メカニカルキーボードの一口レビュー
キーボード沼は深い
自分はこれまでに結構色々なキーボードを使ってきた。
購入後になんだかんだ言うものの、結局手放したことはない。
今数えると、キーボードは12台所有していた。
それぞれに特徴があるので、なんとなくレビューしてみる。
迷っている人の参考になれば幸いである。
自分の好み
スイッチタイプはLinearが好き。
ヘッドホンで音楽を聴く時邪魔にならない程度の打鍵音が良い
キー荷重はBottom-Outで60g程度(一般的な赤軸程度)が好き
手帳に書き込むときとかに気軽に動かしたいので、60%とかが好き
キー配列はUSにしたい
なお、パームレストはHHKBサイズの木製パームレストを使用している。
一軍キーボード
普段在宅エンジニアとして仕事する際にも積極的に使用しているキーボードは以下の通り。
GK64 - Durock Dolphin Linear 62g & Zilent V2 78g
- Tai-Hao PBT Keycap
おそらく一番使っているキーボード。US64キーレイアウト。
もともとCherry青軸だったものをAlpaca系静音軸とZeal PCの強タクタイル軸のミックスに変更、ABSキーキャップはTai-HaoのPBT DoubleShotキーキャップに交換と自分の好みを全部詰め込んだスペックにしている。
DZ60 - Cherry MX Red 45g - PBT Keycap
他の方が組み立て済みだったものをメルカリで購入。US61キーレイアウト。
キーアサインは変更したが、ほとんどのスペックは元々のまま。
最近ホームセンターで買ってきたゴムマットを中に仕込んで整音化した。
王道の赤軸はやっぱり良いものだと改めて確認。
ケースの色がケバい(アルミケースがメルカリで安く手に入るというだけで選んだ奴)ので、新しいケースを買おうか悩んでいる。
二軍キーボード
ちょっと気分を変えたいとき、持ち歩きたいとき、その他特定の使用用途ではこれと思っているキーボード。これらは仮に普段使いせずとも手放すつもりはない。
Maze64 - Gateron Ink Black 60g - PBT Keycap
とにかく打鍵音が良い。US64キーレイアウト。
前の持ち主がルブ・フィルム改造済みかつガスケットマウント・EVA防振フォーム付きと至れり尽くせりなスペックなので、品質は最高。
唯一の弱点は、Bottom-Out 80gくらいある軸なので長くタイピングすると
かなり疲れること。
でも軽い軸にしたら打鍵音が大きく変わってしまいそうなので慎重になっている。Gateron Ink Redが手に入れば試すかも。
Cooler Master SK621 - Cherry Low Profile Red
既製品のロープロメカニカル。US64キーレイアウト。
キーキャップに段差がなく、気を付けないと結構ミスタイプするのが玉に瑕ではあるものの、持ち歩くなら絶対これといった感じ。
S60 - Cherry MX Blue 60g - PBT Keycap
Drop(海外のGroup Buy)で買ったやつ。US61キー。
とにかく見た目がかっこよく、このデザインなら青軸やろ!と思って作成。
ケースがPCBぴったりくらいの厚みしかなく、無駄な反響音を生む空間すらないのもGood。
PFU Happy Hacking Keyboard Professional 2 45g
とりあえず持っているHHKB。
中古入手ということもあってか、若干内部の劣化で荷重が重くなってるかもしれない。
基本Fn+Escで出している「~」で迷子になりがち。
FILCO Majestouch MINILA - Cherry MX Brown 55g
With O-ring
既製品のメカニカル。JP68キー。
VMに接続して操作するときに日本語配列のキーボードが必要になることがあるので使用している。前職で使用する際に音がうるさい気がしたのでO-ringを装着。特に外す必要も感じていないので今も外していない。
断捨離候補キーボード
持ってはいるものの、正直あまり使っていないキーボード。
将来的に整理するかもしれない。
Logitech G915 - Tactile
既製品の薄型メカニカル。US TKL。
打鍵感は決して悪いものではないが、TKLサイズということで横にもデカく、なにやらファンクションキーがあるせいで縦にもデカいというサイズが大きな問題となりあまり使っていない。
Cooler Master SK620 - TTC Low-Profile Blue
既製品の薄型メカニカル。US64キー。
以前はそれなりに使っていたが、Kキーにチャタリングが発生。
スイッチを取り寄せ修理しようとしたが、手持ちのこてではハンダがうまく溶けなかった。
Cooler Master SK622 - TTC Low-Profile Red
既製品の薄型メカニカル。US64キー。
以前はそれなりに使っていたが、Oキーにチャタリングが発生。
上のSK620もそうだけど、SK621より実働期間短いのにチャタリング発生するってどうなん?CherryとTTCの品質差ということなのか?
Vinpok Taptek - Clicky
既製品の薄型メカニカル。US64キー+ファンクションキー列。
なんなら初めて買ったメカニカルキーボードはこれなのだが、とにかくめちゃくちゃミスタイプする。
キーキャップがキャップと言うかもう単なるプラ板なのはG915も大差ないはずなのだが、なぜかこれのキーは全然指でとらえられない。
GK61 - Gateron Brown - PBT KeyCap
余りものの寄せ集めのようなやつ。US61キー。
これはパーツの問題なのでパーツ買い替えで済む可能性があるが、とにかくつけているGateron Brownスイッチの打鍵感がイマイチ好きになれずにいる。
総評
こう見返してみるとロープロファイル系は当たり外れが大きい。
故障したからと言って簡単に交換できない場合がほとんどなので、長期間使用したいならあまりおすすめしない。
沼に落ちるのであれば、すべてのパーツを吟味して最高の一台を作ることができる自作キーボードがやはり良い。
余談:今気になっているキーボード
MISTEL AIRONE
Cherry MX Ultra Low Profileという、ほぼほぼ数年前のAppleのバタフライキーボードみたいな構造のスイッチを採用しているやつ。
結局パンダグラフとどう違うの?と聞かれると答えに窮しそうではあるが、まあロマンは感じる。
HHKB Studio
あのHHKBが静電容量無接点を捨ててホットスワップメカニカルにしてきたやつ。
パーツレベルで見たら今使ってるメカニカルとそう差はないと考えると、もう一押し購入には至らない感じ。
Wooting 60HE
数年前Ducky One 2 miniが流行ったがごとく、Youtubeに動画上げてるようなゲーマーがこぞって購入しているというやつ。
最近Polar 65という同様のスイッチを搭載したキーボードに触れる機会があり、パーツが少ないぶんか荷重以上にスムーズに動くスイッチだな、という印象を受けたので、60%サイズのこれは少し気になる。
あまりPCゲームをしないので、ラピッドトリガーであることにあまり興味はないが…
が、中古価格5万とかしてるのでさすがに今すぐは手出ししないと思う。