私まだ悔しかったんだと気付いてしまった話

めちゃくちゃ時間があいてしまった。

夏の終わりに新推しくんを好きになり、その気持ちを吐き出す場としてこのnoteを開設した。
とりあえず溜まっていた行き場のない気持ちを吐き出して納得したことと、少し時間が経って気持ち自体が落ち着いてきたことで、noteに向き合う時間は減った。

かと言って新推し君に冷めたという事ではない。
ファンクラブの動画が出れば真っ先に見にいくし、Instagramは延々と見ていられる。そろそろ地上波で彼の演技が見たいなと思うけど、彼曰く「しばらくは映画撮影」という事なのでもう少し先になりそうで、それは残念である。モデルとしてのお仕事では時折姿を見せてくれるけど、私はファンクラブ限定で見せる、自然な表情が好き。スカしてるのはあんまり好きじゃない。ごめんね。

彼の年末年始はご実家に帰省したりお友達と年越ししたりとこのご時世の中でもゆっくり出来たようでほんと良かった。あと2日で22歳になる彼。22歳…!溜息出るなぁ、倍以上生きている私としては。今年も彼がすこやかに過ごして、ますます飛躍してくれることが私の生きる希望の一つである。

さて、今日のメインテーマはもう一人の推し=推し一号のお話である。

昨年末、この推し一号がオンラインライブとやらを初めて開催した。

開催が発表されたのは11月初旬あたり。ファンクラブの人はアフターパーティー付き(勿論オンライン)の券が購入出来たのだが、現在ファンクラブ会員ではない私は一般券しか購入出来なかった。
もちろんファンクラブに加入し直せば購入出来るのだけど、彼がリアルなライブを開催するまではファンクラブには戻らないと決めている私は一般券を購入。オンラインライブは12/25。それから数日間はアーカイブ配信を見ることが出来た。

彼のライブを見るのは3年ぶり。しかも3年前のライブは厳密に言えばライブではなく、映画館でのライブビュー映像だった。これは彼の健康上の問題。翌年にはまた、ライブが開催されると思っていた。
しかしコロナ到来。それから彼の歌を聴くことはなく、彼はお仲間とYouTubeを始めて、それ以降歌う姿を見ることはなかった。

YouTubeでの彼は親しい人達に囲まれて楽しそうだった。以前では考えられないほどフレンドリーな顔を見せてくれて、確かに嬉しかった。
だけど私は次第に「これじゃない感」にさいなまれるようになった。いくらかっこよくても可愛くても、歌わない彼は彼ではない。私はどんどん気持ちを拗らせ、昨年はとうとうファンクラブの更新をしなかった。

そんな彼の歌声がやっと聴けた。

オンラインライブは夜20時から開始された。
予想に反して、舞台ではなく海辺に佇む彼。彼が住むハワイの海だ。
あれ?リアルタイムじゃないのか。ちょっとした期待はずれ感を感じたのも束の間…
私は彼のステージに魅了されていった。
オンラインライブは朝のハワイの海で始まり、翌日の朝で終わった。1時間しかなかったライブが何時間にも感じられる構成。ハワイの自然をバックに、それぞれの時間帯に合った曲がチョイスされている。新曲も数曲。今あちらで一緒に仕事をしているお仲間とのデュオ(とは言わない?汗)もあった。お仲間も歌上手い!

彼がいつも凝りに凝るセットは自然の風景で、照明は太陽と月明かり、そして炎。
こんな斬新で素敵なセットがあるんだ…。
そして歌う彼。変わらない。何一つ変わらない。これだ、と思った。彼の魅力はここに全てある。
泣きはしなかったけど涙が出るほどの姿だった。まさに圧巻。こんな素晴らしいものが見れるとは思いもしなかった。

その姿を見て「あぁやっぱり彼は天才だった」と思った。
そして、思い出してしまった。こんなにも才能に溢れている彼が、世間からは全く認識されていないという事実を。
才能に溢れていて認識されていない人なんて世間にはざらにいるかもしれない。だけど、その人はこれから見出される可能性だってある。
しかし彼は違う。多分ずっとこのままだ。何故なら彼はもう知られているから。彼は昔の姿で今も認識されている。「今の彼」が改めて世間に認識され直すことは多分ない。
新しい彼が認識されるチャンスなら独立してからのこの8年間のうちに何度もあったはずだけど、そうはならなかった。
彼は多分これからもずっと「自分勝手で我儘で、散々グループを掻き回して辞めた男」のままなのだ。
それが悔しくて仕方なかった自分の気持ちを思い出してしまった。

あんなに素晴らしいライブで、ずっと見たかった歌う姿を見れた喜びと、こんなに素晴らしいのに世間に認められることはないんだという悔しさを行ったり来たりしながら、私の年末年始は過ぎて行ったのだった…。

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