見出し画像

【中国人との恋愛・結婚・育児】#22 60歳までローン地獄! 中国で自宅マンションを購入した時の話!

こんにちは!
2018年12月に中国人と結婚したトミーです。
中国人との恋愛や結婚についてこれまでの経験を基に記事にしています!
※これまでの記事はマガジンにしております。ご興味があればフォローしてください。

さて、今回は「中国で自宅マンションを購入した時の話」です。
前回、中国でマンションを購入しなければならない理由を3つ紹介しました。
※詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!

改めて私達夫婦ですが、2016年2月に出会い、日本と中国との遠距離恋愛を約3年続けて2018年12月に結婚(当時、私は31歳、妻は33歳)。2019年11月に子供が生まれました。

中国では結婚する前に夫側が自宅を購入するという文化がありますが、もちろん私にそのようなお金はなりません。
※その当時の貯金は800万円。後ほど説明しますが、その金額では買えません。
結婚前は2人で貯金しながら購入すればいいよ!と話していた妻も結婚してから日々プレッシャー。。。

少し話がずれますが、私が住んでいる広州市は中国でも主要都市の1つで日本でもハイテク企業が集積していると有名な深圳市などを抱える広東省の省都になります。
住宅価格の平均は深圳市の方が高いですが、広州市も結構な高額。
市のマンション平均価格は2019年当時でも約33,000元/㎡(レート1元=20円とした場合)660,000円/㎡。100㎡の住宅の場合6,600万円となります。
尚、共用部分の面積も100㎡のうちに入る事から実質使用できるのは約70㎡~80㎡となります。

日本であればフラット35もあるし、金利も安い。
夫婦共働きであればなんとかなるかもしれません。
但し、一番大きなハードルは頭金です!

日本であれば頭金なしでも帰る場合がありますが、中国においては購入することが出来ません。市によって優遇施策があるかもしれませんが、基本的に総額の30%を頭金として入れる必要があります。

先ほど例にした100㎡住宅/6,600万円の場合、頭金は1,980万円となります。



皆様、結婚当時1,980万円の貯金はございましたか?


私はもちろんありませんでした!
というよりも日本に住んでいる独身男性でこの金額を貯金している人は結婚適齢期と言われる20代~30代でほぼいないのではないか。。。

但し、マンションを買わなければ子供の教育に影響が出る可能性もあるというような状況。幸い妻が所有していたマンションが約80万元(1,600万円)で売却できることが判明。
※妻は若い時に30万元(600万円)で購入。既にローンは支払い済み。
頭金80万元(1,600万円)とした場合、270万元(5400万円)ぐらいであれば住宅を購入することで出来る計算となりました。

但し、ここからが大変、、、

広州市の行政区画

↑は広州市の地図ですが、一番の中心地は天河区になります。
先ほど広州市のマンション平均価格は約33,000元/㎡(=66万円/㎡)と言いましたが、この広い広州での平均価格となります。
もちろん中心地の天河区であればゆうに10万元/㎡(=200万円/㎡)を超える日本で言えば億ションはたくさんあります。
そんなところはもちろん購入出来ないので、その周辺の住宅展示場を片っ端から見学する毎日。

但し、ここで1つ問題が。
2023年10月現在中国で不動産バブル崩壊の危機がささやかれていますが、購入した2019年当時まだそのような気配はありませんでした。
街のあちらこちらではマンション開発。建設すれば建設するだけ売れるような状況。そのため妻は多少不便なところでも中心地である天河区に近いところを選びたい。その理由は今は不便でも中国はこれからも発展するし、ゆくゆく便利になるという理由。

私は両親が高度経済成長期を経験し、バブル崩壊とともに多額の住宅ローンを背負った経験を元に①デベロッパーの債務リスクが少ないところ、②地下鉄等の交通インフラに近いところ、この2点を最低条件にしたいと主張。

いろいろ夫婦間で喧嘩も含め話し合いが持たれましたが最終的に私の最低条件を元に物件を探すことに。

数は数えていませんが、ゆうに50軒以上回ったと思いますが1件予算は若干オーバーするも地下鉄の駅直結。また高鐵(日本でいうところの新幹線の益)が乗車できるターミナル駅まで地下鉄で1駅。天河区まで地下鉄で1時間以内という物件を見つけました。

妻は田舎だの、絶対あっちの方がいいと言っていましたが、この時だけ(人生に1度のチャンスかもしれない)亭主関白っぶりを発揮して購入することに。※後ほど書きますが、この選択が今現在結果として良かった。

物件の価格は約22,000(=44万円)/㎡。
↑で書きましたが、100㎡を購入しても20%~30%は共用部の面積で引かれるのでなるべく大きなタイプの約120㎡を購入。

購入したマンションの間取り


最終的なお値段は税抜で262万元。税金は9%かかるため最終金額285万元(=5700万円)。

購入したマンションの領収書

ちなみにローンは①金利の安い公的ローン、②民間ローンがあります
①金利の安い公的ローンの対象は妻だけなので正直私は詳細は分かりません。ざっくりとしていますが、私の理解は日本で言えば社会保障の一環で労働者が住宅を取得しやすくするように整備された制度だと思います。
一般的に企業で働く場合、給料から医療保険などの他に「住宅積立金」というものが積み立てられます。これは従業員が1万円積み立てた場合、企業も同額の1万円を積み立てて住宅を購入した場合はこの「住宅積立金」からローンを支払うことになります。
但し、この制度は100万元が上限となるため、すべてを賄うことが出来ません。賄えない部分は②民間ローンになります。
もしかしたら間違っているかもしれませんが、基本的に中国では「中国建設銀行」というところでローンを組む必要があるようです。

尚、建設銀行の金利は日本と比べてべらぼうに高く年利4.84%。。。
最終金額285万元-「頭金30%=約80万」ー「①金利の安い公的ローン」=1,110,000元(2,220万円)のローンを組みました。
支払い開始は購入申し込みをしたのが2019年12月。その後審査期間を経て2020年4月に開始。最終支払いは私が60歳になる2047年まで。

支払い方法は①一定の金額を2047年まで支払う、②最初は多めに払って段々下がる、2種類がありましたが、段々年を取ったら今と同じローンはきついかもと思い②を選択。

最初のローンは8,700元(17,400円)+妻の金利が安いローンは約2,000元(40,000円)の合計10,700元(214,000円)。。。

今考えてもすごい数字だと思いますが、中国の大都市で家を購入することはこういうこと。。。

現在、36歳。ローン完済まであと24年。
ちなみに日本みたいに不慮の事故等で亡くなったらローンが無くなるという制度は中国ではありません。健康に気を付けて必死に稼ぎます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご質問等ございましたら、コメント欄にお寄せください。
それではまた!

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは息子の日本語教材の購入にあてます。本当にありがとうございます。