ちょっと久しぶりにおばあちゃんに電話した

ちょっと久しぶりにおばあちゃんに電話した。電話したら毎回詐欺かなんかに間違われる。電話口の声はちょっと上ずって高かった。


「花月とか、出れんのか?」
そんな簡単なもんちゃうて。ええな、関西の舞台立ちたいな。


「お父さんにな、ちょっとあんたの漫才の映像見してもろたで。」
ウンチングテレポートのネタやろな。あんなネタ見てどんな感想持つん。あんたそろそろ白寿も近いやろに。


「今年はお盆、墓参りけーへんのか?みんな集まんで。」
今年はちょっと厳しいなあ。墓参り好きやねんけどな。ごめんやで。


「あんたテレビとか出て、みんな喜ばしてや。みんな楽しみにしてんで。」
ほんまかいな。出れたらええなあ。もうちょっとかかりそうやなあ。しばらく待っといて。


「お父さんにも電話したりや。喜ぶで。」
何を電話することあんねん。こないだバスケ日本代表のことLINEしたけど。ちょっとだけ。


「元気そうやなあ。元気やったらそれでええわ。」
こっちのセリフやわ。元気しかないねん。こっちが「おばあちゃんの方が元気そうやな」言うたら「わからん」て。そんなん言えてる内は元気やな。


「また帰ってきーや。」
まあそのうちな。帰れるようなったら帰るわありがとう。


「がんばりや。」
がんばるわ。見といてや。




ほなまたね。

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