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冬を抜け出し、梅を観に
日本人は花見が好きだと思う。
まだ寒い2月でも、梅が咲くとなれば、
梅の名所では、イベントが開催される。
3連休は寒波再来だと、ニュースでは伝えていたけど、
雪の降らない地域では、花見ができる。
近くにある梅の名所でも、
屋台が出て、イベントが行われて、
人が大勢集まっていた。
イベント自体は、初詣でも節分も
お寺や神社に人は集まるのだけれども、
梅の花見となると、春の始まりを感じてしまう。
こんなに寒い日なのに。
節分の時には、立春と言っても
春はまだまだだなと思いつつ、
その月末には、梅の花が咲き誇る姿に、
もう、春は近いと感じるし、人は盛り上がっている。
そのように見える。
寒い中歩くから、香りを感じられているかといえば、
そうでもない。
花粉症の季節でもあるので、装備は頑丈だし。
それでも、花の華やかさに気分は浮かれ、
同行者のおねだりに財布の紐も緩まる。
花を口実に、冬に飽きた人たちが、
春を先取るように、楽しむお祭りという感じ。
浮かれているのは、きっと自分だけでなく、
集まる多くの人が、そんな感じなのかなという
雰囲気で、寒いけど盛り上がっていた。
家に閉じこもれば、気づかないくらい、
ささやかなイベントかもしれない。
でも、家から出れば、同じように
冬から抜け出したい人たちの熱気に触れられる。
観梅会はなかなかいい催しかもしれない。