この記事を読めば初心者の方でも飼えます!ヒョウモントカゲモドキの 基礎的な知識・飼育方法【まとめ】
どうも、TomiReplogのトミーです。
今回は、現在爬虫類の中で最も人気が高いと言っても過言ではない
“ヒョウモントカゲモドキ”こと、“レオパードゲッコー“
または、“レオパ”と言う種類のヤモリについて書いていきたいと思います。
この記事を読むと
・ヒョウモントカゲモドキの基礎的な知識
・ヒョウモントカゲモドキの飼育から得た飼育方法
を学べます。
今後ヒョウモントカゲモドキを飼育してみたいと考えている方、すでに飼育しているが改めて勉強したいと思った方、爬虫類に興味が湧いて見てみたくなった方の力になれたらとても嬉しく思います。
それでは紹介していきます。
●ヒョウモントカゲモドキとは?
まず初めに、“ヒョウモントカゲモドキ”がどう言う生き物なのか
ご紹介していこうと思います。
おそらく初めて聞いた方、あまり知らない方はこう思うと思います。
トカゲモドキってなに?トカゲなの?それともヤモリなの?
⇨結論を言うと、“トカゲモドキ”と言うヤモリの仲間です。
はてな?が浮かぶ方も多いと思うので
どう言うことなのか分かりやすく解説していきますね。
●分類
ヒョウモントカゲモドキは分類上では、
爬虫網有鱗目トカゲ亜目ヤモリ下目ヤモリ科トカゲモドキ亜科アジアトカゲモドキ属
このように分類されています。
ヒョウモントカゲモドキは“アジアトカゲモドキ”属の仲間とされていますが、
細かく見ていくとトカゲ亜目ヤモリ下目に分類されている動物で、
トカゲモドキ科またはヤモリ科アジアトカゲモドキ属ヒョウモントカゲモドキ種に分類されます。
⇨つまりトカゲの特徴とヤモリの特徴を合わせ持つトカゲモドキという種類と言うわけです。
ヒョウモントカゲモドキは普通のトカゲ、ヤモリにはない機能を有していて、
・瞼があり、目を閉じる事ができる。
⇨ほとんどのヤモリには瞼がなく、目を閉じる事ができません。
これはトカゲにある特徴。
・虹彩が猫のように縦長で、夜間など暗い場所にいると大きく開き明るい所だと細くなる。
⇨トカゲの虹彩は丸くなっていますが、ヒョウモントカゲモドキは猫やヤモリのように縦長。
これはヤモリにある特徴。
・壁に張り付く事はできないが、爪を引っ掛けて立体的な行動ができるトカゲのような手足。
⇨普通のヤモリは壁やガラス面でも張り付く事ができますが、ヒョウモントカゲモドキにはそれができません。(爪を引っ掛けて登るなどの立体的な行動は可能)
これはトカゲにある特徴。
などがあります。
以上のことからヒョウモントカゲモドキは分類上はヤモリ科で、ヤモリの仲間であるにも関わらずヤモリの特徴をあまり持たずに、トカゲのような特徴を持っていることから“トカゲモドキ”という名前が付きました。
●ヒョウモントカゲモドキの呼び名
ヒョウモントカゲモドキと言うのは和名で英名に直すと「Leopard Gecko」(レオパード・ゲッコー)と言う名前で爬虫類愛好家、飼育者の間では、「レオパ」の愛称で知られています。
和名:ヒョウモントカゲモドキ
英名:Leopard Gecko (レオパード•ゲッコー)
学名:Eublepharis macularius
愛称:レオパ
●容姿・特徴
ヒョウモントカゲモドキの大きさは大人で全長20〜25cm程になり、オスはメスに比べてやや大型になり頭の幅が広い傾向があります。
※品種(モルフ)によってはより大きくなる個体もいます。
寿命は15年ほどと言われていますが、20年以上生きている個体もいます。
大きい頭部とがっしりとした体、太い尻尾には摂取した栄養を貯蔵する役割があります。
体色はヒョウモンと名前がついているように黄色か黄褐色で、黒い小点が不規則に全身に散りばめられています。
現在は様々な品種が出回っており、上記の特徴を持ち合わせている個体はあまり見られなくなりましたが、野生色として「マキュラリウス」「モンタヌス」「ファスキオラータス」「アフガン」という品種も存在しています。
※爬虫類は、他の動物と違って”総排泄口”と言う尿と糞を同じ場所から排泄すると言う特徴を持っています。産卵の時も総排泄口から卵が排泄されます。
ちなみに尿は、尿酸という固形のもので排出され、水分はあまり排出されません。
