原風景

ここが私の原風景
夢の中でいつも魂が遊びに帰っている
心の原風景

風にたなびく稲穂を見れば
風にも姿があることを知る

私は悠々と流れる雲になり
空高くまで舞い上がる

いつか草むらの奥に見つけた
秘密の隠れ家
踏み締めた草の香りが
遠い記憶をつないでゆく


あの頃、時を同じくした友たちは
今はどこにいるのだろうか

いつの日かあの頃みたいに
分け隔てなく　
また友と呼べる日が来るのか

そんな日が来たらいいなと
明日の続きに行く先を探す

私はこの街の親たちであり
私はこの街の兄たちであり
私はこの街の子供たちであった

私が何者でもなく
ただ私がそこにいていいと
いつかの少年が心に語りかけるのだ

私の魂はいつの日かこの稲穂を吹き渡る風となり
いつか生まれ来る子たちを照らす
太陽の光の一欠片となる

膝までつかり魚を追いかけた川には
命が巡りゆく

私は
夢の中にいるみたいな気持ちで
心の原風景を
確かめるように歩いている

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明日もあなたに良いことがありますように♪