一体どこからが闇で
どこからが光か
その境界線は
とても曖昧なものだと思うのです
どこからが悪で
どこまでが正義だとか
その境目も
見る側の立場によって
簡単に変わってしまうものです
光は闇に染み入り
闇もまた光に溶け出し
そうやって互いに作用し合いながら
光が闇を作り
闇が光を作っているとも
言えると思うのです
ですから
私が描くとき
色を塗るとき
その境目を馴染ませ
溶け込ませ
はっきりとは区別しないでいたいのです
そしてまた
どこからが歌で
どこまでが絵で
どこからが芸術で
どこまでは遊びだとか
その区別もする必要はないと思うのです
今に
仕事も 遊びも 趣味も 芸術も
その境目は曖昧な時代が来ます
いや
もう来ているのです
私たちは遊ぶように生き
歌うように働き
愛するように未来を描く
もうそんな時を刻んでいるのです
昨日と今日の
そして
今日と明日の境目もまた
曖昧なのですから
絵 /『夜明けの海』Yusuke Tominaga
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