”もったいない”で寄付される古着 まま・ここっと3
※親子向けSDGsコラム(2022年春 加筆修正)
世界中の頭の良い人たちが集まって、国連本部で、「すべての人が幸せに暮らせる世界をつくるための”未来に向けた約束のカタチ”」として、2015年に宣言されたものが”SDGs”です。
「SDGsがどれだけ優れたものだとしても、それを扱う人間のマインドが変わらなければ、結局どこかで行き止まりはくるだろう」と思ってます。
どう変えていくべきかを考えるためには、やっぱりまずは知ることから始めないといけません。
この間、テレビでやっていた話です。
日本で着なくなった服を発展途上国に寄付します。
”もったいない”ですからね。
捨てるのにもお金がかかりますしね。
日本以外の先進国からも寄付によって、たくさんの服が集まってきました。
”もったいない”ですからね。
それがビジネスにもなったりします。
その発展途上国に、大量の服が集まりました。
それはそれは多すぎて、とても着れないほどの大量の古着が集まりました。
中にはとても着れないような粗悪品も混ざっています。
捨てることになります。
先進国でさえ、その処理に困るくらいの化学の合成繊維。
発展途上国では余計です。
ある国では、文字通り、古着の山ができています。適正な処理ができずにそのまま捨てられたケミカルの山。
また別の側面では、日本の富岡製糸場がそうだったように、国のスタートとして繊維産業を興そうにも、急にやってくるタダ以下の大量の服が邪魔をして、国の一次産業が育たず、いつまでたっても発展途上国を抜け出すことができません。
価値が下がるという理由で、大量の服が新品のままゴミとされることもあると聞きます。
僕たちの日々の当たり前の豊かな生活は、つながりが見えにくくなっています。
日常に目を凝らせば、僕たちにできることは少なくありません。
今、この瞬間から考えてみませんか。子どもたちの未来のために。