音の行方

長い歴史を刻んだ音色を
聴いている
私はその音がどこからやってくるのか
観察しようとして
目をつむって
耳に手を添えて
音を追いかけていった
すると
その音が生まれた遠い遠い昔の
コンサートホールや
レコーディングスタジオが
そしてそこで音を生み出した人たちの顔が
見えてきた
まるで今そこで
私のために奏でているかのように
やがて音が止み
私は目を開けた
静寂を取り戻した辺りは今までと変わっていなかったが
私はもう以前の私ではなかった
これから私が音を聴く時
私が音を生み出す時
私はその音が生まれたすぐそばで聴き
あなたが音を聴くすぐそばまで届けるだろう
その時　私は
永遠に音を失うことはないのだ

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明日もあなたに良いことがありますように♪