「説明」の嵐、「説得」の安倍晋三
きょう、政治の舞台では通常国会が招集された。
平成最後となる国会では何が議論されるのか。
安倍首相の施政方針演説も行われ、全文掲載などが各媒体で行われているので参照されたい。
私は説明資料というものが嫌いだ。
きっちりと整えられたレイアウトに乗せられる文言は、
洗練された言葉で物事を美しく表現する。
そこに考えさせる余地がないのである。
共生共存には合意形成が欠かせないが、そこに必要となる議論に
整った資料を持ち込まれてはたまったものではない。
それはもはや「説明」ではなく「説得」である。
きょうの施政方針演説は後者、「説得」だと感じる。
諸問題の現状と今後の展望を述べ、丁寧に収められた言葉には
考えさせるのりしろみたいなものが全く存在しない。
本当の「説明」を見ただろうか。
昨日電撃的に活動休止を発表したアイドルグループ・嵐。
午後に行われた会見では、活動を休止したいメンバーの意図と、
それをくみ取った他のメンバーの心境が具に「説明」されていた。
安倍首相も嵐も、国民を代表する存在であることに間違いはない。
説明責任とは何か。
昨日と今日の2つの会見を見比べて考えてほしい。