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国指定重要文化財の支援コーヒーと胸熱。

自家焙煎コーヒー豆屋の紹介

こんにちは。 コーヒーの富田屋の洲脇大輔です。コーヒーの富田屋は奈良県橿原市今井町にある 自家焙煎のコーヒー豆屋ですが、通販専門でやっております。 受注を受けてから焙煎して、コーヒー豆を全国へお届けしております。

この前、8月31日土曜日ですね。 その日に、昼の2時から、3時10分まで、橿原市今井町にある、重要文化財の音村家住宅の方をお呼びして、お話し会とそのお家の見学会をいたしました。

橿原市今井町の重要文化財

なぜコーヒー豆屋がこんなことをしているかというとですね、ちょっと長くなるのですが、橿原市今井町には、国の重要文化財が9軒あります。 今井町というのは、環濠に囲まれていて、南北が310メートル、東西が600メートルあります。 その中に、古民家が500軒ぐらいあるんですけれども、そこが重要伝統的建造物群保存地区というのに指定されるんですけれども、その元になったのが、その9軒の国の重要文化財です。

重要文化財の補修と工法について


今井町の町並み

僕が2015年にこの町に引っ越してきて、今で10年ぐらいになるんですけれども、その間に重要文化財の方とお話しすることもありまして、すると。。。 重要文化財なんですけれども、そのお家に住んではるという方が、9軒中6軒ぐらいいらっしゃいます。 大阪から僕は来たんですけれども、今井町に来るまで重要文化財に人が住めるということも知らなかったですし、そこでお商売もしている方もいらっしゃるんですけれども、そういうのもあまりピンと来ていなかったんです。 ただ、重要文化財というのは見学して見るだけのものというイメージでした。 それが普通に使われたり、お店になったり、住まわれたりしているということに驚きました。 その住んではる方が重要文化財にずっと住んでいると、やっぱり補修しなくてはならないんですけれども、改修ですね。 そういう時に、一応国指定のものなので、国からの補助金もあったり、市からも補助金は出るんですけれども、持ち出しとして、工事費の4分の1ぐらいは持ち出ししなければならないということも知りました。 それで、普通のお家だったら、床は何使ってもいいとか柱は何使ってもいいし、自分の使いたいものを公務店さんとかと相談して作ってもらえるんですけれども、国指定の重要文化財なので、下手なものは使えないというか、ちゃんとしたものしか使えません。 なので、壁は土壁とか、土壁作るのにも中に竹を編み込んで、そこに土を張っていって、外は漆喰で固める、ということをしたりとか。 あと屋根は本瓦で、ちゃんと瓦も土から焼いたものを使うということをしないといけない。 他もいろいろなことが伝統的な工法でちゃんと作らないといけない。 そして、そういう材料もきちんとしたものを使わないといけないということがあります。

国指定の重要文化財に関連する材料と工法

例えば釘とかでも、普通はホームセンターとかに売っている釘で、普通のお家は使われていると思うんですけれども、僕が仕事しているコーヒーの富田屋の蔵もそうなんですけれども、和釘というものを使って、その釘をトントントンと打ってあります。 その和釘というのも1本、確か70円くらいとか言ってはったのかな、それぐらいするものをうちでは使っているんですけれども、それを2000本とか使っているので、それだけでもかなりのお金がいると。 そういうのが重要文化財でも、もうちょっといいものを使ってあるかもしれないんですけれども、すごいお金がかかるということをお聞きして、でもやっぱり重要文化財は今井町の宝でもありますし、僕らお商売していたら、この街の雰囲気が商売に影響しているというのはすごい感じます。 商売人にとっても街の人にとっても、言ってみれば観光地にしたいと橿原市は思っているので、橿原市の宝でもあったり、奈良県の宝でもあり、国の指定なので国の宝でもあります。 そういうことを考えると、個人で頑張って4分の1負担するというのがすごい大変だということも知り、あと結構やはり皆さん高齢化したりして、年金でそういうのをやりくりしないといけないとか、あと働いている方もいらっしゃるんですけれども、工事費が高いからちょっと大変だとか、屋根を変える、瓦を変えるだけでも本当にびっくりする額を僕はお聞きして、

保護文化財への支援

本当にたまげたんですね。 そういうのを聞いて、そういうお家が存続できなくなったときのことを考えると、この今井町のシンボルであるその9軒がもし。だんだんと減っていったりしたらすごい悲しいことだと思って、すごいこの宝は守らんとあかんなと思って、自分のコーヒーの事業を通してそういうのをなんとか守れないかとか支援できないかと思って考えたのが、ドリップバックというコップに引っ掛けてコーヒーを飲む、お湯を注ぐと飲めるものを作って、それの1個売れるにつき50円を重要文化財へ寄付するということを考えました。

