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みなさん最近なに書いてますか?〜PHP Conference Japan 2024 サイボウズブースレポート〜

開発本部 People Experience チーム Developer Concource Unit 兼 Garoon MATSULI チームの西原@tomio2480 です.この記事は先日東京で開催された PHP Conference Japan 2024 のレポートです.

わたしたちサイボウズ株式会社は PHP Conference Japan 2024 にゴールドスポンサーとして協賛いたしました.さすが東京開催ということもありスポンサーの申し込み競争も熾烈で,今年のサイボウズはブースのみの参加です.ブーススタンプラリーのために今年は昨年以上にたくさんのノベルティを持ち込むぞと気合いたくさんに,年末大掃除セットなどを持ち込みました.

"2024 年 月刊 PHP カンファレンス" と呼ばれた北海道関西PHPerKaigi小田原香川福岡と毎月会っていた PHPer たちとまとめて会う機会がしばらく空き 9 月の沖縄で再会,またしばらく空いての今回 12 月の東京開催だったため,しょっちゅう会っているのか久しぶりなのか,よくわからない感情になりました.不思議なものです.

そんな PHPer たちと 2024 年を振り返りながら,我々のブースでは「ここ最近で最も使っているプログラム言語は?」という実測値 4 秒で終わる 1 問アンケートを実施しました.参加者側の視点に立つとアンケートに答えるのはわりとだるい出来事なのでまず軽量に,そして匿名で投稿できるようにすることでより多くの人に答えてもらおうという戦略です.

ねらいとしては,PHP カンファレンスにやってくる IT エンジニア諸氏の実態を知るための第一歩という気持ちで考えられたアンケートでした.たとえ心の一番が PHP だったとしても,お仕事まではコントロールできないこともあるでしょう.昨年はレバテックさんが PHP を除いたアンケートをとっておられたようですが,我々は PHP を含めて訊くことにしました.

データ

回答数は 297 件でした.ただ,アンケートには答えずにブースに来られた方も 10 名ちょっといらっしゃったので,実際に来られている方はもう 10 名程度多いと思います.

以下は,ブース解放時間全体での回答まとめです.

ブースで取ったアンケート結果を円グラフで表示しています.グラフ詳細についてはこの画像に設定されているリンク先から確認できます.
グラフをクリックするとインタラクティブなグラフにアクセスできます

以下は,一時間ごとの回答数を折れ線グラフで表現したものです.

ブースで取ったアンケート結果を一時間ごとに折れ線グラフで表示しています.グラフ詳細についてはこの画像に設定されているリンク先から確認できます.
グラフをクリックするとインタラクティブなグラフにアクセスできます

当然ですが PHP が 169 名,56.7% と最多で,時点が括りは大きいですが JavaScript/TypeScript で 52 名,17.4 % でした.ブースで話を聞いていた感じでは TypeScript が多かったように感じています.その次は Go の 19 名,6.4 %,Python の 16 名,5.4 %,Java の 10 名,3.4 % と続いていきます.

1,000 人超えのイベントで PHP や Web を中心に様々な言語や技術分野に携わる IT 系のエンジニアのみなさんが集まり,技術や開発手法,キャリアなどの悩みや実践について共有がはかられる空間の尊さを感じずにはいられません.政治や強いビジネスの影響をうけることなく,OSS を軸とした人の集まりを実感できる PHP カンファレンスを大事にしていきたい気持ちが,より一層強まる PHP Conference Japan 2024 でした.

様々な境遇の IT エンジニアが一つの空間に存在する貴重さと今後の生き残り

インターネットにつながることがあたりまえと感じる世代も増え,インターネットや Web 技術を通じて提供される価値の範囲は今でも絶えず拡大しています.PHP や現在の Web に絞ってその範囲だけやっているようでは,今後の新しい時代の価値を生み出すことはおろか,価値あることを理解することも難しくなっていきます.

多様な価値に絶えず触れられる環境に出向かなければ,停滞から抜け出せずに苦労します.しかしその実,新時代に追従するつもりだから大丈夫!の姿勢ではどうにもならなくて,流れる時代の中に身を置き続ける強さと柔軟さを手に入れ,流れの中で小さい学習のループを回せるかが試されています.

これらの刺激や学びの環境は,展示会やセミナーよりもこうした IT エンジニアが雑多にあつまるカンファレンスや勉強会のほうがより強く感じることと思います.その貴重なカンファレンスであり,1,000 人を超え,多様な背景をもった IT 系のエンジニアがあつまる PHP カンファレンスが,今の日本の情報系産業の土台の一端を担っていることは疑いの余地はありません.

自分は,この空間の価値を広く認めることができ,純粋な IT 系エンジニア文化のよさとして応援し続けられる立場でありたいなと思っています.

2025 年は 6 月開催,ほかの PHP カンファレンスについては,2 月の PHP Sessionless Conference と PHPカンファレンス名古屋2025 を皮切りに,10 開催が走り出すようです.

どれだけいけるかわかりませんが,引き続きエンジニアの成長環境を支援することをライフワークとしている身としては,様々なところに顔をだしていけたらなと思っています.

特に,自分個人の話としては PHPカンファレンス新潟2025 のコアスタッフを手伝っており,来年 2025 年の最北開催 PHP カンファレンスを新潟のみなさんと協力して恙無く,そして魅力溢れるカンファレンスだったと言っていただけるよう邁進して参ります.5/31(土) 開催ですので,情報については 公式の X をフォロー&通知オンしていただくなどして,追っかけていただけると嬉しいです.

以上,PHP Conference Japan 2024 のサイボウズブース報告記事でした.

最後に

私ごとではありますが,今回のブース対応を持ってサイボウズの人としてのブース対応はおしまいです(参考情報).特に今年一年ですが,Garoon MATSULI チームの面々とは PHP カンファレンスをはじめとする技術系カンファレンスの恩恵を 150 % 高めるにはどうすればいいか,頭を悩ませながら企画を考えるなどした時間が思い出されます.

ブースでは何をしようか,プロポーザルを他のみんなにも書いてもらうにはどうすればいいか,会場についてから馴染んでもらうにはどうすればいいか,いろんな PHP カンファレンスのそれぞれのよさが何かを語り合ったりとか…… 数字や直接的な成果にはなりにくいものの,技術系カンファレンスと製品開発と IT 系エンジニアのキャリアを接続する本質情報に向き合える仲間がいたのは僥倖でした.

2020 年 5 月の入社以降,この体制になるまでにしばらくの期間を要したことは悔やまれますが,少しの間だけでもみなさんのお役に立てたのなら非常に嬉しい気持ちであります.この記事を書いている段階では退職後に何をするかを 1 ミリも決めていませんが,この価値を大事にしてくれるところにいけたらなと思います.

いいエンジニアコミュニティと出会い,そのコミュニティが最高の状態であるように振る舞い続け,自社のエンジニアと接続することこそが,いい製品やいい開発を支えるいいエンジニアをモチベートする環境構築の肝だと考えています.資本主義社会ではなかなか認められない立場かもしれませんが,やっぱり難しいやという話になれば,公務員や教育職に戻り,これを支えるのも乙ですね.国のためになる仕事,魂が燃えます.

Garoon MATSULI チーム,大変いいチームでした.
今後の動きも注視して暮らしていきますね👀

PHP コミュニティのみなさん,今後も Garoon MATSULI チームをどうぞよろしくお願い申し上げます.

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