
ぜひ、何かの参考になれば幸いです。
さいごに、繰り返しにはなりますが、ジョブホッパーを「おススメ」しているわけではないため、あしからず(笑)