音村家住宅との関係


改修前の蔵

そしてその音村家住宅というのが、僕の近くの、近くというかこの蔵、今使っている蔵をもともと建てはったのが音村家住宅さんなんですけれども、そういうご縁があったりして、町の中でもすぐご近所なので、中町三班というところで一緒に行事をしたりイベントしたり、あと回覧板を回したり回されたりする中でよく喋ることもあるんですね。 そういうので、こういう支援できたらいいなということを言ってみたら、すごい助かりますと言ってくれはって、それで僕が考えていたのは多分2年ぐらい前から考えていたんですけれども、それがなかなか勝手にこっちから言って、差し出がましくないかなとか思って、ずっと言うタイミングを逃していたんですけれども、あるときちょっと思い切って言ってみたら、ぜひぜひと言ってくれはって、そこからドリップバッグコーヒーを作ることを進めていきました。

ドリップバッグコーヒーの製作と寄付


国指定重要文化財音村家住宅が支援できるドリップバッグ

それでようやく先月ですね、8月1日頃から完成して販売開始できました。 それのお披露目会にしてはちょっと1ヶ月ぐらい経って遅いんですけれども、そういうものができたので音村家住宅の方をお呼びして、音村家住宅の歴史とか建物のご説明とかをお伺いして、そのときにドリップバッグを1085個作れたので、1085個分の寄付金をお渡ししました。 50円が1085個なので、5万4250円ですね。 まだ全部は売り切れてないんですけれども、今のところ半分ちょっと売れて、まだ売り切れてはないけれども、先にお渡ししておこうと思って作った分はちゃんとお渡しできました。 そのときにお話もいろいろしていただいて、音村家住宅の見学もさせていただいて、参加者がどれくらい来るかなとすごい不安だったんですけれども、申し込み時点では5名くらいだったのが、直前になって台風の影響で皆さん動けるようになったんですかね。 イベント行こうと思ってたのかもしかしたらなくなったりとか、子どもの習い事がなくなったりとかしたのかちょっとわかんないんですけれども、そういう関係で当日になったら10人くらい来てくれはって、お話し会が無事終わりました。 すごい嬉しいことがありまして、そのお話し会と見学会が終わった後に、もうちょっとこの重要文化財を守ることについて、会議というかお話できる方がいらっしゃったら、ちょっと時間残ってもらえませんかって言ったら、その中で6人も残ってくれはって、お話しすることができました。 人のことなのに他人事にしなくて、ちゃんと自分事として捉えてくれはって、ちゃんと残っていろんなお話をしていただけて、すごい勇気が出ました。 音村家住宅の山崎さんも一緒に参加していただいて、いろいろ意見交換とかできました。 すごく皆さん熱い方たちで、これからいろいろ動いていけたらいいなと思っております。 そんな嬉しいことがあったので報告いたしました。

その次の9月1日ですね。 9月1日もイベントがあったんですけれども、その時の報告はまた後日いたします。 どうぞよろしくお願いします。 失礼します。 バイバイ。

[珈琲の富田屋:自己紹介]
・イモトアヤコさんのコーヒーを担当。
・珈琲の富田屋は2002年に開業の通販専門の自家焙煎コーヒー豆屋です。
・健康オタクなバイセンマンが豆をチョイスし、焙煎いたします。
・事業を通して社会課題を解決します。
・二度と作れない町、今井町(重要伝統的建造物群保存地区)で
1855年に建てられた蔵を修繕して工房を構えています。
・上質の生豆だけを厳選して取り扱い、作り置きをせずコーヒーのご注文を受けた後に焙煎&全国発送しています。
・焙煎機はちょっと改造した直火式フジローヤル5kg釜。
・珈琲定期船は2008年から続く富田屋の看板商品でお客様の72%以上の方が利用されています。
・工房でも自宅でも使う洗剤(食器洗い、手洗いなど)はエコブランチ110。
・工房でも自宅でも殺虫剤は使いません。
・スタッフは精神的な障がいのある人や、ずっと働けなかったニート、働きづらさを抱えた人だけを採用しています。
富田屋はコーヒー初心者の方からのご利用も心の扉を全開にしてお待ちしております。

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「奈良のタウン情報誌 ぱーぷる」

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[ご注意]富田屋は受注後焙煎のため、通販専門となっております。
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