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RSGT2025 Day1 ナイトセッションに登壇して何を話そうか

開発本部 People Experience チーム Developer Concource Unit 兼 Garoon MATSULI チームの西原@tomio2480 です.まさに今日の話で恐縮ですが,RSGT2025 というイベントの Day 1 の 17:30 から行われるナイトセッションで登壇をします.

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025 - [ナイトセッション]ソフトウェア業界の裾野を広げるために、私たちができること ~「楽しい」「好き」を軸にした学びの場のデザイン~ | ConfEngine - Conference Platform

このセッションは 3 人によるパネルディスカッション形式です.ネタ元を話すのは永瀬さんと自分,モデレータは盛林さんにお願いしています.

スクラムフェスニセコでの OST と雑談

2024 年 11 月にニセコを会場に,スクラムフェスニセコが開催されました.北海道民である自分は道内イベントだし行くかという気持ちで,毎度毎度サイボウズ勢を千歳から輸送するついでに参加しています.

スクラムフェスニセコは OST を中心に設計されており,参加者から出てくる話題がふんだんに盛り込まれ,そこを参加者が渡り歩いてお話しが展開されていきます.OST そのものの説明ややり方については,当日も使われていたスライドをここで紹介して割愛します.

そこでスクラムをやっているわけでもない自分は,いつも地域技術コミュニティのネタで OST の話題を出すのですが,当然のことでぼくの出した話題にくる人は少ないです.それはそうで,スクラムやアジャイルを実践していてそこを鍛えたい人たちがくるので閑散とするのは必然です.

今回のネタは「技術系カンファレンス仕事の話増による趣味勢尻込み問題」と題しました.技術系カンファレンスで取り扱うネタが,お金をもらって働くエンジニア勢にフォーカスしたものに偏ってしまい,純粋に技術が好きな人がつまらないと感じ,参加を尻込みする方向に変化が起きていないか?という問題提起でした.

OST 自体はそもそもぼく自身の問題意識の言語化が甘く,着目したい部分をみなさんに伝えるのに精一杯でした.そのため参加者間で意見交換するまでに至らず,こういったときの話題は思いつきも結構だけれども,自身がそれなりに把握しているものを出すとスムーズだなと痛感しました.

ここでの参加者は,記憶が間違っていなければ,川口さん,盛林さん,運営の上戸鎖さんとぼくの 4 名でした.先のとおり,制限時間ないでは話しきれなかったこともあり,川口さんが「まだ話し足りないから延長戦やるぞ」と力強く我々を牽引し,勢いよく延長戦がはじまりました.

OST 本体ではぼくの問題意識の輪郭を掴むため,仕事ネタが通じにくい学生にフォーカスした話で理解を深めていたため,延長戦には大学でも授業を受け持っている,キーノートをお話しされた永瀬さんもお呼びしました.

他の技術系カンファレンス同様に,アジャイルやスクラムに関する勉強会やカンファレンスについても,学生参加を支援しており,このあたりの問題意識については共通するところがあるようでした.

永瀬さんの取り組みが次の記事にまとまっています.enPiT という取り組みの中でアジャイルを対象にしたものもあるようです.自分はセキュリティに関する取り組みしか知らなかったのですが,幅広にいろいろあるようです.

個人的には,アジャイルやスクラムの知見に関しては,仕事と密接に関係して生かされる印象が強く,他の Web やハードウェア,モバイルなどの技術カンファレンスのように仕事か否かに関係なく興味を持てる話題は少ないと思っていたので意外でした.

ナイトセッションが組まれて言語化を進める

この雑談のなかでナイトセッションを組みましょうという話が進み,気づけば盛林さんがプロポーザルを書くことになっていて,なんと数週間の間に全ての座組が完成し,1 月の RSGT に向けて熱量を高めるだけとなりました.

11 月に一度,登壇者同士での認識合わせをオンラインで行うこととなりました.そこに向けて書いた記事が以下のものです.内容には細かく触れませんが,技術カンファレンスのあり方のひとつの例として,自分たちが開催した TechRAMEN 2024 Conference の思想について説明したものです.

この思想だけを読んでも今回触れる話題については十分わかるような気がしますが,これらの背景にはもう一つ強い思想がありまして,そちらも知っておくと理解が深まるのではないかと思います.以下がその記事です.

こちらは技術系カンファレンスにスポンサーするということをどう捉えるのか,という点について考えを述べたものです.広報や採用など,企業にとって価値があるかどうかの観点でスポンサーをする,という考え方とは異なるアプローチでスポンサーを考えませんか,という話です.

もしかすると,イベントのアンケートをどう組むか,という記事についても理解の助けになるかもしれません.これは,技術系カンファレンスで撮るアンケートって誰のために,何のために取っているのか,ということを考えた記事です.TechRAMEN 2024 Conference ではスポンサーに対する説明等は不要だったので,参加者の学びと上川地区の存在感の二点に集中したアンケートとなっています.

今日の登壇では何が話されるのか……?

主たるテーマは次の 4 つになりそうです.

1. バンド活動的コミュニティの実現
2. 尖った個性を守る「第三の場」
3. 次世代育成における「本物の場」の意義
4. 参加者皆が学び合う場のデザイン

https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2025/proposal/21254

1 つ目に挙げられている「バンド活動的コミュニティ」については,次の記事がよい形でまとまっています.北海道森町で活動するハウモリの話を伺った際に出てきたのが「バンド活動的コミュニティ」という単語です.

技術系カンファレンスや地域の技術系コミュニティが,個々人の学びや居場所として機能し,それぞれの満足につながる場であるために,何に注目し,どういった価値観を大切にしていけばいいのか.エンジニアリングや OSS といった活動の楽しさを,資本主義の道具としてだけ進化させるのではなく,個々人の自己実現や自己満足,趣味としても楽しめるものとするためにはどういった場や空間があるとよいのか.

このあたりについてお話しできるといいなぁと思いながら,きっと現場ではおもしろ話題が飛び出て思いつきでしゃべってしまうんだろうなぁと,若干自分を信じられていない(ある意味信じている?)感じで,御茶ノ水でこの記事を書いています.

RSGT2025 Day 1 はお弁当タイムで,まわりのみなさんは美味しそうなお弁当を食べていて,書き切るのを諦めそうでしたが,なんとかなりました.

本日はぜひ,17:30 から RoomC でお会いしましょう!
お弁当もらってきます!!!!!🍱

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