【尿はなぜ液体ではなく固形?】
⇨元々砂漠などの乾燥した地域に生息している生き物なので、水は貴重です。
体内の水分が無くなると命に関わってしまうため、貴重な水分をあまり排出せず、尿酸と最低限の水分を排泄しています。
●生息地・生態
ヒョウモントカゲモドキは、インドの北西部〜パキスタン、アフガニスタン南部の比較的乾燥した荒野や平原、砂礫地帯などに生息していて、昼間は岩の影などに潜み、夜間に行動する夜行性の爬虫類です。
トカゲモドキの仲間の中でも中央アジア〜西アジアに分布するアジアトカゲモドキ属Eublepharisに含まれていて、同属種が4種ほど存在します。
ヒョウモントカゲモドキもフトアゴヒゲトカゲ同様、現在流通している個体は国内、海外のブリーダーさんによって飼育下で繁殖された個体【C B個体】になります。
※C B個体についての説明はフトアゴヒゲトカゲの記事に乗せていますので、そちらをご覧ください。
↓
https://note.com/tomireplog/n/n740e01c357e5
●飼育に必要な物
次は飼育に必要な物について、お話ししていきます。
爬虫類全般(ヒョウモントカゲモドキを含む)は変温動物と言って、自分で体温が維持する事ができず、外気温で体温が左右されてしまう生き物です。
なので、飼育する際には温度を一定に保つための設備が必要となってきます。
① 飼育するためのケース、またはケージ
② ケージの床面を温めるためのシートヒーター
③ 飼育ケージ内を温めるための保温器具
④ 床がツルツルしていると生体が落ち着かなくてストレスになってしまうため、足を滑らせないための床材
⑤ 外敵に襲われないように体を隠して落ち着かせる役割と、夜行性のため日中は眠っている事が多いため、安全に眠っていられる場所としてのシェルター
⑥ 飲み水を入れておくための水入れ
などが必要となってきます
具体的に現在私が使っている物を紹介していきますね。
① 飼育ケース ダイソーで売っているシューズケースLサイズ
こちらは、ダイソーで購入できるシューズケースを飼育ケースとして利用しています。
サイズが色々とありますが、大きいサイズで購入すれば生体が大きくなってもそのまま飼育ができると思います。
シューズケースのメリットは、飼育するケース代があまりかからない、何匹か飼育する場合は重ねておく事ができる、洗うのが簡単、という事ですね。
逆にデメリットは、通気性を確保するために通気口の穴を蓋などに開けなければいけないため手間がかかる、ケース自体が半透明で外から少し見えにくい、事ですね。
② 保温器具 みどり商会 ピタリ適温プラス
こちらは底面からゆっくりと温めてくれるシートヒーターと言うタイプの保温器具です。様々なサイズのものが販売されています。
③ 保温器具 みどり商会 暖突
こちらは天井につけるタイプの保温器具で、サイズがS、M、L、ロングタイプがあります。
④ 床材 キッチンペーパー、“G E Xエキゾテラ デザートソイル”
キッチンペーパーは交換のしやすさ、誤飲を防ぐ面から床材としてよく使われる機会が多いです。
しかし、使っていた私の個人的な感想ですが、主な匂いの元となる糞の臭いを強くさせてしまう印象があります。
そこで“G E Xエキゾテラ デザートソイル”を使用してみました。
⇨するとキッチンペーパーを使っていた頃と比べると全然匂いがしなくなりました。(※個人差はありますので、参考までに)
⑤ シェルター スドー ウェットシェルター
こちらはヒョウモントカゲモドキを飼育する際にとても大事な役割があるシェルターになります。
陶器でできていて、上部は水入れ、下部はシェルターになっています。上部に水を入れて使うのですが、上部に水を入れるとそこから下部に水がしみていきシェルター部分の湿度を高めてくれる、とても優れたシェルターです。
※しかし、ケージ内の湿度が高すぎたり、長く洗わずに使っているとシェルターに白いカビが生えてくるので、定期的な熱湯消毒や日光消毒を行って清潔にしましょう。
⑥ 水入れ 百均などで売っている小さいタッパー
こちらは食品などに使われる事が多いタッパーです。
百均などで売られているものを水で洗って使っています。
