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Semester 6 Week 3「多言語(民族)国家での苦悩」

”広く話されている”

マレーシアは英語が公用語でないことは渡航前から知っていた。

でも、多民族国家のことは全く知らなかった。

「様々な人種の方々が共生していて、互いに意思疎通を図るため、英語を使っている・広く話されている」というところまではあっていたが、実際の言語事情は当時の予想とは大きく違っていた。

これはマレーシアだけではなく、より人種のるつぼ化が進んでいるアメリカや、移民を多く受け入れている欧州諸国などでも共通していることだと思うが、色々な人種がごっちゃになって1か所で共存しているのではなく、場所によって人種比率に「偏り」がみられる。

地価の問題もあるのか、ある人種が集まるエリアがぽつぽつとあるだけで、インターナショナルスクールのような、真のごちゃ混ぜ空間は少ない気がする。

現に日本でも、(自分の知っている限りでは)川口に中華系の方々の大きなコミュニティがあるように、入国した人が全ての都道府県にまんべんなく散るといったことは起こらない。

そもそも、いきなり見ず知らずの土地やバックグラウンドの違う人たちのコミュニティに飛び込んで、一人ひとりばらばらで生活していると考えるほうがおかしい。

楽で快適な道を選びがちな人間が、わざわざ言葉・文化の違う人たちと交流するのは、よほど外の世界に興味のある人、もしくは筋金入りの奇人でない限り考えつかない。

そうなってくると、言語においても、いつもはストレスフリーで会話できる母語を使って、他の人種と接触した時だけ”仕方なく”、公用語・共通語を話す。

つまり、どれだけ複数の人種が集まる空間でも、共通語が飛び交うという状況になるとは限らないということ。

例えば、自分の通う大学は80%くらいが中華系マレーシア人の学生で、先生や留学生と話す以外は全て中国語だ。まるで中国に留学しているようだw

業務上、英語を使わざるを得ない先生方も、ときどきマレー語を混ぜてきて、それで笑いが起きたときなんかは完全にアウェーである。

はたまた外でぶらぶらしていると、だいたい同じ民族同士でたむろしていて、英語が聞こえてきたときには「おお!英語じゃん!」とうれしくなる。

自分の体感だが、マレーシアで聞こえてくるのはマレー語・中国語・タミル語・中東or南アジアの言語で90%を占めると思う。

おそらくこれが、英語が公用語として認められていない理由だ。

コミュ障の杞憂

そして、最近疲れてきたのが、英語以外の言語で話しかけられること。

これについては、はっきり言ってこちら側が悪い。

公用語のマレー語を学ぼうとせず、中華系の人が多く居住するエリアにもかかわらず中国語も全く知らない人間は、どう考えてもここに住むべきではない。

一日に何回も中国語で話しかけられ、毎回「すみません、中国語はわからないんです。」と弁明しなければならない。

しかも、せっかく英語に直していただいても、今度は自分の耳が、中国語訛りを聞き取れず、そこでも1~2回聞き直す。

マレー語でも同様のことが起きる。

中国語→マレー語→英語となる流れになったときにはもう◎△$♪×¥●&%。

さすがに相手も煩わしいと思うだろう。

見た目は現地の人に調和しているのに、現地語が通じず、英語もろくにできない男。

迷惑すぎる。

少なくとも主要言語が1種類(+英語)の国を選ぶしかない。

どうしたら英語で話しかけられる見た目になるのだろうか。

某色黒の歌手並みに肌を焼くしかないのか…それとも…

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