愛した街角

この街が好きだ、と思うとき
自分自身も
この街の構成要素なのだ
この街の木々に
明かりの消えない街角に
自分も参加しているのだ

私が呼吸をする度に
葉も風に揺れている
雲が流れるときに
私は空を見上げている

そしてこの森が死ぬとき
私も死ぬのだ

人々が目覚める朝に
人々が行き交う午後に
私の物語も彩られていく

やがていつの日か
この街を懐かしく思う日が来るかもしれないことを
さみしくも思う
そこに私はいないのだ
だが、この街の物語は続いていく

私が過ごした空間を
私が育てた花々を
私を包んだ自然を
私を受け入れた街のハーモニーを
宝物のように胸に回顧する日が来るのだ

そして私は今日も
この街の空気を吸い
目覚め、眠る

その一瞬一瞬が
かけがえのない人生の贈り物であることを
抱きしめるように

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明日もあなたに良いことがありますように♪