上記のウェットシェルターにも水入れの役割はありますが、乾燥しやすい冬季などはすぐに蒸発してしまうので小型のタッパーの水も同時に設置しておくと湿度も安定させる事ができて良いです。
以上が、私が現在飼育している子たちに使っている設備です。
以前の記事で紹介した“フトアゴヒゲトカゲ”と違う所は、“ヒョウモントカゲモドキ”は夜行性の爬虫類なので紫外線ライトと太陽の代わりとなる熱を発するバスキングライトを設置する必要がありません。
そのため、比較的爬虫類の中でも保温による電気代がそこまでかからないというところも人気が高い理由の一つなのかもしれません。
最近は、ヒョウモントカゲモドキを飼育するための物がセットになった物も販売されているようです。
●飼育温度
次は飼育温度についてです。
飼育ケージ内の温度は、
⇨全体が25℃〜28℃、最高でも30℃程度になるようにします。
そして、ホットスポット(暖まれる場所)を作るためにシートヒーター、保温器具を使い飼育ケージの一部分を温めます。
飼育ケージの一部分だけを温める理由は、ヒョウモントカゲモドキ自身が暖かい場所と涼しい場所を行き来して“体温を調節できるようにするため”です。
⇨シートヒーターは基本的に決まった温度で温め続けてくれるので設定などは必要ありません。
※ちなみにケージ全体がホットスポットになってしまうと、温度が高くなりすぎてしまい暑さから逃げる事ができず、ヒョウモントカゲモドキが熱中症になって最悪の場合死んでしまいます。
⇨爬虫類は暑さに弱い一面もあるので、保温は温度を設定して決まった温度になると自動的に電源を落としてくれる“サーモスタッド”と言う用品があるので、そちらを活用して飼育している子が快適な温度で過ごせるようにしてあげましょう。
●餌について
続いて、ヒョウモントカゲモドキに与える餌についてお話ししていきます。
ヒョウモントカゲモドキの食性は肉食です。
簡単にまとめていくと、基本的にコオロギなどの昆虫類を主食としています。
※肉食とは言っても、生肉などは食べないし餌として適さないので与えないよう注意して下さい。
ここで“虫が苦手”という方に朗報なのですが、最近は爬虫類を飼育する方が増えた事により、昆虫が苦手で与えられない方も与えやすい“人工の餌”が販売されるようになってきました。
人工の餌の良いところは全体的に栄養のバランスが良いところなのですが、
人間で例えるとジャンクフードに近いと言われているので、とても太りやすくなります。※個体差はあります。
見た目は丸っこくなってとても可愛く見えるのですが、ヒョウモントカゲモドキを含む爬虫類達は元々野生では、とても質素な暮らしをしているので“肥満”になると内臓疾患などが原因で早くに亡くなってしまう可能性もあります。
一番良いのは従来の昆虫を主に与えていくのがベストですが、
どうしても苦手な方は、最初は人工のエサを主食として、飼育している子のために徐々に昆虫に慣れていき、両方を与えていくことができたらとても良いと思います。
●品種(モルフ)
フトアゴヒゲトカゲと同様に、ヒョウモントカゲモドキにも数えきれないほど多くの品種が存在します。
私が現在飼育している子達の品種名を紹介しますね
① ハイポエクリプス
② マーフィーパターンレス
③ スーパーマックスノー
この子達はあくまで例としてお見せしましたが、他にも魅力的な品種はたくさん存在します。
同じ品種でも全く模様の表現が違ったりするので、ヒョウモントカゲモドキはとても面白いです。
●まとめ
いかがだったでしょうか
今回の記事では大人気の“ヒョウモントカゲモドキ”のことについてご紹介させていただきました。
私のこの記事を読んでいただくことで爬虫類に少しでも良い印象や興味を持っていただけたり、今後ヒョウモントカゲモドキを含む爬虫類を飼育する方の力になる事ができたらとても嬉しく思います。
今後も動物に関する知識や飼い方、育て方などの記事を主に載せていこうと思うので興味がある方は、またお読みいただけたら嬉しいです。
ここまで長い間お付き合い頂き、本当にありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしています。
TomiReplog トミー