「求めるデザイナー」はどこにいるのか
こんにちは!デザイナー特化のキャリア支援サービス「ReDesigner」でデザイナーのキャリアに向き合ったり、デザイナー採用のお手伝いをしているトミーです。
夏のような暑さが続いたかと思えば、梅雨入り。今年も上半期が終了を迎えますね…!
みなさん2024年前半はどのように過ごされましたか?
今月は「デザイナーとどうやったら出会えますか?」というもっとも多いお悩みについて考えてみたいと思います。
今回この話題を考える際に、昨日公開したばかりの『Design Data Book 2024』を参考にしています!
Design Data Bookは年に一度デザイン業界を定点観測するホワイトペーパーです。結構情報量が多いので読み込むとワクワクします。
ご興味がある方は以下よりダウンロードいただくと全文読めます!
https://lp.redesigner.jp/design-data-book
デザイナーに出会うには
Design Data Book 2024のデータ、そして先日開催した人事交流会でも「母集団形成=デザイナーとの出会い」は大きな課題として認識されていることがわかります。
UIデザイナーUXデザイナーで転職される人数は年間1800人程度と言われています。月で換算すると150名程度。
今回Design Data Bookには載せていませんが、多くの方とお会いした中で以下の手段を使って転職活動を行う傾向があるように感じました。
ダイレクトリクルーティングサービス(以下、媒体と表記します。いわゆるスカウトを企業から直接受け取る媒体。Wantedly、Youtrust、Bizreach etc)
エージェント(リクルートやマイナビなど総合型、レバテックのようなIT人材向け、ReDesignerのような専門特化型など)
友人紹介やSNSでの直接的な声かけ
利用サービスを一つに絞る方もいれば、多くの方は複数転職サービスを利用されています。
ポイントは
自社の採用したいペルソナや役割を明確化し、正しくターゲットを設定
そのターゲットがどんな転職活動を行っているのかリサーチ
他のnoteでも毎回同じことを伝えてるな、、我ながらうるさいな、、と思うのですが、何度でもお伝えさせてください。
自社の整理と情報収集することに尽きるなと感じます。
そして仮にターゲットが利用するサービスや登録者の多い転職支援サービスが把握できたとしても、どうやってお誘いするか声かけをするのかが最も大切なポイントとなりそうです。
上記の参考になれたらと思い、「今までどんな転職活動を行う方がいたのか」をまとめてみました!
私自身もReDesignerのキャリアデザイナーとして多くの方のキャリアに携わってきましたが、本当に100人いたら100通りの転職活動があります。
なので、まとめることは正直したくない・できないと思いつつも、それを言い出したら何も進まないよねと考え、今回はペルソナっぽく3つのタイプでまとめてみました!
ぜひ、自社のデザイナー採用でどのような方をターゲットにするのか検討する際のご参考としていただけたらうれしいです。
💡はじめての転職活動or転職活動にまだ慣れていないデザイナー
利用サービス:エージェント・媒体
「相談しながら進めたい」という方が多い
そもそも転職活動のいろはから知りたい
エージェントへの相談が多い印象。かつ転職活動の全体像も知ることができるので納得度も高い。
💡今後のキャリアの方向性に悩みがあるデザイナー
利用サービス:エージェント・リファラル・媒体
転職は複数回行って行っているが、今後のキャリアについて悩みがあるので、誰かに相談したい
まずは「自分自身に関して相談したい」という方が多い
その後そのまま自分の背景を理解しているエージェント経由で転職活動する方も多い
ただエージェントに相談すると、デザイナーのキャリアについて必ずしも知見があるとは限らないので躊躇する人も
コミュニティに所属し第三者的な視点で他デザイナーに相談。そこで企業の情報収集も同時に行っているというお話もよく聞きます。
💡企業選びの軸もある程度固まっている、転職を複数回行ってきたデザイナー
利用サービス:媒体・リファラル・エージェント
状況にもよるがスピード感重視タイプは自身でコントロールできる媒体メインな印象
自分の軸がわかっているので、出会いの方法は媒体からエージェントまで幅広く利用し、情報収集を行うタイプも
自ら企業のリサーチを行い、自己応募をする場合もあり
経験年数も積み上がってきた人も多いので、知り合いからの声掛けで話しを聞くことも多い(リファラル)
キャリアの決断は、人生のターニングポイント
ここまで書いてみると改めて、キャリアの決断は人生の中でも大きな決断になり、今までと異なる決断であればあるほど不安になる、と感じます。
だからこそReDesignerではただ企業の情報収集をするだけでなく、デザイナーが安心して相談できたりキャリアにつながる出会いを提供できるプラットフォームになりたいと考えています。
自社のサービスのことになり恐縮ですが、「安心感と新たな出会い」を提供するためにReDesignerのダイレクトリクルーティングではこんな工夫をしています。
スカウトを送ってくれた人の顔が見える
「なぜあなたにスカウトを送ったのか」が見える
他の募集票には掲載されていない情報が見える!デザイナー特化の募集票
👇スカウトはこんな感じで届きます
スピード感重視で従来の媒体同様に自分でコントロールして進めたい。でも大切なキャリアの転換期だからこそしっかり情報は得たい。そんなユーザーの思いに答えるために、利用企業の皆さまにはスカウト文面作成では少しお手間をかけています。
もちろん、これだけが正解ではないですし、まだまだ改善点も多い状況です。
我々のサービスもまだまだまだなので、皆さんと一緒にこれからもより良いサービス・より良い転職活動体験を追い求めたいと思います。
求めるデザイナーに出会うためには
最後に、デザイナーと出会う、ではなく、求めるデザイナーに出会うことが大切ですよね。
自己応募やスカウト、エージェントなど様々な手法はありますが、求めるデザイナーに自分たちの情報をしっかり届けられているか?どうやって声をかけるか、はとても大切だと感じています。
なぜならデザイナーは接点を持った企業をとにかく調べるから。キャリアを考えるデザイナーの多くは、まずは自分を知り、軸を見つける。そしてその軸(インサイト)にマッチする企業なのかリサーチする。
そのような行動をする方が大多数なので、実際に存在するような具体的なペルソナを考え、その人にどのように出会い・どうお誘いするかイメージを持っておくといいかもしれません!
そんなペルソナを考える時にはDesign Data Book 2024にデザイナーの指向性も結果をまとめているので参考にご覧ください!
個人的なおすすめな活用方法は以下です。
立ち位置を知る
自社で経験できることとデザイナーが求めていることに差分があるか
他社のデザイン投資と自社の状況を比較してみる
差があること自体はマイナスではありません。その上で、デザイナーへ向けてどのようにアプローチをすればいいのか?を考えることが大切かなと思います
平均給与なども出しているので、今後のデザインチームや組織づくりの参考にしてもらえたら嬉しいです
自社の魅力に気づく
指向性を知り、採用広報の発信すべきことや求人票に記載している内容をアップデートしてもいいかもしれません
意外と自分たちでは制度やデザイナーが担っていることが「当たり前」になっていることが多いので、新たな気づきを探してみてもいいかもしれません
いかがでしたでしょうか?
ちょうど2024年も折り返し。ぜひ振り返りの機会のきっかけや参考になれたら嬉しいです。
2024年後半も頑張るぞ〜〜!!!
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