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下敷きの時代
随分昔の話だが、小学校に入学した頃は、
机の表面が古くてボコボコで、穴が空いているものもあった。
教室にもよって違ったが、本当に古い教室では、
下敷きがないと、プリントには鉛筆で書くと
所々に穴が空いてしまうような具合だった。
そんな環境では、下書きが必須だったし、
なければ、授業もままならない状態だった。
校舎が新しくなって、机が一新されると、
下敷きは好きなキャラクターを携帯するためのものになった。
アニメキャラクターやアイドル、ゲームのキャラなど、
いろんな下敷きを見せ合っていた。
本来の用途は、古い机での穴対策ではなくなり、
筆圧による裏移り防止とかになったので、
別にキャラクターにこだわる必要もなかったのだが。
今でもノートとシャープペンは使っているのに、
下敷きは使わなくなったなあと最近ふと思った。
流石に社会人がアニメキャラの下敷き持ってたら引くだろうが、
デスクワークしていると、ノートも必要ないことが多く、
周りでもノートを持ってない人も多い。
手帳に書いている人もいるが、
大抵の人は、ノートパソコンに直接メモして、
そのまま資料作成という感じだろう。
仕事がそうなってくると、
学校の授業も鉛筆でものを書くこと自体が、
必要なくなってくるかもしれない。
たまたま文房具店でぶらぶらしていたら、
下敷き必須の古い校舎と、机と椅子が一体化した
古い机を思い出した。