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UXリサーチャーとマーケティングリサーチャーの交流会に行ってきました

2024年2月9日、アンカーデザインCEOの木浦氏、JMA リサーチディレクターの牛堂氏のお声がけで、UXリサーチャーとマーケティングリサーチャーの交流会が実現しました。

私は、マーケティングリサーチャーに属するもので、最近「UXリサーチャーと言う言葉をよく耳にするけど、私達のようなマーケティングリサーチャーとの違いは何なんだろう」と、漠然と思っていたので、ご案内を見るや否や申し込みました。

交流会のコンテンツは、ライトニングトークという形式で、UX、マーケティング、各リサーチャーが代わるがわる、普段の仕事を紹介し、その後、懇親会の流れになりました。

リサーチの種類に関わらず、色々なリサーチャーと対話できたので、思ったことを忘れないうちに、簡単に紙に書いてみました。

キレイにPPTに仕上げてない紙をここに置くことについては、ご容赦くださいませ。マーケティングリサーチの繁忙期で、休みもつぶしてフィールドワークに出たり、報告書を書いている状況です。(このnoteの記事を読む人は、後で見返す自分くらいだと思うけど^^;)

UXリサーチャーとマーケティングリサーチャーの交流会後のメモ

一旦、生活者視点に立ってみたいと思います。
生活者はモノやサービスを消費するとき、オフライン、オンラインを意識せず、状況に応じて、自由に行動しているのに対し、2つを区別しているのは、売りたい側かなぁと思います。リサーチあるある(よくあること)ですよね。

また、「情報取得行動」という観点も、売りたい側に、聞き方を変えることが求められています。実際のインタビューで、生活者に「調べましたか?」と聞いても「特に調べてないです」という回答が多いですが、実際の行動を丁寧に聴きとっていくと、ちゃんと「情報取得行動」をしています。が、その人は嘘をついてはいません。なぜなら、私たち生活者は「?」と思った瞬間にスマホを手に取り、検索をして、情報を得ています。「調べていますか?」イコール「歩く時、右足、左足どっちから出しますか?」と真顔で聞かれているようなものです。もう、「調べる」とか意識してなくても、やっている行動なんです。

脱線してすみません。UXリサーチャーとマーケティングリサーチャーの何が違うんだろうと漠然と思っていましたが、交流会に参加させていただいたおかげで、私なりに、一旦のおおまかな回答がでました。「実施するリサーチの守備範囲が違う」んです。

生活者が自由に行き来する環境としての場(デジタル/オンライン)が増えたので、増えた分をUXリサーチャーが担当してくれているという言い方がわかりやすいかもしれません。

そこで見えてきたのが、空白の部分(画像の最下欄)です。ビービットの藤井氏がウェビナーや書籍の中で提唱する「OMO: Online merges with Offline)」という世界です。この世界を実現するデザインを評価でき、提言が書けるリサーチャーがいない。そもそも、OMOが包括する世界でのUX、CX、PX(patient experience) をデザインできる人が少ないから、あるいは、企業内で実施されていて表に出ていないから、「リサーチャーが欲しい」というニーズまで顕在化していないのかもしれません。

この空白に応えるリサーチャーになるには、キャリアデザインが必要で、1つの会社に留まっていたら身につくスキルでもないような気がします。まず、UXリサーチャーを経験して、マーケティングリサーチに行く(もちろん逆もしかり)。あるいは、OMOのデザインを高いレベルで実施している会社に身を置く方法もあるかと思います。

昨日のライトニングトークは、全て有意義でしたが、特に、入社2年目あたりの若い人々(もちろん「UXリサーチャー」側)のセッションは、新しい風を感じさせてくれる程に印象的でした。このプラットフォームを運営してくださっているnoteの仙田氏の、社内で自身の仕事を探す開拓者のような姿勢は、UXリサーチャーならではの強味だと思いました。それくらいの気概なないと、マーケティングリサーチから、UXリサーチには行けないなぁ。

ともあれ、どちらのリサーチャーも生活者の生活をより良くしたいという共通の想いがあると思います。今後も、交流の機会があって、お互いの知識を補い合ったり、アップデートできることを願っています。貴重な機会を創出してくださった方々に、感謝致します。

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お読みいただき、ありがとうございました。いただいたお時間に感謝します。この記事がこの先、どこかで役に立つことを願っています。