Semester 5 Week 11「絶望的な中間講評と初の海外散髪とそれから」
中間講評
ロングセメスターのWeek 11 には必ずInternal Review (中間講評)という設計科目のプレゼンがあります。
今学期はSOHO(Small Office/ Home Office: 仕事場兼住居)の設計が課題で、クライアントの仕事内容の調査から始まりました。
先生から提示されたクライアントは少し特殊で、様々な業種が集まった中規模のNGOでした。
私のグループは "Cut X dignity" というヘアサロンを選択し、実際に現地に赴いて取材をすることで、好みの色や必要な空間、住居部分への要件を調べました。
その後は、敷地調査 Site Analysis に移り、測量はもちろんのこと、風向きや視線、植生などをグループごとに分担し、徹底的に分析しました。
今学期の設計科目はその2つにかなりの時間を費やしたため、各々が設計できた期間はたったの3週間。
その間も他の科目が同時進行でのしかかってくるため、クオリティは中学生並みの浅さです。
設計意図は "To blur boundaries" とし、敷地と周辺を隔てる大きな側溝をふさぐことから建物のボリュームを決めていきました。
しかし、自分はそのコンセプトメイキングに時間をかけすぎ、講評会までに図面を仕上げることができませんでした。
自信をもって用意できたのは、いかにしてその形が生まれたのかなどのプランニングと、それを表したスタディ模型のみでした。
連日の課題疲れがたまっていたのか、徹夜をしようにもすぐに寝落ちしてしまい、何度も再履修がちらつきました。
実際、プレゼン当日はプレゼンボードが準備できず、幸いにも指名されなかったグループのプレゼンはすっぽかし、自分のプレゼンも他の先生に見てもらう始末。
今まで相当数、このような絶望感に襲われたことがありましたが、今回は最も酷いものでした。
というのも、設計科目は2つ同時に履修できないため、1つでも単位を落とすと、留年確定です。
日本では学費が増えるだけで済みますが、こちらではルール上、留学生はプログラムの年数を超えるビザの更新はできないため、おそらく退学一直線です。
小さい頃から、人から怒られることをひどく恐れてきたためか、私はいつも最悪の事態を考えてしまいます。
今回の場合は、ビザ取り消し。
シャワーも浴びずに寝落ちしたり、先生や友達に優しくしてもらった光景が浮かんで涙ぐんだり、かなり追い詰められていたのかもしれません。
ただ、そういう時はだいたい大したことは起きず、今回も、他のクラスメイトもほぼ未完成の状態で、先生方も自分がプレゼンをばっくれた理由は問い詰めてきませんでした。
幼少期や、中学時代の塾での叱責が、自分の知らないところでトラウマになっているのかもしれません。
でも、その翌日の今日はしっかり自分をいたわりました。
ついに近所にオープンしたハイパーマーケット
で必要なものを買ったり、
近所の床屋で言葉が通じず他の美容室に案内されたことから、しっかりレビューを参考にし、ショッピングモール内にある床屋さんで
海外初の散髪
もしてきました。日本が好きな同世代のスタッフが優しく接してくれ、吸引機がないことは知っていたので日本ではしたことのなかったシャンプーもトライしてみました。
カットの椅子・机にはバリカンやドライヤー用のコンセントが必要だったり、洗髪用のリクライニングチェアは奥まった部屋にあること、タオル用の洗濯機スペースが必要なことなど、設計にも生かせそうな要素も再確認できました。
塞翁が馬、、とはまた少し違いますが、意識的にそう考えるようになっていたとしても、良くなかったことが起きると次にはいいことが来る、、
といった時の流れを心身ともに味わえるようになった今日この頃です。
それでは、
ばいちゃ(๑˃ᴗ˂)