なくした宝物が教えてくれたこと
子どもの頃に大切にしていた宝物の
そのほとんどが、今はどこにあるか分からない
子どもの頃に大好きだった場所の
その多くは、もう姿を変えてしまった
子どもの頃に仲が良かった友達の
そのみんなとは、遠く離れてしまって話すこともできない
そのことを考えると
とてもさみしくなる
もう会えない
もう行けない
もう味わえない
もう触れることができない
その体験が遠い記憶の彼方に薄らいでいくことに
大きな喪失感を抱いてしまう
それだけ
私はかけがえのない宝物と出会ってきたのだ
しかし、この人生でその宝物と再会できないとしても
きっとこの人生が終わったあとにまた出会えると思うんだ
大切なペットは虹の橋で飼い主を待っていると聞いたことがある
この世界の素晴らしい芸術作品や造形物は
やはりあちらの世界にもその形を表しているそうだ
だとしたら
私が愛した絵本も
私の心にいつもあった大切な景色も
私が人生を終えるのを待っていてくれて
きっとそこでまた手に取ることができる
生きているうちの形あるものは
何一つ持っていけないのだから
きっとそれでいいのだ
大切なことは
私がそれを大切に思っている想いを
大切にすることだ
その想いはどこまでも携えていくことができる
そしていつの日か
想いが形になる世界で
私はまた宝物と再会するのだ
だから今は、
なくしてしまったものを探し続けるよりも
私に出会ってくれた宝物に感謝して
そのやさしい気持ち、温かい気持ちを胸に
今日一日を誰かにやさしさを分けながら
生きていけばいい
そのほうがずっと尊く
意味があることだ
今日行ける場所
今日体験できること
今日一緒にいられるひと
それこそが、
人生を生きる意味なのだから
そして
いつの日か
同じ時代を生きて別れた友達とも
また子どもの頃みたいに
夢中で遊べる時が
来るのだから
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日もあなたに良いことがありますように♪