[E]Home Theater 2日目『万引き家族』
1日1本観ようと決めましたが、昨日は一昨日2本観たのでお休みし、本日は「万引き家族」を観ました。ずっと気になってはいるけれど観られていない映画を最初に攻めていこうかと考えています。全てAmazon primeで観られる映画です。
(※以下ネタバレあり。)
是枝裕和監督の映画は「海街diary」でも有名です。どことなく設定は似ているようでした。血は繋がっていないけど心は繋がっている。本当の家族でなくても同じ屋根の下で生活すればだんだん家族のようになってくる、という点です。しかしやはり血の繋がる親子には勝てない、と。その部分は境遇が同じで、興味深く入り込むことができました。
正直内容は暗く、私にとっては少々ハードな描写もあり目を塞ぎたくなる点もありました。また、登場人物の心情は共感を得にくく、感情移入する部分は少なかったです。しかし結末部分で、安藤サクラさん演じる柴田信代の本音と、涙には心が苦しくなりました。人の痛みを知る者しか分からない感情です。
この映画に触れるまで、「万引き家族」の家族構成は知りもしませんでした。予告部分だけ観れば当然本当の家族かそうでないかなんて分からないし、作品情報を見れば、同じ「柴田」という苗字で統一されていたので。
俳優人は豪華すぎました。「4番さん」という役柄でほんの数分だけ池松壮亮さんが起用されていたり、警官役でも池脇千鶴さんや高良健吾さんもかなり短い時間で出演されていました。安藤サクラさんの演技力は毎回度肝を抜かれます。樹木希林さんのご出演は大変貴重です。
最後に、子役の方含め非常に難しい役どころだなあ、とそういった目線でも観てしまう作品でした。そして作品レビューにも多くあるように、このご時世に観ると非常に現実味があり、人によっては心が痛むものでした。奥が深いです。