彩雲

彩雲を見たんだ
開けた空に沈みゆく夕陽
そしてそれに寄り添うように
雲は虹色に輝いていた

とても穏やかな空間だった
そこにはもはや言葉すら必要ないような
すべてを知っていて
受け入れ
慰め
包み込んでくれる
オレンジの空が広がっていた

ぼくはずうっとずうっと前に
今見下ろしている草原に
来たことがあった
その頃ぼくは
何も持っていなかった
あるのは、ただ、夢だけだった

その夢に仲間が集まった
歩み出すことができた
歩み出せば壁にもぶつかった
孤独にも陥った
暗闇から救い出してくれたひとがいた
歩み続けいつの日か
そこには長い長い足跡ができていた

今、その最初の一歩を
ここから眺めている
見下ろしている

今だってそうだ
未来のことなど
何もわからない

だから面白いんじゃないか
だから生きてきたんじゃないか

何のあてもない人生の大冒険は
今も続いてるんだ

その旅路を
あの夕陽も
そして彩雲も
いつも見守ってくれていたんだ
いつも、見守ってくれているんだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日もあなたに良いことがありますように♪