媚びずに媚びて
こんにちは、仕事をしていたころに、かなり周りから言われたことがあります。
『トミーって敵がいないよね。』
『トミーってみんな味方につけちゃうよね。』
『トミーってサラッと贔屓されるよね。』
とにもかくにも人間関係が完璧でした。
トミーです。
アパレルということで、気の強い女ばかりの世界です。
あっちでバチバチ、こっちでギャンギャン。
上司の派閥が沢山ありました。
正直、そういうのはメンドクセーと思うタイプなのですが、信用金庫で働いている時代に、
先輩『◯◯さんって、仕事遅いし、マジ使えない。イライラする。』
トミー『本人に遅い理由聞いてみては?解決するかもですよ?』
先輩『、、、はぁ!?』
翌日から先輩にシカトされました。
空気読めない私は、派閥とかメンドクセーと思いましたが、更にメンドクセーシカトをされ地獄。
信用金庫にて、私は女のメンドクセー気質を勉強したのでアパレルでは決意しました。
『上司全員に全力で話しかけよう』
ちなみに、私がいた会社は社内に100ブランドほどあり、そのなかの一つのブランドに配属されるのです。(ブランドが一つの部署的な)
まずは、偉い人リサーチ。
マネージャー:ブランドで2番目に偉い人。人事の全決定権がある。
【ポイント】
◯とにかく社歴が長い
◯他のブランド経験値が多々あるので、社内に膨大な人脈がある
◯前のブランドの部下を数名を連れて今のブランドに人事配属された
◯連れてきた部下は可愛くて仕方ない
◯媚びてくるスタッフはすぐ分かる
◯わりとヒステリックにぶちキレる
◯簡単に言うとプライドがくそ高い
◯今のブランドの団結力が強すぎて慣れない
私は動物のカンのようなもので、とにもかくにも彼女がキーパーソンだと察しました。
この人に嫌われたら全てが終わる。
そして、特に注目したポイントは
1.媚びてくるスタッフはすぐ分かる
2.連れてきた部下は可愛くて仕方ない
3.今のブランドの団結力が強すぎて慣れない
この3点です。
おって説明すると、、、
1.媚びてくるスタッフはすぐ分かる
長年偉い立場にいると、すぐ分かるそうで、色々勘ぐるそうです。なので私は、
社会人として失礼はないけど、でもちょっとふざけた感じで接する。
を、徹底しました。
例えば、、、
トミー『マネージャーの財布PRADAなんですね!』
マネージャー『そうそう!』
トミー『スタッズだらけのデザインなんて珍しい!おしゃれ!』
マネージャー『でしょ?PRADAなのに、カッコいいかんじが気に入ってさぁ♪』
トミー『それで殴られたら、マジとどめっすね。』
マネージャー『私にそんなこと言うのあんたくらいだよwww』
こんなかんじでしょうか。
実際、PRADAの財布はマネージャーに似合ってて素敵だったので、そっこー話題にしました。
アパレルなんで、そういう話は盛り上がります。
ただ、褒めるだけだと媚びてることになるので、必ず適度な笑いを会話に入れてました。
2、連れてきた部下は可愛くて仕方ない
マネージャーは前のブランドで長らく自分が育てた部下を三人ほど引き連れてきました。
正直贔屓ゴリゴリにするタイプなので、それらの部下はマジでお気に入りなのだと察します。
また、それらの部下のかたは私からしたら直属の上司にあたります。(SVという役職)
トミー『◯◯SVとお仕事出来るって本当に良かったと思います!』
マネージャー『どう?あのこ(SV)ちゃんとトミーの指導してる?』
トミー『はい!今までのSVとはまた違って、他のブランドの経験値があるので、その良さも学べて本当に勉強になります!!』
マネージャー『今までと違って?今までのSVが尊敬出来ないってこと?w』
※最重要ポイント※
マネージャーは、既存SV達のことを嫌っている!!!
それを察した私は
トミー『今までのSVは私を育ててくれた基盤なんですが、◯◯SVは私を自由に行動させてくれるので、私は成長出来ると思うんです!』
マネージャー『◯◯さん、私が育てて能力あるからね!ドヤッ』
遠回しに、マネージャーを褒めてるようなものですよね。
あと、既存SVへの悪口は華麗にスルーします。
3.今のブランドの団結力が強すぎて慣れない
ブランドはマネージャーが配属されたときにはかなり古株ばかりが集まる人事でした。
なので、鎖国的な空気感があったのかもしれません。
トミー『なんか、マネージャーってペリーみたいですよね。』
マネージャー『はぁ?どゆこと?』
トミー『黒船に乗って、仲間引き連れて鎖国に現れた人みたいな。』
マネージャー『相も変わらずわけわかんないわね、あんた、、、』
褒めたのに伝わんなかった。
ちくしょう。
ちなみに、新人時代から店長になるまで、ずーっと既存SV達には可愛がられてました。
(自分で言ってしまう)
なんなら、可愛がってもらえたから店長になれたのかもしれません。
そして、既存SV達は
マネージャーのことをめちゃくちゃ嫌ってました。
もう、女のドンパチ開催です。
私は既存SVから、猛烈に愚痴を聞いていました。
愚痴を話してくれるなら信頼されている。
私はひそかに、ホッとするのです。
そして、思いました。
マネージャーは、私を取り入ろうとしているかもしれない。
既存SVが可愛がっている私を奪い、自分の味方につけることで、上司ながらも新参者の自分が居心地いい空間を作りたいのではないか。
そして、自分がガンガン仕切れるブランドにしたいのではないか。
私はそう仮説しました。
女のメンドクセー感情の妄想は、いつの間にか得意になったのです。
しかし、私は既存SVにお世話になりましたし、
いくら、マネージャー相手とはいえ、悪口や告げ口のようなことは絶対したくなかった。
なんなら既存SVからの信頼もキープしておきたい。
とにもかくにも、愚痴を聞いて
とにもかくにも、笑い話をして
とにもかくにも、謙虚に
とにもかくにも、素直に
とにもかくにも、否定せず
とにもかくにも、詮索せず
それらを、全方位にしていました。
『トミーはさぁ、本当にクセがないのよ。何も考えないで信頼出来るの。トミー好きだわぁw』
マネージャー、SV達から言われた言葉。
勝
訴
私は心の中で紙をかかげました。
同僚の店長仲間は、マネージャーとの反りが合わずドンパチする人もいれば、泣かされたり、辞めたりした人もいます。
店長仲間『トミー店長って不思議なポジションっすよね、、、誰からも許されちゃう的な、、、羨ましい、、、』
めちゃくちゃ計算してるからな!!!
自分が仕事をやりやすいように。
無駄な女のメンドクセー感情に振り回されないように。
よく頑張ったなと思います。
社会人は色んな人間関係が勉強になりました。
ニート無能は何も考えないので幸せです。
もう、あんな頭使えないわ、、、。
今日もありがとうございました!