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“グラスで選ぶ”が新常識! 秋の夜長を彩るビールの楽しみ方

私にとってビールは、1年中欠かせない存在です。

よく両親がビールで晩酌している家庭で育ったので、お酒を飲むようになってから、私にとってビールは日々の食事の時間を彩る存在。

出会いの春は歓迎会で、開放的な気分の夏はレジャーのおともに、食欲の秋は旬の味わいと一緒に、冬はあたたかい鍋やおでんと合わせて。

その季節に合わせた楽しみ方で、1年中味わえるビール。

暑い夏の夜に、爽やかな喉越しを感じながら味わうビールも好きだけど、秋は特に食事とのペアリングを楽しむのに最適な季節だと思っています。

でも、どうせ飲むならもっとおいしい飲み方を知りたい! ビールをもっと手軽においしく楽しむためにはどうしたらいいの? ということで……

今回は、キリンビールの商品開発担当さんに、そのこだわりや、おすすめの飲み方をお伺いしながら3種のビールを飲み比べしてきました!


開発担当者直伝! テイスティングの3つのコツ

テイスティングの3つのコツ
1. 淡い色のものから順番に味わう
2. グラスにこだわる
3. フードペアリングを楽しむ

近年のクラフトビールブームで、飲み比べセットなどを置いている店舗も多いですが、ビールの飲み比べをする時は、淡い色のものからグラデーションのように、徐々に濃いものを味わうといいそうです。

そして、ビールの風味の感じ方は、グラスが舌に触れる角度や、香りの感じ方でも大きく変化するため、グラスの形状も関係しているそう。

「ビアグラスって選ぶのも大変そうだし、結構お高いんじゃないの?」と思っていたのですが、実はニトリで500円程のビアグラスがペアで買えちゃうんだそう!

ピルスナー型、ゴブレット型、スタウト型、ヴァイツェン型の4種類がラインナップ。(写真左からピルスナー型、ゴブレット型、スタウト型、すべてペアセットです。)

ワンコインでしかもペアで買えるなんて……形状違いで揃えたくなってしまいそうです! というか、500円って安すぎませんか? まさに「お、ねだん以上」の体験です!

そして、この季節の楽しみといえば、やっぱりフードペアリング。おいしいレシピを作るために調味料の黄金比率があるように、フードペアリングにも美味しく感じる組み合わせの3つのコツがあるそう。

1. 色で合わせる
2. 国で合わせる
3. 味の要素で合わせる

この3つのコツで組み合わせを選べば、失敗知らず。ビールとフードの最高に“おいしい”マリアージュに出会えるかも! そんな期待を胸にワクワクしながら、テイスティングをスタート!


秋味

最初に飲んだのは、毎年8月下旬に発売されるキリンの「秋味」。コンビニやスーパーに「秋味」が並ぶと、「あぁ、秋が来たなぁ」とちょっぴりセンチメンタルな気持ちにさせる一品です。

1991年に発売されて以来、愛され続けて今年で28年目の商品で、麦芽がキリンラガービールの1.3本分入っているんだそう。

秋味は代表的な「ピルスナー」のタイプ。ピルスナーとは、世界中で醸造されているビールで、日本では最も定番のビアスタイルです。

爽やかな香りや喉越しが特徴のピルスナーは、細身のストレートで背の高い形状がおすすめ。キレのある味わいやその華やかな香りがより引き立ち、程よいアクセントになります。一度注ぎ、三度注ぎでも泡の質感や味わいが変わるそうで、ふわふわの泡に仕上がる三度注ぎでは、よりクリーミーな味わいを感じることができました。

飲み口はさっぱりとしていながらも、後味はコク深くほどよい喉越しや余韻を感じさせます。秋の味覚の代表格・さんまや、濃い味つけの食べ物にもよく合うそうです。

グランドキリン IPA

“気軽に飲めるクラフトビール”として親しまれているキリンの「グランドキリン」は、WHITE ALE(ホワイトエール)、JPL(ジャパン・ペールラガー)、IPA(インディア・ペールエール)の3つの種類がラインナップ。

今回は、IPAをゴブレッドグラスに注いでみました。

IPAの特徴は、ホップの量が他の種類よりも多いこと。香りと苦みが引き立っているタイプです。

注ぐときのポイントは、グラスの上に空間を作ること。グラスの上を覆うように鼻を近づけ、フルーティな香りを楽しんでからいただきます。グラスを軽くスワリングして、グラスの内側にビールを纏わせれば、さらに香りを堪能することができるそう。

脚付きのグラスは傾けながら飲むため、その香りや旨みをゆったりと味わうことができるのも特徴。フルーティーで爽やかな柑橘系の香りや味わいが口いっぱいに広がり、後味にスパイスのような独特の風味が心地よく鼻に抜けていきます。

18世紀末にインドがイギリスの植民地だった頃に生まれた、イギリス発祥のビアスタイルのため、同じくイギリスで親しまれているフィッシュ&チップスと相性は抜群。スパイシーな風味なので、メキシカン、シナモン、八ツ橋などとも合わせやすい一品だそう。


キリン一番搾り〈黒生〉

近年ビール市場の中でも注目されつつある黒ビール。高温でローストして焦がした麦芽を使っているため、濃厚なコクと芳醇なおいしさを感じることができます。

飲み口の幅が広いスタウトグラスで飲めば、そのスモーキーな香りや味わいをしっかりと楽しめます。手の温度が伝わりやすい形状のため、ビールの温度の変化で少しずつ変わる味の違いも感じることができるそう。濃厚でどっしりとしたコクの中に、ほんのり感じる酸味がアクセント。

ビールの色と合わせて、醤油を使用した煮物や、ビーフシチューなど深みのある色みの食べ物とよく合うそう。また、チョコレートやチーズケーキなどのコク深いスイーツと合わせても◎。今までビールは食事と合わせるものと思っていたのですが、スイーツとも合わせられるなんて……新たなビールの楽しみ方と出会えました。


うだるような夏の暑さも過ぎ去って、そろそろ秋の気配。旬の味覚を楽しみたくて、早速私もおうちでフードペアリングを試してみることにしました。

秋味×さんまの炊き込みごはん

旬のきのことさんまの炊き込みごはんと、秋味をフードペアリング。

醤油、みりん、料理酒、きのこ、さんま1尾を鍋で炊き込み、仕上げに塩、すだち、大葉、ネギをたっぷりトッピングした秋レシピです。

炊き上がって蓋を開けると漂うきのことさんまの香りに、気分はすでに最高潮。

脂が程よくのったさんまと、香ばしい魚のうまみが凝縮されたごはん。塩気とコクのバランスもよく、秋味のキレのある風味やほどよい苦みとも相性◎。

グラスを変えてみるだけで、風味がこんなに変わるなんて、大好きなビールの楽しみ方をまたひとつ発見できたみたい。

旬の味覚と秋のビールで、私だけの小さい秋を見つけました。


今回紹介した商品はこちら👇

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とみこ
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