START YOUR COFFEE
職場のすぐ近くにスペシャルティコーヒーだけを出すカフェがあります。そこでは常時5種類程の豆から選べ、さらに抽出方法を3種類程から選びます。選ぶ面白さと、ひとくち目が喉を通るときのサプライズ。店員さんとのコミュニケーションも楽しくて、仕事にもハリが出ます。
今回のテーマは「家でスペシャルティコーヒーを楽しむ」。テレワークをしていて、なんだか物足りないと感じたのが、仕事のお供であるコーヒー。家でもっと美味しいコーヒーを飲みたいと感じた人も多いのではないでしょうか。良いコーヒーブレイクは良い仕事を生む。そう信じています。
コーヒーで心を豊かに
スペシャルティコーヒーを家でも楽しめるようになると、心が豊かになります。気分に合わせて豆を選んで、豆を挽いて、蒸らして、ちょっとずつお湯を入れて。インスタントに比べればとても手間がかかります。しかしこの手間こそが、楽しさの源泉。こう考えることもできなくないでしょうか。
世の中が便利になりすぎた結果、皮肉にも不便さが求められているように思います。例えば音楽。iPhoneが1台あれば音楽を楽しめますが、あえてレコードを集めて音楽を楽しむ若い世代が増えています。レコードに針を落とす瞬間、レコードを裏表にひっくり返すのも含めてが楽しいのです。
便利すぎる世の中では、不便さは一種のエンターテイメント。でも手間といっても何でも言い訳でもない。インスタントコーヒーをいれるのが楽しいとはならないでしょう。それを分けるものは何なのか。インスタントコーヒーになくて、スペシャルティコーヒーにあるものって一体何なのでしょうか。
コーヒーにおけるアート・サイエンス・クラフト
優れた経営にはアート、クラフト、サイエンスの3つが必要といわれるように、スペシャルティコーヒーにもこの3つの要素を当てはめて考えることができます。手軽に始めることができるものの、底が見えない奥深さがあるのが最大の魅力です。
アート:感情に合わせて
コーヒーを飲む行為には、ただ単に喉を潤したい欲求を満たすものだけではありません。ほっと一息つきたい。気合を入れたい。腹を割って話したい。これらの感情を満たしたい側面もあります。その感情に合わせたコーヒー、これは「正解」はありません。直感と閃きが大事です。
サイエンス:データドリブンな品質管理
一方、コーヒーを美味しく淹れるには、「温度」、「抽出時間」、「お湯と粉の比率」などある程度の「正解」があります。データに基づき判断するという考え方です。GOOGLE出身者がオープンしたALPHA BETA COFFEE CLUBでは、データ管理を徹底しており、味のばらつきをなくしています。
クラフト:職人技
いくらデータが大事といっても、データだけでは判断できないことが起こるのが常。長年の経験があるからこその「微調整」はとても大切な要素です。その日の温度や湿度によって、データが導きだす答えよりも職人の勘を優先した方が良いときもあるでしょう。
自分で淹れてみれば2度美味しい
これら3つの要素を今から始める人が最初から身に着けるのは難しいでしょう。でもこの視点をもって、お店にいってみると2度美味しい。バリスタはどのようにオススメしているのか、抽出時間や手さばき、参考になることがたくさん見つかるはずです。
そして、「やっぱりプロの味は違うな」と感激するはず。自分で淹れてみた経験があるからこそ、分かる感覚です。スペシャルティコーヒーは1000円以下で手に入る最高の遊びであり、カルチャーです。そして何より飲めるので、実用的。きっと家族にも喜んでもらえるはずです。
スペシャルティコーヒーのスターターキット
さて、ここまで読んで頂きおうちでスペシャルティコーヒーを楽しみたいと思って頂いた方へ、スターターキットのご紹介です。今回ご紹介するのは、名古屋のスペシャルティコーヒー専門店TRUNK COFFEEさん監修のホームバリスタセット。これさえあれば、今日からすぐにスタートできます。
コーヒーカルチャー好きのボブファニチャーもコーヒーに関わるプロダクトをつくっています。こちらはドリップスタンド。お部屋でもアウトドアでも使う場所を選びません。そろそろ父の日。ギフトとしても喜ばれるアイテムです。
INFO
“We provide the best of beauty product.”をテーマにリサイクルとリユースにフォーカスした木を無駄なく使い、様々なシチュエーションに合ったオリジナルファニチャーを創造するプロダクションです。様々なフルオーダーにも対応して、名古屋のファクトリーから直接全国のユーザーに届けています。