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高齢ドライバー問題
うちの近所、というわけでもないのですが、車で少し行ったところで高齢ドライバーによる自動車事故が発生しました。
スーパーに車突っ込む 1人重体、2人重傷
17日昼すぎ、大阪府大阪狭山市でスーパーマーケットに車が突っ込む事故があり、男性1人が意識不明の重体、女性2人が重傷です。
事故があったのは、大阪狭山市大野台2丁目にあるスーパーマーケット「コノミヤ狭山店」で、警察や消防によりますと、午後0時15分ごろ、通行人から「普通乗用車がスーパーマーケットの壁に衝突し、付近の通行人がケガをした」と通報がありました。
消防などによりますと、この事故で通行人3人が病院に搬送されていて、いずれも成人とみられる男性1人が意識不明の重体、女性2人が重傷だということです。
警察が、詳しい事故の原因を調べています。
(日テレNEWS24 2021年11月17日 13時29分 より引用)
この手の事故が起きると、アクセルとブレーキを踏み間違えた、というような供述が出てくるまでがパターン化している気がします。
それが本当かどうか検証するのも大切ではありますが、この検証が今後起こるであろう同様の事故の抑制につながるとはどうしても思えません。
そうすると、高齢者には自動車免許の返納をお願いする、という方向で考えることになりそうです。
が、田舎では自動車がないと生活が立ち行かないという切実な問題があります。
それに加えて、高齢者の中には「自分はまだ運転できる」と判断力の低下を認めず免許返納を拒む方もいると聞きます。
自主返納を求めるのは、対策としてはイマイチ効果が期待できないところがあります。
この問題について、「腹案」というほどではありませんが、一つアイデアがあります。
それは、
75歳以上の運転免許証はすべて『ミッション限定』にする
というものです。
今現在ある運転免許のAT限定のちょうど逆になる格好です。
アクセルとブレーキの踏み間違いが大事故を起こすのは、AT車だからです。
MT車であれば、クラッチがつながっていなければ走り出さないので、踏み間違いによる事故は確実に減るはずです。
現在75歳以上のドライバーのほとんどが若い頃ミッション車に乗っていたはずなので、ちょっと乗れば昔とった杵柄ですぐ感覚を思い出されるでしょう。
田舎の高齢者にしたって、軽トラを運転している人であれば今まで通り運転可能です。
逆に、ミッションの操作も覚束ないようでしたら、それをもって運転技術・判断力が衰えたとみなしていいのではないでしょうか。
冷酷な言い方になるのかもしれませんが、今まで運転技術・判断力が衰えてきた高齢ドライバーが免許を更新できたのは、数年に一度の免許更新時だけ何とか乗り切れば運転が認められたからです。
またAT車だと、運転技術・判断力が怪しくても運転できてしまいました。
しかし、MT車だと、車に乗るたびに運転できるかが試されることになります。
クラッチの操作がうまくできないと、車が走り出さないという結果を問答無用で突きつけられることになります。
身もふたもない言い方をすれば、自分の老いを認めたくない頑固なじいちゃんを足止めしつつ、「アンタ、もう運転は無理だよ」と無言で説得してくれる…というのは言い過ぎか。
高齢者MT限定免許だけで全てが解決するとは思っていません。
車を買い替える金はどうするんだとか、これから先はEV車が普及していくのにミッションって、とか、検討すべき課題はあります。
が、それを言い出したら、高齢ドライバー問題自体が、自動運転が実用化されれば解消される時限的な問題です。
テクノロジーが進歩するまでの間、時代の徒花として「高齢者MT限定免許制」をとってもいいんじゃないかな? などと思った今日この頃です。