文楽「鎌倉三代記」 〜vol.28〜
先週から始まった12月の文楽公演へ。
「鎌倉三代記」を観るために、行きました。鎌倉三代記は私にとってとても思入れのある演目でして、これは行かねばと待ちに待った公演でした。
歌舞伎でもよくかかる「鎌倉三代記」、三姫の一人、時姫が登場する物語です。
歌舞伎では、時姫の夫である三浦の助義村が母が病で今日明日の命と聞いて手負いの姿で戦場から戻ってくる所から始まります。初めて観る人にとっては、結構分かりづらい内容だと思います。
今回初めて文楽の鎌倉三代記を観て、分かりやすいと思ったのが第一印象です。歌舞伎では描かれない、米洗いの段では三浦が帰ってくる前の母と時姫たちの暮らし、三浦の家に嫁いだ時姫の思いが描かれていて、お客さんもストーリーに入りやすいと思われます。
歌舞伎と文楽、演目は同じでも内容が違う事はよくあります。その違いを楽しむというのも良いですね。
今日はこの辺で
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?