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待つことといえば

待ち人来らずとはおみくじによくある文だが、
待つのはあまり好きではない。

人と待ち合わせするときは、
そうは言っても待たせるのも嫌なので、
早めに行くようにしている。

若い頃は、少し遅れるのがかっこいいとさえ思っていた。
でもいつからか、人を待つのが好きではないならば、
人を待たせるべきではないと思うようになった。

何より、自分が大喜利が苦手なことに気づいた。
人を待たせて、遅れて登場するのは、
一種の大喜利のようなものだ。

遅れていることを詫びるのは当然として、
待っている人たちの、少し悪い空気を
変えるような、面白い一言が必要だなと
思うようになり、そんな大喜利は大変だと思ったから。

まあ、そんな難しく考えずに
遅れる人は遅れるのだが。

待つのが苦手で、予定を決めたら、
前倒しで行動しがちというのが、
結局はせっかちな性格の産物なんだと思う。

待っている間もデートのうちと言っていた、
あだち充の登場人物は、神仏のような人物なのだ。

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