新曲の産声が聴こえる

新曲の産声が聴こえる
まだそれは遠くで
微かに
雲の切れ間に
光が射すように
ぼくはその光が射し込むところまで
息を切らして全力疾走する
今それを逃したら
雲はまた閉ざされてしまうかもしれない
光の糸は途絶えてしまうかもしれない
今すぐそれを受け取りにいかなくては
それはぼくにしかできない役目なのだから
なりふり構わず
光の舞い降りる場所へ

そしてその光を受け止める手は
決して汚れていてはいけない
その光はすべてがわかるのだから
それに相応しいぼくでなくてはならない
ぼくに相応しい形に
それはぼくの両手の中で姿をまとう

その音を聴く心は
決して濁っていてはいけない
その地上で最もピュアな
産まれたての音を
澄んだ泉に波紋させなくてはならない
透き通る水鏡
澱みなき水面に
その一滴を垂らした時
ありのままの音が響き渡るのだ

ぼくはその光を受け止めて
抱きしめて
その産声を聴く
そんな声をしていたんだね
そんなメロディを歌っていたんだね
そんな姿をしていたんだ

その新曲を
ぼくはあなたに
歌って届けるんだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日もあなたに良いことがありますように♪