ユーラシア横断紀行 ⑴中国 西安0
シルクロードを感じたかった。
月明かりに照らされる砂漠の中をぶらり歩いてみたり、青の都と謳われる都市でその象徴であるメドレセを前にコーランを聴いたり。
凡そ日本で体感する事の出来ない非日常の世界が広がっていると勝手に思った。そして体験したかった。ただそれだけの理由だったが、大学生活最後の1ヶ月全部を使って東は上海からシルクロードを通り、果てはフランスのモンサンミッシェルまで旅をした。
薄らでかい地方都市の国立大学を卒業し、今僕は、東京に本社を置く企業に勤めるようになってから2年が経った。仕事にも漸く慣れ始め、落ち着いた日々を送れている。
ただ、ふとした時に思い起こされるのはいつもこの旅の事だった。1ヶ月という短い期間ではあったものの、日々違う街で違う日常と交わり続ける生活は常に童心に帰ったように不安とワクワクする気持ちで一杯だった。
この時感じた事を見る人に共有したいし共感して欲しくて、だからこの一人旅をした1ヶ月間を振り返らせて欲しい。
【期間】
2014年2月20日-3月22日
【滞在都市】
西安 蘭州 嘉峪関 酒泉 敦煌 吐魯蕃 烏魯木斉
タシュケント サマルカンド ブハラ イスタンブール アテネ ティラナ コトル ドブロブニク ザグレブ リュブリャナ ブレッド ザルツブルク ハルシュタット ベルリン パリ モンサンミッシェル
2014年2月20日 AM8:50
中部国際空港から出発した。
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