窓

私は窓を見ている

窓の向こうには様々な人が行き交う

旅に出る人

働きに行く人

一日の役目を終えて帰ってくる人

一人の人

二人の人

家族の人

窓の向こうには人生が行き交っている

私は窓を見ている

窓の向こうには様々な植物が風に揺れている

太陽に向けて両手を開くもの

蕾を抱きしめるもの

花の季節を終えてしなだれているもの

窓の向こうには自然がささやきあっている

私は窓を見ている

窓の向こうには外界と遮られた私が映っている

これまでの人生が影絵のように

淋しさと温もりを連れて

私に語りかけてくる

私は窓を見ている

窓の向こうには私たちの未来が息づいている

土を耕し種を植えるように

やがてそれが気の遠くなるような季節を越えて

灼熱の日陰となり

時には生きる糧を実らせ

私たちの子々孫々の物語まで見守ってくれるような

そんな未来の巨木を

私は育てる

やがて風となった私の魂が

その巨木に宿り

私が生きた遠い昔より

きっと良くなった未来を

その葉の一枚として

眺めている

そんな未来を

私は窓の向こうに夢見ている

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明日もあなたに良いことがありますように♪