【AI要約】BMY 2024 Q1
【注意事項】
・この記事はChatGPTやClaude等、生成AIで要約した記事です。生成AIの性質上、要約の過程において情報の正確性、完全性が損なわれる可能性が大いにあります。当記事の正確性、完全性はお約束できませんのでご了承ください。当記事の利用によって発生したいかなるトラブル・損失に対して、当方は一切責任を負いません。ファクトチェック等も一切行いません。当記事はあくまで参考程度にご使用下さい。当記事のみによっての投資判断は絶対に行わないで下さい。
【売上・EPS・ガイダンス】
売上 : 売上(予想) = $11.87B : $11.43B
EPS : EPS(予想) = $1.90 : $1.50
【企業概要】
Bristol Myers Squibb(BMS)は、がん、血液疾患、心血管疾患、免疫疾患、神経疾患などの重篤な病気に対する革新的な医薬品の発見・開発・販売を行うグローバルバイオファーマ企業です。
主力製品にはがん免疫療法薬のOpdivo、抗凝固薬のEliquis、多発性骨髄腫治療薬のRevlimid、Pomalyst/Imnovidなどがあります。近年は細胞療法や遺伝子療法などの次世代治療にも注力し、成長ポートフォリオの拡大を進めています。
グローバルに事業を展開し、売上高の約7割を米国が占めています。継続的な研究開発投資と戦略的な企業買収により、持続的な成長を目指しています。
【業績ハイライト】
第1四半期の総売上高は前年同期比5%増の119億ドル(為替影響除くと6%増)
成長ポートフォリオの売上高は同8%増の48億ドル(為替影響除くと11%増)
最近の企業買収・提携に伴う一時的な無形資産関連費用とライセンス収入の影響($6.30)を含むGAAPベースEPSは-$5.89(前年同期は$1.07)
同影響を除いた非GAAPベースEPSは-$4.40(前年同期は$2.05)
多発性骨髄腫治療薬Abecma、白血病治療薬Breyanziが追加適応を取得。がん免疫療法薬Opdualagが非小細胞肺がんで有望な結果
【ガイダンスまたはoutlook】
2024年の非GAAPベースEPSを$0.40~$0.70に下方修正(2月時点は$7.10~$7.40)。主にKaruna社買収の影響を反映
売上高は低単位の増加を据え置き。為替影響を除いても低単位の増加見通し
売上総利益率は約74%で変更なし
販管費、研究開発費は低単位の増加で据え置き
その他の収益/費用は約$250百万の費用に修正(2月時点は約$250百万の収入)
実効税率は約69%に上方修正(2月時点は約17.5%)。Karuna社買収の影響で大幅上昇
【部門別業績のデータ】
成長ポートフォリオの売上高は48億ドルで前年同期比8%増(為替影響除くと11%増)。Reblozyl、Opdualag、Yervoyなどが牽引
レガシーポートフォリオの売上高は71億ドルで同2%増(為替影響除くと3%増)。Eliquisが9%増と大きく貢献
主力品のOpdivo(がん免疫療法薬)は21億ドルで同6%減(為替影響除くと2%減)
多発性骨髄腫治療薬のRevlimidは17億ドルで同5%減(為替影響除くと4%減)
同じく多発性骨髄腫治療薬のPomalyst/Imnovidは9億ドルで4%増
【経営陣のコメント】
CEOのクリストファー・ボナー博士は次のようにコメントしています。
「2024年は総売上高の増加、パイプラインの進展、戦略的に重要な複数の企業買収の完了と順調なスタートを切りました。引き続き長期的な成長力の強化に注力します。一層の進化に向けて、戦略的な生産性向上イニシアチブを実行し、全社的な効率化を進める一方で、最も有望な医薬品を患者さんに一刻も早くお届けできるよう、可能性の高い機会への投資を優先していきます。」
【事業運営と戦略】
約15億ドルのコスト削減を目指す戦略的生産性向上イニシアチブを実行。削減額の大半は成長促進のためのイノベーション投資に再投資する方針
投資リターンの最大化が見込めるR&D プログラムに経営資源を集中
主力成長ブランドへの投資を優先
組織全体で業務の最適化を推進
【製品とサービス】
Krazati(非小細胞肺がん治療薬): KRASG12C変異を有する局所進行・転移性NSCLC患者を対象とした単剤療法の第3相試験で、無増悪生存期間と奏効率の主要評価項目を達成
Opdualag(がん免疫療法薬): 非小細胞肺がんを対象とした第2相試験で有望な結果。2024年に第3相試験開始を計画
Abecma(多発性骨髄腫向けCAR-T療法): 欧州とアメリカで2次治療以降の適応拡大を取得
Breyanzi(CAR-T療法): 再発・難治性の慢性リンパ性白血病、小リンパ球性リンパ腫の適応でFDAから承認取得
【その他】
環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する最新の報告書を発行。患者さんの健康増進、科学の発展、多様性に富む優秀な人材の確保の3本柱で戦略を進化
低・中所得国向けのアクセス改善プログラムの拡充、臨床試験の多様性向上、再生可能エネルギー利用の拡大などの取り組みを推進
役員報酬制度にESG指標を組み込むなどガバナンス強化も着実に進展
【評価】
Bristol Myers Squibbの2024年第1四半期決算は、総売上高こそ為替影響もあり5%増にとどまったものの、戦略的に重要な複数の企業買収を完了し、パイプラインの進展も見られるなど、長期的な成長に向けた布石を着実に打った3カ月だったと評価できる。
特に、Karuna Therapeutics社の買収により、統合失調症治療薬KarXTを獲得したことは、BMSの神経疾患領域への本格参入の第一歩として重要だ。KarXTは画期的な新作用機序を持ち、差別化された有効性と安全性が期待されている。一方で買収に伴う一時費用の計上により、2024年のEPS見通しを大幅に引き下げざるをえなかった点は悪材料だ。
がん免疫療法のリーディングカンパニーとして、主力のOpdivo、Yervoyに加え、次世代のOpdualagが肺がんで有望な結果をあげたことも明るい材料だ。さらに細胞療法のAbecma、Breyanziが適応を拡大し、より多くの血液がん患者の治療選択肢となったことも朗報と言える。
全般に成長ポートフォリオが為替影響を除き11%伸長したことは、BMSが着実に新薬の育成・上市に成功していることの表れだ。一方、Opdivo、Revlimidなど主力品の伸び悩みをカバーし、トータルの売上成長率を高めていくにはまだ時間がかかりそうだ。
戦略的な経費削減と、削減額のイノベーション投資への振り向けにより、効率性と成長力の両立を目指す経営姿勢は評価したい。ただ、足元では企業買収に伴う多額ののれん償却などが業績の足かせとなっている。